al baritono

アマチュア声楽家の独り言 ~ 歌ときどき仕事(笑)

6th静岡国際オペラコンクール本選

2011年11月20日 | 声楽
世界15カ国、177名の応募者のうち1次、2次予選を勝ち抜いた6名のファイナリストによる本選です。
出場者リスト
オケは神奈川フィルハーモニー管弦楽団、指揮は現田茂夫さんです。

会場の浜松アクトシティ大ホール、1階はほぼ満席!2階以上の自由席も結構埋まっているようです。コンクールなのに思いの外の入りです。

出演順に
1番、韓国の Yeo Ji Won(sop)。シャルパンティエ「ルイーズ」より「その日から」、ドニゼッティ「アンナ・ボレーナ」から「懐かしの故郷に連れて行って」。伸びやかで力のある声で”おっ!”と思わせる。一番バッターで比較の対象はないけど”グランプリかな?”と思ってしまった(汗;

2番、同じく韓国の Yoon Jung Nan(sop)。グノー「ロミオとジュリエット」より「私は夢に生きたい」。ヴェルディ「椿姫」より「ああ、そはかの人か~花から花へ」。どうも力任せで歌ってる感じが否めない。番外か?

3番、またまた韓国の Oh Dong Kyu(Br)。モーツァルト「フィガロの結婚」より「溜息をついている間に」。ヴェルディ「仮面舞踏会」より「立て、息子に会うのは許してやろう」。声はいいのですが、変に演技するので聴く方も歌に集中できません。微妙・・・

20分の休憩

4番、やっと日本の高橋絵里(sop)。チャイコ「エフゲニー・オネイギン」より「一筆お手紙を差し上げます」。ヴェルディ「運命の力」より「神よ平和を与えたまえ」。高音の響きは文句なし。ただディクションが曖昧なのがちと残念かなあ・・、結構イイ線ではある。

5番、韓国から Lim Chang Han(Br)。ゴルンゴルド「死の都」より「わが憧れ、わが幻」。ヴェルディ「ファルスタッフ」より「夢か現か」。柔らかで軽めのバリトン。選曲の妙で声質とビジュアルと歌う仕草がピッタリ。

そして最後が日本で吉田珠代(sop)。プッチーニ「ラ・ボエーム」から「私の名はミミ」。ヴェルディ「オテロ」から「柳の歌~アヴェ・マリア」。出演者中最年長?堂々たる歌でした。文句なしのグランプリでしょう・・

と言うのが私の感想でした。

で、先ほどWEBで結果発表がありましたが・・

グランプリ: 該当なし
第2位: 吉田珠代
第3位: 高橋絵里
第3位: Lim Chang Han
三浦環特別賞: 吉田珠代

このブログを書きながら吉田さんを調べたら、愛知県立芸術大学音楽学部を首席で卒業、ボローニャ王立音楽学校留学、その後ヨーロッパでデビューして既に海外で活躍中とか。なるほど(笑)

家内はすっかりバリトンのLim Chang Hanがお気に入り(w
僕は番外でしたがYeo Ji Wonが好み(^^

今回は日本人2名が入賞しましたが、ここ数年の結果を見ると韓国勢の躍進は眼を見張るものがあります。日本人がんばれ!

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2 コメント

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失礼します (そう)
2011-11-21 01:31:51
×神奈川交響楽団
◎神奈川フィルハーモニー管弦楽団
ですね。
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有難うございます (al-baritono)
2011-11-21 08:26:45
そうさん、ご指摘有難うございます。公式プログラムを買わなかったものですから記憶を頼りに・・・。アテにならないもんですね(汗;
訂正しておきました。
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