al baritono

アマチュア声楽家の独り言 ~ 歌ときどき仕事(笑)

何のために表現する?

2011年07月31日 | もろもろ
というか、なぜ表現するんだろう?

話すという事。書くという事。描くという事。歌うという事。どれもが自己表現。

何を言いたい?誰に言いたい?何のために?表現してどうなるの?その表現が何かの実現につながるの?

他者の話を聞いて共感する。誰かの著作物を読んで共感する。誰かの絵画を見て美しいと思う。誰かの歌を聴いて心が和む。そこには、自分の心には何が具現化した?

よく、良い話し手になるには良い聞き手にならないといけないと言われます。そのセオリーに当てはめると、良き表現者になるためには良き鑑賞者または良き受動者にならないといけませんね。

相手の心を動かす、そのためには自分の心も相手に対して柔軟に動かなければ。

最近の僕の音楽鑑賞の仕方が、少し一方的になっていることに気が付いた。どうも、生兵法のせいなのか「こうでなければ!」という概念を先に作って音楽に向かっている自分に気が付いた。なまじっか少しばかり音楽を齧ったせいで却って視野が狭くなっている。

芸術に触れるだけに限らず、何か頑固になってきている。生きてきた過去の記録が何か新しい別のものを受け入れる邪魔をしている?

もっと柔軟に音楽に触れよう・・・・・
もっと柔軟に周囲のすべてに触れよう・・

それはより良き表現者になるためではなく、自分に残された20余年の残りの人生をより楽しむために。その結果、副産物としてより良き表現者になれればそれにこしたことはない・・・