al baritono

アマチュア声楽家の独り言 ~ 歌ときどき仕事(笑)

合唱団コールマリーン30周年演奏会

2011年06月26日 | 合唱
30周年記念演奏会に行ってきました。

素晴らしい演奏会でした。

演奏も素晴らしかったけれども、何よりも30年続けられたこと、そして常に成長されていること、さらには世間によくある「お楽しみ合唱サークル」ではなく、音楽に対する姿勢が真摯であること。地域にこのような団体が根を生やしていることを誇りに思います。

コールマリーンの皆さん、おめでとうございました。特に発足メンバーの三浦さん、中川さんに最大級の祝辞を捧げたいと思います。お二人の想いがなければ、ここまで続かなかったでしょう。

演奏に対する感想は・・・どんな賛辞を並べても、実際にその場でその音に包まれた人間でないと到底理解されるものではありませんし、音楽とは一瞬の芸術。終わってしまえば余韻以外は何も残らない。今更どんなに褒めたところで・・・

でも、オープニングの2曲については、その完成度の高さには触れないわけにいきません。
Ave verum Corpus
Cantique de Jean Racine
レガートさと言い、音程の確かさ、和声のまろやかさ・・どれをとっても文句の付けようがない。欲を言えば綺麗すぎ(笑)
この2曲に続く他の演奏も相当なレベルではありますが、この2曲が飛びぬけて素晴らしい。

終演後に、この曲を指揮した座光寺さんに、お祝いの言葉とその旨をお話したら、流石にこの2曲は練習量が違ったそうです。今回の演奏会に向けてではなく、それ以前から歌い続けていた曲。やはり歌い込みの量が完成度に直結するんですね

演奏に劣らず素晴らしかったのが来場者の顔ぶれです。偉い方が見えた・・というのではなく、あの方もこの人も・・・地域の広範囲の見知った方々。彼らが合唱活動だけでなく、地域生活においても、コミュニティにおいて幅広く貢献している証。

30年が経ち、若かった彼らもそろそろ還暦が見えてきた年代に。今日を節目に若い血も導入して次の世代にこの素晴らしい歴史を繋いでもらいたい・・そう思った一日でした。