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スラムダンク

2005年05月13日 23時22分08秒 | 夢想
が好きです。
井上先生のあの「スラムダンク」です。

最近になって無性に読みたくなり、
夜遅くに近くのBOOK OFFにチャリを向けたほどです。

完全版と普通コミックがあり、
「質」を選ぶか、「経済」を選ぶかで多分に悩みました。

結局、最終戦の絵が一番きれいな「山王戦」は完全版。
残りは、普通コミックで揃えることにしました。

「声に出して読みたい日本語」著者の齋藤孝先生はこう言ってました、
「小学校・中学校・高校の図書館にスラムダンクを全巻揃えるべきだ!!」
と。

それほどこの本の影響力は計り知れないのです。
男だからなのかもしれないけれど、
何か身体の芯が疼くのですよ、これ読むと。

走り込みたくなるのですよ。
ドリブルをしたくなるのですよ。

元気と涙がでてくるんです。
若さと汗が滲み出してくるんです。

仕事で乾いた心を満たしてくれた。
また頑張ろう!と思わせてくれた。

すごい本です。
すごい漫画です。

山手線だったか、最近電車の内壁に
スラムダンクのDVDのチラシが貼ってあった。

思わずその壁際でスクリーンアウトをしましたよ(笑)
周りの人を押し出す技ですが・・・
もっとこのチラシに載ってる輝ける人達を見ていたかったから。

『ゴール下は戦場』
であると同様
『満員電車は戦場』
なのです。

『オヤジの全盛期はいつだよ。俺は今が全盛期なんだよ。』  by桜木花道
『諦めたらそこでゲーム終了ですよ。』  by安西監督

スーッと心に染み込むなぁ。
今の自分にも効き目があるなぁ。

最終巻なんて殆ど言葉も効果音もないのに、
すごい迫力で目の前に光景が浮かぶ。

若い人に読んでほしい漫画です。
疲れた人に読んでほしい物語です。

漫画の良い所はいつでも気楽に読めるということ。
決心が要らないこと。

いつでも読めるということは、
何歳になっても読めるということ。

掃除の途中で出てきた昔の漫画を、気づいたら全巻読破してた!!
なんてよくある話。
掃除の途中で出てきた昔の小説を、気づいたら全巻読破してた!!
なんて有り得ない話。

何回も読むということは、頭に残るということ。
ポロッと漫画のワンフレーズが頭をよぎることはよくある。
赤いツツジを見て、
「桜木花道の坊主頭みたい!」
太った人を見て、
「あの顎、安西監督みたいだね!」
と自然に口に出る。

頭に残るということは、
その人の『人体構成成分』ならぬ『人生構成成分』になるということ。

米や肉が血肉になるように、
漫画は心や価値観になる。

良質な漫画を読み続けることは立派な教育です。
最近の漫画は一過性の刺激に満ちており、
繰り返し読みたくはならないものが多いです。

『ワンピース』なんて渋谷をジャックする位の人気ぶり。
やはりこれも世代を超え読み続けていきたい漫画だからです。
良書です。

アニメで言えば、
『ガンダム』は教育アニメです。
特に最近のSEED は深すぎてお子様はよく解らないでしょうね(笑)
明らかに哲学的なフレーズが多い!

『エバンゲリオン』よりも解りやすく、
『仮面ライダー讐鬼』よりも解りにくい。

まぁ、ガンダムも良い番組です。


私自身、今の価値観の土台は多読していた書物ではなく、
好きで読んでいた漫画や毎週楽しみに見ていたアニメであると思う。
気軽に読めて、見れるこれらのコンテンツは、
今から若者の土台の大部分を成してくるのではないかな?

日本がコンテンツ大国であることは世界も認めているし、
現に作品レベルは他国の追いつける場所にはもうない。

『スーホーの白い馬』、『スイミー』、『真夜中のオーケストラ』
といった教材作品では昔話は盛り上がらないが、
『ドラゴンボール』『ゴレンジャー』『ママレードボーイ』
なら一晩でも話し続けることはできる。

まぁ、人と人を繋ぐこともできるのですコンテンツは。
それには年齢の上限下限はなく性別もなく国籍もなく言語も関係ない。

今後のコンテンツ界の課題は、
如何に良い品質の作品を算出していけるか、
という点に尽きます。

どんどん良い作品が出てくれば、
『国語』の教科書中に『古典』、『漢文』と並び
『漫画』が掲載されるようになるんじゃないかな?

活字も漫画も読む。
どちらも読む。
これが正解だな。