変温動物のほんとうはあったかはーと

冷たくないよ、ちょっと心が暖かくなる話を書きます。

デパート

2009-03-06 15:30:06 | Weblog
久しぶりにデパートを歩いた。

バーゲンのダイレクトメールが来たので、それが目当てだった。
あれ、どうやら食の催し物をしている様子。
七階まで上がってみる。
エレベーターであがってくると、その様子が垣間見えてきた。

大勢の人がいる様子だ。
一瞬、ひきそうになった。
その会場に集まった人の熱気は、どこか異状に感じられた。その空間だけ、不況なんてどこ吹く風だった。
私のお目当てのバーゲンセールは、なんとなく肩身が狭そう。

しばらくいたら、私も、その熱気につられて、ひとつの行列に並ぶ気になってきた。前の人に「ここの鶏肉おいしいのですか?」ときいた。すると「さあ、はじめてだから」と答えが返ってきた。そこにいる人達は、美味しさを知っていて、並んでいるのかと思っていたけど、その場の雰囲気で並んでいるんだ、そうなのか。と納得しながら、振り向くと、誰もいない。私につづく行列ができなかった。

ん?、、、、なんかいやな予感、、、

まあ、ここまで並んだんだから、、、その予感を信じて?できるだけ少なめに注文した。500円也(笑)。私の前の人は、1000円を支払っていた。

その鶏肉からにおってくる香辛料を感じながら、隣り合わせにあるバーゲンに向かう。

傍らの熱気を感じつつ、流されないようにバーゲンをみて歩く。

3万円のスカートが1万円!

買おう!としっかり手に握ったけど、、やぁーめた、、

このタイプのスカートよーく考えたら、持ってる。確か、箪笥の中にあるはずだ。

やぁめた、やぁめた、、、そんなひとりごとを言ってると、顔を赤くした若いお母さん達とすれ違った。ベビーカーの赤ちゃんが窮屈そうだった。大丈夫かなあ、と思いながら下まで降りていく。

あの異状な熱気から、だんだん正常な空気になってくる。

手に持った鶏肉から、また香辛料の臭いがしてきた。

夕飯の一品に並べたけど、案の定、予感は当たった。肉の臭みがとれていなかった。





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