変温動物のほんとうはあったかはーと

冷たくないよ、ちょっと心が暖かくなる話を書きます。

今、戻れるとしたら何歳に戻りたいか

2008-07-25 15:46:08 | Weblog
そんなことを言う人がいた。

その人は、小学校の高学年の頃から、運動神経が抜群で、県代表になって、進学も就職も思うところに入れたという。
だから、その人は、机に向かうような、例えばお習字などは習ってこなかったという。この年齢になって、やっと習いだしたのだが、思ったより上達しないという。だから、できることなら、やり直しがきくのなら、そういうことが習えて上達できるそんな年齢に戻りたいという。

今の私は、戻りたい年齢などない。

格好良くなってしまうが、今を精一杯がんばっているから、そんなこと考えたこともない。

でも、時々、地球の温暖化、無差別殺人等このままでは言い訳はないニュースばかりが起こってくるのを思うと、「このさきどうなるのだろうか」と暗澹とした気持ちになる。そんな思いは、私の中にずっと根底にある。

それこそ、ああ、やんなちゃった、、こんな世の中、、である。

でも、でも「そんな世の中捨てたものじゃないですよ」とある人に言われた。

わたしは、その言葉を時々こうして思い出している。

毒をはく人

2008-07-21 09:49:22 | Weblog
暑い暑い、そんな日に毒をはく嫌な人に接してしまった。

おいしい名水を汲みに、山まで足を伸ばした。

山の湧き水だから、冷たくておいしい、そんな水がくめることを想像して出かけて行った。

その近くにある旅館の温泉にはいるのも目的だった。

入浴料は500円。

白濁していていいお湯だった。

ところが、入浴だけの客は、駐車料金が無料らしい。私達は、そのことは知らず、駐車料金を払っていた。

そのことを、店主に伝えると
「そんなことはな!(風呂に入るだけ)ゆうてくれんといかんわい!」

しぶしぶ返金してくれたものの、あの店主の言い方はなんなのだろう。駐車場に入る際、前料金を対面でとるのだから、はじめて来たかも知れない客であるということは、想像しなかったのだろうか。

自分の中に後ろめたさがあるのではなかろうか。

もう二度とその温泉に入ることはない、とそう思った。そして、その土地に対して、私は、気持ちの中で一区切りをつけた。


万華鏡

2008-07-17 14:40:59 | Weblog
世の中そんなに捨てたものじゃない、、万華鏡の中にできるきれいな模様をみて思っている。

私が手にしている万華鏡は、少し変わっている。
直径3センチ、長さ21センチの筒、その先にガラス球を埋め込んでいる。
筒の中には、三面の鏡がしこんであって、ガラス球を通して覗き込むと様々なものが小さく凝縮されて、映し出される。

食卓のお茶碗、お皿等、小さく凝縮されて、思わぬ美しい模様に見える。庭の緑の木々も外の光と相まって、なんともファンタジックな世界がみえてくる。

この万華鏡は、東京のおしゃれな街で買ってきた。

万華鏡の専門店を訪ねてみた。こじんまりとしたいいお店だ。工房も兼ねていて、作品も置いてあった。ステンドグラスで作り上げた、何十万円もするものから数千円のものまであった。どの作品をのぞいてみても、美しいファンタジックな世界が展開されて、楽しかった。

あまり高価なもの買うこともできないので、どうしようかと思っていたら、シンプルな万華鏡に目がいった。「もうこれひとつです」と店主に言われて、ますます嬉しくなった。

それ以来、覗き込んで部屋の中のなんでも見てみるては、「きれい!」と喜んでいる。

世の中次々と事件が起こって、とても悲観的な気分にさせられるのだが、万華鏡を通した世界は、「世の中捨てたのじゃない、角度を変えて見たらこんなに美しい世界があるじゃない」とそう思わせてくれる。