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50歳の新米パパ

父の根幹はやっぱり『家制度』

昨日は、ほぼ一日中父と市役所にいました
福祉課、農業委員会、確定申告・・・
それにしても、よくしゃべる
昼休みを挟んで、3時間近く市役所の職員を相手に
ほぼ一人で、ずーっとしゃべり続ける

認知機能も低下しているようで
話にまとまりがなく、同じ話がループし
何を聞きたいのか自分でも、よくわからなくなることも・・・

話が通じなくて、父が怒りださないように
そばにいるのが私の役目でした


父の話の端々にでてくるのは、先祖代々受け継いできた
家や田畑への想い、自分の代でなくなることの悲しさ
最近は、もうあきらめの境地に入ったようですが
もちろん本心は違うところにあるのです


市役所から帰ってきて、長男くんのために私が
子供のころ使っていたソロバンを探していたのですが
昔、自分が使っていたソロバンや道具も手にしながら
いろいろな思いが交錯したのでしょう

私の妻の実家の話になり、だんだん興奮してきて
(妻の実家はお姉さんがいるのですが未婚)
『あの家は跡継ぎいなくてどうするのか』
『親戚の家から養子をとらないのか』
『(私の二人の息子)を養子するつもりなんだな』
と、まくしたてはじめました

(いまどき、そんな理由で養子縁組とかしないわ)

と思いながら、『お姉さんが何か考えてるでしょ』
と切り上げて帰ってきました


私と父では生きてきた時代も違うし、何より受けた教育が
違うので、『家』や『個人』に対する考え方が違うのは
当たり前で、それゆえ父と私は交わることなくすれ違って
きたのです

そんなに『家』って大事なのかな・・・・

テレビなどで、何百年続く・・・なんてお店が紹介されると
すごいな、と思う反面、継ぎたくないと苦悩したお子さんも
いたんだろうな・・・と思いながらいつも見ています


『家長』として生きてきた父
きっと、死ぬまで『家』が父の根幹のままなんだろうな
と実家を後にするのでした


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