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レオン=ポオル・ファルグ

2004-08-08 | 
秋元幸人さんが『gui』で、「レオン=ポオル・ファルグの詩」という連載をはじめた。
「Leon-Paul Fargue。1876年にフランスはパリに生まれ、パリに生き、1947年にパリに逝ったこの詩人を、私は深く愛しつづけている。或る時は少年期の友アルフレッド・ジャリの影に隠れ……。不思議なのは、昔も今も翻訳事業花盛りの日本に在って、これだけ豊饒でマラルメにも近しく、右のヴァレリーやヴァレリー・ラルボオと同人誌を興すなどして鹿爪らしい文学史的な話題にも事欠かないこの詩人の著述が、ごく僅かしか紹介されてこなかったこと……。本邦では耳遠い名の詩人の作物を捉えなおすことから、私はその価値と意義とを愉快に確認したいと黨う……。」
ファルグのことは『アルフレッド・ジャリ』(水声社)のなかでちょっと読んだけど、詳しく知るのは私はこれがはじめて。山内義雄、淀野隆三両氏による邦訳とそのいきさつ、そしてその後の扱いをめぐりながらの論考で、今後も楽しみ。
サテイやラヴェルも、ファルグの詩に曲をつけていたそうです。ラヴェルの『(夜)蛾"Noctuelles" 』は「納屋の蛾は、ばたばたと飛び立ち、ほかの梁に止まって蝶ネクタイとなる」という一節からヒントを得たとか。

青柳いずみこ「音楽と文学── モーリス・ラヴェルとレーモン・ルーセルの場合 」


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