おかえりのすけBOOK

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「立花文穂展 SMTWTFS」

2004-12-22 | ギャラリー
用事が早く済んだので、ユトレヒトサイトで見ていた「立花文穂展 SMTWTFS」をのぞきにいく。場所は田園調布駅から歩いて約五分、宝来公園の近くだったからすぐわかるだろうと思ったが、看板もないし見逃してうろうろ。ああここねと戻って入ると、座敷に男性が二人向かい合って座ってます、お寺で開催中の書道教室に紛れ込んだかのような風情ですよ。あがっていいですか、と声をかけて座敷へ。yasuminaサイトによるとここは荒木信雄さんによる設計だそうで。伺えば、普段は雑貨屋さんとのこと。
内容は2005年カレンダーをモチーフに、活字や罫など組み合わせた恒例の作品展で、活版刷りと、A2サイズで印刷された普及版が展示販売。日焼けした紙やセロハンテープで留めた「★」、ぐるぐるの「5」、超巨大な「,」が「9」など。あっちこっち見比べて楽しんでいたら、キッチン(というよりは水屋といってしまったほうが似合うな)のほうから梨を剥くシャーシャーという音と香りが。あぁなんて立花さんにそしてこの場にぴったりな!と思うも、腹ぺこになって退散。展示は12/23まで。

参照:come a booky!で『クララ洋裁研究所』とユトレヒトの前身「NON」のこと(2001)。上写真は『クララ洋裁研究所』です。

紙は皺が似合う

2004-12-22 | 本、雑誌
きのうのシリーズ装丁の話で思い出しました。
PENGUIN BOOKS の GREAT IDEAS シリーズの装丁はなんて軽やかで美しいのでしょう。二色で、デザインによるけれど文字部分がエンボス加工、全20冊、並んでいるとみな欲しくなるほど。読みもしないのに一冊だけ『Confessions of a Sinner』( Cover artwork:Catherine Dixon)を買っていて、そういえばとさっき棚から出したら、表紙の角は折れてるわ背にくっきり縦皺がついてるわですがもちろんそれもよし、なわけです。このようにそもそも紙って皺や折れが似合うのに、おおかたの本や雑誌はみなPP加工とかしてわざわざ似合わなくされてごくろうさまだし可哀想なことであります。