おかえりのすけBOOK

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高橋昭八郎リアクションポエム2004

2004-12-25 | 
今夏、啓祐堂ギャラリーでおこなわれた「高橋昭八郎展 反記述による詩」でのリアクションポエムのプリント版が届きました。会場で詩人が用意した18×11個のコトバ(ガラス瓶にかかれている)に、観客がモノを入れ、その全景写真と参加者の名前をプリントし、全参加者に送付する、というもの(展の公式サイト/リアクションポエムのこと)。
おさめられたモノは、この展のために参加者が前もって用意した作品然としたものから、撮り終えたフィルム、新聞紙、ポケットに入っていたガム、タバコ、どうみてもゴミ、などさまざま。コトバやモノが気紛れに等しくされたり隣合ったりふいに眺められたり忘れられたり。一枚の紙にプリントされ淡々と並び在る参加者のナマエ、それすらも。昭八郎さんの「ふとした戯れ」に誘われて、あのくそ暑い夏の日に汗だくになってでかけニヤニヤしながらこんなものを瓶にいれて喜んだひとたち。
この作品は日本現代詩歌文学館に永久所蔵、いつか足を運ぶだろう、その場その時の<詩>に立ち会いに。

  ……その場、その時にょって、たとえばスコアのように読みとかれる、こともなく、
  映し移しあう反歴史、反記述としての<詩>。
 (添付された書面、高橋昭八郎「ふとした戯れから」より)



空中権

2004-12-25 | その他
JR東日本が東京駅の空中権売却を決めたときのことは「経済オンチ、日経を読む 2004.3.18」がとりあげていましたが、それを使って新丸の内ビルが建て替えを決定(asahi.com 12.23)とのこと。地表だけじゃなく地下に地上に、地殻から大気圏いっぱいいっぱいまで、どうせヒトしかわからない「言葉」で、少しずつ、「権利」をつくってまいります。今度生まれてくるときは、ひとりずつがその瞬間から空中権を持つのかも。ヒトひとり分の面積×大気圏の丈サイズで。そして最悪、それを唯一の「財産」として生きろ、とかね。
写真は松山巖『住み家殺人事件』みすず書房。より高層のビルを建てるために、近隣のビル、住宅、寺、墓地の空中権を買うという話も出てくる。

 三階建てに越したとき/東側の一軒家から
 ちいさい富士山を/西の窓にいただいたのはわたし
 こんなことを繰り返してだな/最期のマンションのウリも
 きっと太陽に向かう眺望/陽当たり良好眺めも絶好
 うんとあっつい空がひらけてると思うの
  「智恵ちゃんと下見」(『回転ツアー』)より一部抜粋



月影屋

2004-12-25 | ギャラリー
散歩道に月影屋、通りからみたらなにやさんかちっともわかりませんでしたが、きのうはDMが出ていてそれをみましたがやはりわかりませんでしたが、ウェブをみたらわかりました。「一定の巾でただ長いだけ」という帯の形を美しいと思い制作を始めたという重田なつきさんの作品ショールームでした。動機が抜群です。作品ネーミングもいいです。皮の帯、写真の帯、アフリカの帯、鋲の帯、ペンキの帯、など、わかりやすいようなハテわからないような。ところがこれがどうやらそのまんまなんですね。たとえば写真の帯。東京タワー、霞ヶ関、築地、首都高などの写真をインクジェットプリントした帯のシリーズです。月影屋さん、給水タンク帯ってどうでしょう。