いつも素晴らしい情報を提供してくれるVashiVisualsさんが今回も素晴らしいまとめ記事をUPしてくれたのでご紹介。すでに市場に22以上もあるUHD/4Kのカメラだが、その性能も千差万別。いったいどのカメラ/コーデックがどのくらいのデータ量を要求するのか、こんな分かりやすいまとめはない。予算をつかさどるプロデューサー、収録メディアを用意する撮影部/DIT、データを扱うポストプロダクション、、、皆さんにとって非常に有益で重要な情報だと思う。
Vashi Visuals
Vashi Visuals管理人のVashi Nedomanskyさんはチェコスロバキア出身、5歳のころアメリカに亡命された方。主に編集のプロフェッショナルでいらっしゃる。
Vashiさん。男前ですなあ。。
僕が彼のブログで最も楽しみなコーナーがOne Sheets。エディターならではのデータ解析で「Average Shoot Length(ASL)=1カットの平均尺」を可視化した表などをポストされている。
例えば、
スピルバーグ監督映画10本のASL
最もカット数が少ない有名映画トップ6
キューブリック監督映画10本のASL
などなど。こうやってデータで比べるとほんとうにオモシロイ。非常にためになる。
全然関係ないけど僕が作ったVPで最高のカット数は10分くらいで200カット超の作品。それがなんとシリーズ化しちゃったもんだから毎度毎度編集たいへんで、、、
せっかくなんでVashiさんのマネして僕もそのうちの1本のタイムラインを晒してみる。

大変なんですよ、この編集。。。。
驚愕の4Kのデータ量
さてそのVashiVisualsで今回まとめられていたのがこの超有益情報。昨日発表されたばかりの4K ProRes 4444 XQも含んだできたてホヤホヤ、最新の保存版データだ。19種の4Kカメラおよびコーデックのビットレートと1時間あたりのデータ量を軽い順にまとめた表。

これはあくまで24fpsになるので30fpsだと1時間あたりのデータ量は当然増える。また僕が少し補足すると、ここに欠けている民生用のXAVC-Sの場合は、たとえばAX100はUHD撮影時のビットレートは60Mbps。FDR-AX1はUHD時、100Mbpsである。
いやあ、壮観ですねえ。
以下抄訳。
A single camera large Hollywood production can often shoot 100 hours of footage. That’s 76 TB of 4K ProRes 4444 XQ footage.
ハリウッドのビッグプロジェクトで1カメ体制の場合、1作品あたり平均100時間のフッテージが撮影される。4K ProRess 4444 XQで撮ったとすると76TBの容量となる。
The upcoming David Fincher film GONE GIRL crept up on 500 hours of raw footage during its multi camera 6K RED Dragon production. That equates to roughly 315 TB of RED 6K (4:1) footage.
例えば、デヴィッド・フィンチャー監督の新作「GONE GIRL」は6K RED Dragonを複数台使い、合計500時間のRED 6K RAWフッテージとなった。それには315TBの容量が必要だ。
Shit just got real for data management and post production workflows. It’s time to embrace the madness!
まぢでデータマネージメントとポストプロダクションのワークフローのこと真剣に考えないとならない。狂気の世界へようこそ!
いやあ1作品で315TBですかそうですか。バックアップを含めると630TB。。恐ろしい時代だ。しかも撮影素材だけで、、、
上記のVashiさんがまとめられた表は、元記事を参照いただければもっと大きな画像があるのでぜひお訪ねください。この表以外にも、各4Kオーバーカメラのスペックをまとめた表や、解像度の表など、非常に非常に有益な情報が書かれているので必見です。
4K and Beyond – Video Data Rates (VashiVisuals)
データ量とビットレート
今回僕が気づかされたのは、データ容量を決めるのは解像度ではなくビットレートだ!ということ。220MbpsのFHDと100Mbpsの4Kファイルとでは220Mbps FHDが100Mbps 4kの2倍データ量を食う。もちろん画質うんぬんは単純比較できないので置いておく。
そのことを気づかせてくれたのはVashiさんがリンクを貼ってくれてたこちらの記事。
4K Camera Workflows- Raw, Video, Proxy
こちらにHDと4K/UHDのデータ量比較の表や、さらに4Kワークフローの情報が書かれているので必見。
4Kがなぜ大きなデータ量になるかって、「画面サイズが大きいのでビットレートを上げないと画質を担保できない」から。GH4でUHD撮影してて、「5D3マジックランタンRAWと比べたらポストの取り回しが全然楽ちんだな~~~」と思ってたのを、視覚化して見せてくれたんで「なるほど~」と思った。
なんか疲れてきた・・・
いやあでも、疲れてきました、、このイタチごっこ。たまたま今、USB2.0でつないだHDDに入った素材で編集作業してて、「USB2.0ってこんなにイライラさせられたっけ??」と痛感しているところ。いや別の速いHDDにコピーしちゃえばいいんだけど、時が経っていつの間にか高スペックに慣れちゃってる自分が怖いわ。
最近、こういうのぜーーーーんぶ忘れて、ぜーーーーんぶプラグ抜いて、鞄一つもって飛行機に乗りたいと衝動が。。でも最近のバックパック旅行ってガジェットだらけで毎日ネットつながって写真やら動画アップして、、、なんだよね、、、orz 逃げられぬ、、、いや全然関係ないですが、、
今回この記事を書くにあたってVashiVisualsのVashi Nedomanskyさんに翻訳許可をお願いしたところ、快諾いただきました!Thank you very much Vashi-san for letting me share this useful information with the filmmakers in Japan! Vashiさんのtwitterアカウントは@vashikooです。
10分で200カット超 作業時間どれくらいかかりました?
最近は、LiveBDをよく見ています。約3分の曲で、カットが約80回入っていたりします。1カットが1秒にも満たないで変わったりします。でもアメリカのトニー賞のOPは約8分で、50カット位だったりします。Live収録で、カットが増えてしまうのは、しょうがないことですか?
まとめ表は、下に行くと当たり前のようにGb/sって書いてありますね。自分では、想像できないくらい大容量です。
疲れたまっているんですか?疲れが取れるといいですね。
ジェイソン・ボーンシリーズはカット数がすさまじく多いことで有名で3作目はアカデミー賞編集賞を受賞しましたよね。アクションシーンはカット数が多くなる傾向にありますね。特に最近は。ほんと1分で40カットとか平気であると思いますよ。ライヴも昔と比べてカット数多いですね。僕もよくライヴやりますけど、1フレーズ1カットとかだと長く感じて割りたくなっちゃいます。で、ときどき長ーーいカットを入れてみたり。
VPでそこまでカット数があることはほとんどないですが、エントリーに貼ったタイムラインはわりと「アクションもの」に近い演出を目指したVPだったんで、どうしてもカット数が多くなりました。
にしても1作品で315TBって2TBのHDDでも160台ですよ
バックアップも含めると320台!いや、データセンターみたいなのがあるんでしょうけど、化け物ですね、ほんと。
先日Googleが保存容量無制限のサービスを開始したとのアナウンスがありましたが最低月6千円だと絶対消せないデータが10TB以上ある人なら悪くないないんじゃないかと思います。
http://gigazine.net/news/20140626-google-drive-for-work/
カメラはブラックマジック4kで撮影素材はで1.4tbでした。
デジタルマガジンは
Kingston SSD 240G3枚と予備SanDisk 128GB1枚。
撮影自体は一日240G(36分収録可能)で足りたんですが
その後が大変でバックアップ2台
ダウンスケールへの変換でめちゃ時間掛かりましたね。
最初っから2kでと思たんですが先の事を考えての事で
制作にはホントに苦労掛けたなと思っております。。。
だいぶ前にTwitterのほうでは言及しましたこれによると、HDDのスピードがすでに4Kに追いついてないというのがあってそれも問題だそうですね。
Asking Questions About 4K - BVExpo 2014
http://www.youtube.com/watch?v=rzhIRR7pH0I
この表、Vashiさんの表と似てますけど、こちらにも転載しておきます。
https://twitter.com/3RDEYESTUDiOS/status/451360033687629824
Google、容量無制限ですか~!! 6000円だと年間72000円。HDDをバンバン買うより安いかもしれませんね~~~ 作業用はSSDを使って、アーカイブはそっちに放り込んでおくのはいいかもなーーー
240GBで36分しか撮れないんですね~ そしてバックアップに現像にダウンスケールに、、、1日撮影分を処理するのに1日はかかるんじゃないですか??
5D3 MLも編集にたどり着くまで鬼のように時間かかります。いつも別のマシンに現像をやらせてるんですが、Adobe CCが2台起動できなくなっちゃったんで、どうしよう、、、という感じです。どうしますかねえ。。
GH4のUHDはほとんど違和感&ストレスなく編集できます。なので逆に「これほんとにUHDで撮れてるの?」と疑いを持ってしまう。。。(笑 まあでもダウンスケールは時間かかりますけど。。
ダウンスケーリングですね、問題は。
ブラックマジックはprores HQ UHD なので
現像は要らないんですが確かに一日掛かってました。
なのでラッシュがなかなか見れない状態でしたね。
ただ、あの映像を見たら後戻り出来ない。。。
データ処理もそうですし、僕らVP業者の場合はいつまでも保管しておかないといけないので、それも頭痛いデス。まあ先方に断って撮影素材消しちゃえばいいんですけど。
今は万が一に備えてブルーレイに書き出してますが、上の表見て頭痛くなりました。
BMPCC4K、いいですね~ 僕はいま7Qの導入を検討してます。FS700とGH4、なんならA7sが活かせるので。将軍はFS700対応してくれないのかなーー FS700+7QとBMPCC4Kって2カメ体制にして同居できるのかなーーとこないだちょっと思ってました。
いずれにしても絵作りはどんどん時間がかかる方向になってきてますね。やんなってきます。その意味でもやっぱりまた分業化が進むのかなあ~
でも、当分は大丈夫じゃないですか?4K?
まだまだ問題山積ですし、電気店は良く売ってるなって感じです
4Kテレビはそうでしょうけど送出している映像はHDMIですよね。
FS700+7Qですが
700自体のセンサーなのかそうゆう物なのか
以前、緑ボタンと赤ボタンの商品撮影で
黒いエッジが気になると言ってましたよね?
あれは外部収録機にも乗って出ますので
AVCHDとかの圧縮の関係では無さそうですね。
その辺は値段相応なんですね、多分。
HSもスキップしますのでノーマル、HSと同じ
フレーミングで試すと良く分かります。
ブラックマジックは音、ライン関係がかなり
いい加減なのとISO マックス400は現場を選びますね。
ただ、いつもスチール撮るんでそれが無くなるかな?
使え分けですね、700はパキパキの画だし
ブラックマジックは柔らかいですね。
軟調な方が安っぽくなく好きですね。
ゴロゴロしてますんで何時でも使って下さ~い!
そういえば思い出しました。アレ、ソニーの中の人は知ってるのかなあ。。
僕以外、あれと同じ目に遭ってるって見たことがないし、、、しかもあれkimさんと僕のFS700両方だったから個体差とも思えない。
それで思い出した4Kアップグレードしないと、、、そしたら直ってるんですかね。試してみないと。
4K、どうしますかねえ。僕はそれよりかなり周回遅れでS3Dのプロジェクター欲しいなあーと思っていて。。単にGravityを見たいというそれだけなんですけど。。。
本題からそれて行きますが
700、あの日プロファイルを作りなおして
撮影していますよね?
あれも要因だと思われます。
元々、レンジ、ストップもあまりないのに
それをした所でどうなるか、、、
結局、黒を浮かしてニーを粘らせただけ、偽LOG的。
良い実例でテクニカラーがありましたよね?
照明のライティング下ではあまり必要の無い設定だったかも知れません。
その後、テストしたんですがやはりプロファイル設定で
多少緩和は出来ましたが消える事はありませんでした。
イルミネーション状態なのでブラックドット状態に近い、それかも知れないと思われます。
Gravity!見てませんが私が眼鏡してるので
3dが面倒なのと視差で疲れますね。
人より目と目が近いかもです(爆
色も抜けちゃうのがね。。。
では、この辺で。
kimさんのテストで同じようになっていたので「個体差」でも「プロファイル」でもなく、FS700センサー問題だと僕も思ったのですが、その後、似たような環境で似たようなものを撮影したりもしましたが、あの問題は再現できませんでした。。
ただしあの時は緑の光でしたけど、他で撮ったのは青とか赤だったので、似て非なる環境ですが、、、
4Kになるとあの問題は起きないとおもってるんですけどね~~どうなんだろう??
Gravityは3Dで見ないとダメということだし、3D環境が整うまでは置いておこうと思うのですが、そうすると永遠に見ない気が、、、、(笑