ハイビジョンの編集に関して、イヤっちゅうほどその大変さを身に沁みて味わっている昨今だが、今日そんな状況が変わるかもしれないという記事を見つけた。一つは東芝が最近テレビやDVDレコーダーに搭載している、HD映像プロセッサの「SpursEngine」を使ったハードウェアソリューション。もう一つはどんどん進化するGPUを利用するソフトウェアソリューション。ということだ。
激変が予想されるハイビジョン・ビデオの編集環境。(HD Processing Forum記事)
よく知らないけど「SpursEngine」は確かソニー/IBM/東芝が作ったCellっちゅう半導体だったと思う。CellはPS3のためにソニーが作ったっていうイメージがあったけど、結局ソニーは東芝に売っちゃったんだよね。
以前、東芝のREGZAだったかVARDIAだったかにSD画像を高品位なHD画像にアップコンバートするっていうチップが入ったというニュースがあった。それが「SpursEngine」だったように思う。それを読んで、「編集機に応用できないのかなあ」と話をしていたことがあったのだが、みんな考えることは同じらしい。カノープスがこの「SpursEngine」を搭載した編集ボードを出すということだ。
あと余談なんだけど、REGZAにはバラバラな音を一定の音圧に変えるチップも入っているはず。テレビ放送のデジタル化に伴って、CMと番組の音のバラバラ感や、酷いのにいたっては番組が変わると音量が上下するという悲惨な状況が目立っているのだが、それをテレビ側で改善するというプロセッサ。そいつもついでに編集ボードに搭載して、音のレベルをいちいち調整しなくてもすべて一定に取り込み吐き出しができるようにしてくれると超ウレシイ!!!東芝さんとカノープスさん、お願いします!!
もう一つのソリューションは既に普及しているGPUを利用するというもの。GPUっていうとゲームやる人しかあまり用がないくらいに思っていたのだが、有り余るそのパワーをハイビジョン編集に使うっていうのは、合理的だと思う。GPUを編集や画像処理に利用するというのは、最近いろんなソフトで見るようになっている。ただ実際は相性の問題もあるし、今はまだ「ほんとに使えてるのかなあ」と疑問に思っているような段階だ。
いずれにしてもハイビジョンはほんと大変。昔、「制作費は7倍ください」っていう笑い話を書いたけど、でもほんとシャレじゃないよ、あの大変さは。それを解消しようという、いろんなソリューションが研究されてるのは心強い。
それにしてもCEATEC行きたかったなあ。。。実は、とあるブースのステージ用に僕も映像を作ったのだが、あいにくHDDが壊れたため見に行くことができなかった。。。
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