戸山の日々

東京の大学に勤務する教授の日常を綴る
  うつりゆくよしなしごとを書きつくる
       ブログの文の狂ほしきかな

クリスティーズに縁はなく

2008-03-17 | Weblog
3月17日3:00am、これを書く。

S先生からのヴォイスメール・メッセージ、
つまり留守番電話が入っていたことに、
遅くなってから気がついた。
なにしろ携帯電話を持っていないので、
間の抜けた話になる。

内容は、クリスティーズの、
「Asian Art Week」のレセプションに
興味があれば出ませんか
というものだった。

朝鮮・日本関係の、相当良質な美術品が出品されるらしい。
高名なオークションのいわば下見会で、
競売される品に触れられるうえに、
夕食もタダで食べられたらしい。
後の祭りで惜しいことをしたが、
私は美術が専門ではないから、まあいいか。
結局は絵画、工芸の世界であり、
典籍・筆跡の世界とはちょっと違う。
S先生にお断りの電話をする。

それにしても昨日「Asia Society」で観た、
「Designed for Pleasure:
The World of Edo Japan in Prints and Paintings,
1680 – 1860 」
という展示はものすごいかったな。
そのことをS先生に申し上げたら、
それはJohn C.Weber氏邸の晩餐会でお目にかかった
Julia Meechさんが企画に関わった展示会で、
カタログも彼女が編集したのだそうだ。
そういえばショップで分厚い図録を売っていたっけ。
道理でWeber氏所蔵の肉筆浮世絵なども
出品されていたわけだ。
展示の準備にはS先生も相当支援したらしい。
図録買って帰ろうかな。
でも、荷物が重くなるからなあ…

The Frick Collection と Asia Society

2008-03-17 | Weblog
3月16日18:00、これを書く。

日曜日。曇時々雨。
アッパーイーストサイドを訪ねる
M72のバスでセントラルパークを横断し、
まず「フリック・コレクション」へ。
ヘンリー・クレイ・フリックの自宅をそのまま
コレクションの展示美術館としたもので、
規模は小さいがぎっしり詰まっている。
フェルメールが3点・・・
建物自体が素晴らしかった。

それからパークアヴェニューの
「アジア・ソサエティ」を目指す。
雨が降ってきそう。

2階では日本の摺物の展示が行われていた。
枕絵、浮世絵、絵入版本などなど。
展示物は、本当に皆間近で鑑賞できる。
こんなことは日本ではあり得ないぞ。

1階のカフェで遅めの昼食を摂る。
カレーのプレートにしたが、
ちっとも辛くない。
サラダみたいなものである。

またM72のバスに乗ってホテルに帰った。
バスに乗れるようになると
どこへでも簡単に行ける。

UBCのLさんからメールが来た。
シンポジウムの1週間前にNY入りするという。
心強い限りである。

S先生からもメールが来る。
宿泊費の支払いは
3月27日朝に済ませてしまうのが賢明
とのアドバイス。
チェックアウトは4月1日になるが、
その時には電話代などを払えばよいらしい。
前週木曜の朝に処理すれば、
万万一トラブルが生じた場合も、
C大学に対応してもらうことができるそうだ。
やれやれ、これで一安心。
英語で複雑な交渉をする自信はない。
英語力の乏しいのを恥ずるばかりである。

S先生はまた、
C大学東アジア図書館の貴重本目録(暫定版)の
電子データを提供してくださった。
重ね重ね有り難いかぎり。