戸山の日々

東京の大学に勤務する教授の日常を綴る
  うつりゆくよしなしごとを書きつくる
       ブログの文の狂ほしきかな

外国語

2008-03-10 | Weblog
3月9日夜、これを書く。

Y君の結婚式の写真を
K助手が送ってくれた。
お連れ合いは予想通りお美しい。
私の祝電も無事届いたらしい。
戸山大学では外国語の説明会が開かれたと
K先生のブログに書いてあった。
いよいよ新学期始動ということである。
のんきにニューヨークで仕事をしていて
大丈夫かな?
まったく新しい演習や講義を、
いくつか担当しなければならないが、
打ち合わせは不十分。

英語以外の基礎外国語、
私は断然ロシア語を薦めますな。
私が尊敬する井上宗雄先生も
第二外国語は旧制高等学院以来
ロシア語をなさったのだ!

私は大学附属高校の教諭をしていたが、
そこは第二外国語でクラスを編成していた。
最後に担任したのはロシア語クラスだったが、
面白い生徒が実に多かった。
ぜひぜひロシア語を選択しよう、
文化構想学部、文学部の新入生諸君よ。

私自身はフランス語をやった。
「中国語」と書いた用紙を持って、
登録窓口の中国語の列に並んだら、
列には女子学生が一人もいなかったので、
その場で「フランス語」と訂正し、
並び直して申し込んだ。
動機が実に不純。
ヴェトナム戦争が終わった年のことである。

まあ、私が研究対照としているTという歌人は、
フランス象徴詩との関係が云々されるから、
フランス語を選んだのにはそれなりの理由はある。
故石田吉貞氏に初めてお会いした時には、
「キミはフランス語ができますか?」と
開口一番、訊ねられたもんな。

大学院までフランス語で受験して
(博士課程の試験を1度しくじった)
語学は英語を捨ててフランス語にしたけど、
結局モノにならなかった。
フランス語を喋った機会はたった3度ほど。
それもピョンヤンとヘルシンキというのが情けない。
もうこの歳になると、
巴里なんぞに行く機会は金輪際あるまい。

生涯に行きたいと考えていた外国は、
フィンランドとトルコとマダガスカルであった。
フィンランドには何回か行った。
あとはトルコとマダガスカルだ。

「アメリカに行きたし」とは全然思わなんだ。
だからどうも感動が薄い。
グアムやサイパン・テニアン、ハワイに行ったら、
軍事オタクの私は戦跡巡りを始めて
それなりにハマるかもしれないが…

S先生から『文藝春秋』に載せる原稿のチェックを頼まれる。
S先生の指導教授は昨年亡くなったサイデンステッカー
その追悼と源氏物語千年紀を内容とする随筆が
巻等に載るのだそうだ。
お役に立てば幸いである。

ロウアー・マンハッタン探訪

2008-03-10 | Weblog
3月9日夕、これを書く。
マンハッタンに来て1週間たつが、
「自由の女神」を見ないのは、
東京に来て東京タワーを
見ないようなものだろうから、
思い立ってロウアー・マンハッタンに出かけてみる。

バッテリー・パークから「自由の女神」を拝む。
天気晴朗なれど、風強し!
さ、寒~。
大船や高崎の観音様のほうがずっと有り難いぞ。

慌てて「国立インディアン博物館」(無料)に駆け込む。
ここのミュージアムショップは優れている。
香合にちょうどよい民芸品があった。
150$。老母へのお土産に今度買いに来ようかな。

トリニティ教会に入り、
イサム・ノグチの「レッド・キューブ」を見てから、
「Century21」に入ってみた。
代表的なディスカウントショップだが、
なるほど安い!
ネクタイ、ジャケットを買ってしまった。

その脇がいわゆる「グラウンド・ゼロ」である。
現在、フリーダム・タワーの建設中だが、
犠牲者に黙祷を捧げる。
南無阿弥陀仏・・・