戸山の日々

東京の大学に勤務する教授の日常を綴る
  うつりゆくよしなしごとを書きつくる
       ブログの文の狂ほしきかな

マンハッタンの梟の声

2008-03-14 | Weblog
3月14日11:00am、これを書く。

明け方には毎日梟が鳴く。

逗留先はW76stに北面したホテルの
南西端の部屋になるが、
隣のアパートとの間には
7階にも達しようという高い木が生えている。
ニューヨークは緑濃き都市でもある。
もっとも今は冬枯れであるが…

そのへんの公園では
普通にリスがうろちょろしているし。

「マンハッタンの梟の声」
どなたか付句をお願いします。
(コメント欄をどうぞ)

3月27日~29日にC大学で開催されるシンポジウムには
戸山大学からも院生が5名参加することになっている。
それらの諸君にNYお役立ち情報を少々。

NYに関するウェッブサイトで、
今のところもっとも素晴らしいと思うのは、
↓こいつである。間違いない。
http://newyorkcity2005.web.infoseek.co.jp/index-j.html
ここをチェックすれば、
変なガイドブックは不要である。

グルメガイドは、有名なサイトだが、ここ↓
http://www.zagat.com/index.aspx
もっとも、ほとんど自分では外食をしないので、
レストラン情報には疎い。

さて、これから義兄に会いに行く。
彼は8Ave.のbet48th,49thにあるという
ヒルトン・ガーデンインに投宿している。
地下鉄の50stの近くだから迷うまい。
ランチをご馳走してもらえるらしい。
夜もおごってくれるかも。

アダルト情報

2008-03-14 | Weblog
3月14日5:00am、これを書く。

なんだかものすごい円高になった。
1$が99円台だそうだ。
ここ10年のうちでこんな円高になったことはない。
天佑神助か、神風か?
日本経済のためには芳しからぬことであろうが…

テレビや新聞のニュースは、
エリオット・スピッツァーNY州知事が、
クリスティンという高級売春婦を買ったという
スキャンダルで辞任したニュースでもちきりだ。
後任には、全米初のアフリカ系アメリカ人の知事、
そして初めての盲目の知事が誕生するという。

高級売春クラブの、
最高ランクの売春婦は1時間$3,100らしい。
変な相場が分かって、
またひとつ利口になった。

ホテルで観ることのできるケーブルテレビには
アダルト情報のチャンネルもあるが、
異常に胸の大きなおねえさんたちが
くねくねと踊ってみせたり、
変なおじさんが股を広げて
逸物を屹立させていたり、
日本ならぼかしが入るであろうところも何も…
あまりに顕証にやあらむ。

高校生の時、学校主催の講演会では、
出身者であった「はじめ人間ゴン」の園山俊二や、
日本初のジェット戦闘機「橘花」を作ったという
これまた出身者で東大の先生の話を聴かされたが、
たしか2年生の時には
ドイツ文学者にして横綱審議委員
高橋義孝の話を聴いた。

高橋氏、登壇するや、
おもむろに黒板にチョークで全裸女性の全身図を描き、
その傍らには「成り合はざる処」(古事記)の拡大図を描いてから、
なにやら美学的な話を始めたので、
聴衆はあっけにとられたのであった。

要するに「秘すれば花」である。
「言ひおほせて何かはある」だ。

といふわけで、いくら円高でも
けしからぬことにはくれぐれも手を出さぬやう、
校務出張を続けようと思ふ。

第4回講義

2008-03-14 | Weblog
3月13日22:30、これを書く。

紐育で流行るもの♪(補遺)
暇つぶしにはクロスワードパズル

今日は第3回講義日であった。
研究室は13:00まで前の授業で使われているので、
できるだけゆっくりとC大学に向かう。
30分前に着いて、東アジア図書館に入り、
講義の予習の仕上げを行った。

13:05から講義をスタートする。
S先生のアドバイスもあったので、
できるだけ丁寧に、
テクストを判読し、内容を理解するプロセスを
分かりやすく、かつ実践的に手ほどきした。
試験や成績評価についてもアナウンスしたので、
受講生諸君はほっとした様子だった。

講義の後、S先生に連れられて、
東アジア図書館の日本人司書Nさん、
および図書館長のH博士に紹介される。
当館所蔵の貴重書目録(暫定版)を提供していただいた。
帰国までに調査したい資料が2、3点あった。

S先生に室町時代書写の断簡を進呈する。
2点持ってきたので1点選んでいただいた。
随分よろこんで下さった。

ホテルに戻ると、
Mさんからメールが届いていた。
図書館関係者に配信しているメールニュース?に
私からのメールが無断引用されている。
私も無断引用してみませう。
伏せ字はご容赦のほどを。

------- Forwarded Message
●●先生からメールで、件名が《ミルバーン住まい》。
ウーンそーいえば、C大学に集中講義のために出かけてるんだったなー。
しかもなんと、去年の7月、館長はじめわしらが泊まった
ニューヨーク、マンハッタンの「ミルバーン・ホテル」に
逗留しているらしい。著作権侵害して全文引用しよう。

M●●●さま
ニューヨークは、ミルバーン・ホテル住まいの●●です。
このホテル、月~木は無料の朝食がついているし、
近くのスーパーで食材を買ってきて自炊できるので、
まことに便利ですね。
もう半月も滞在しなければならんと思うと、
いささかうんざりですが。
「すゞ金」の鰻重が恋しいです。
あれが15$ほどと考えれば、天国のような話ですね。
週2回、各2時間の集中講義をさせられていますが、
出たとこ勝負で、Cの教授のアドバイスやリクエストに
臨機に対応しながら柔軟にやっています。
今まで日本から来た偉い先生方と違って、
私は腰の極めて低い男だから(?)
評判は悪くないようです。
やっと東アジア図書館の資料を見せてもらえそうです。
和本は●●大の●●●氏がリストを作っており、
そのコピーがもらえるとのことです。
M●さんの「実録」に出てくる図書館関係者には
全く接触していません。
Hさんにも、Nさんにも…
どうもKさんらしいおばあさんがいらっしゃるのは
目撃したような…
ともあれ、一介の教授ですから、館長ご一行様のようにはまいりません。
でも、今日は持参の室町時代写の古筆切を
●●●●●に寄贈するつもりですから、待遇が変わるかも。
紀伊国屋書店はどこにあるんでしょう?
ロックフェラーセンターのあたりだろうと
うろついてみましたが見当たらず、
「源吉兆庵」という和菓子屋で
ドラ焼きを買って食べました。
モルガン図書館に行きましたが、これはすばらしかったですね。
グーテンベルグの聖書にほとんど触ることができました。
図書館司書の部屋というのも印象深かったです。
こういうオフィスにM●さんが収まったら・・・似合いますよ、きっと。
品のいいアメリカ夫人と、司書の部屋についてお話ししました。
英語は情けないほど下手ですが、生きていける程度には通じます。
【校務のため紐育出張中/020408帰国予定】
●●●● 戸山大学 文学学術院 教授

えっ紀伊國屋がわからないって。
ロックフェラーセンターのすぐそばやがな。
その、どら焼きの和菓子屋の並びだぜ。おかしいなあ。
店つぶれたかなー円高で。
店長はたしかジョン・フラーとゆう
日本語ペラペラのハゲたおっさんやったがなー。
う~んしかし、モルガン図書館の司書なんて雲の上の人やんか。
とてもねー私なんかの及ぶところでは。
●●先生はかねがね、「フィンランドとか、北朝鮮とか、
辺境の国しか渡航したことがない」とへんな自慢をしていたが、
いきなりニューヨークかい。
しかしまー偉いもんだなー単身赴任なのかな。
授業は英語つかうんだろーか。
まー角田柳作も英語へただったというからな。
う~んあの部屋で食材買ってきて料理してんのかー、わびしいなー。
その気になれば日本料理店はいくらでも見つかるし、
たしかウナギ屋もあったような気がするが、
まーニューヨークのウナギがうまいわけないか。
パリのウナギもすごいマズかったしなーぶつぶつ。
まだあと半月とは長い。食あたり、水あたりにお気をつけられて。
09:35 08-03-14
------- End of Forwarded Message

荊妻の姉の連れ合いから電話が掛かってきた。
彼は世界企業B社の日本法人のいわば社長なのだが、
会議に出席するためにニューヨークに来た。
まだ会議中なのだそうだ。
明朝また電話をくれることになった。

娘の成績発表日だ。
ずいぶんよかったらしい。
100$くらいお小遣いをあげようかな。