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「食と人物」今日はどんな日 「味の素」を製造販売した鈴木三郎助(2代目)逝く

2015-03-29 11:15:09 | 日記

 

「味の素」を製造販売した鈴木三郎助(2代目)(すずき・さぶろうすけ)逝く

1868.1.21(慶応3.12.27)~1931(昭和6).3.29(63歳)

 

神奈川県三浦郡堀内村(現・葉山町)で米穀酒類の販売を営む鈴木三郎助の長男として出生。1875年(明治8)8歳のとき父が34歳で死亡したため家督を相続。苦難の時代が続くが,海草からヨードを製出する方法を研究し,90年(同23)成功。ヨードホルム,ヨードカリ,硝石などの製造に取り組み,1907年(同40)5月,日本化学工業株式会社設立,同年6月,合資会社鈴木製薬所(資本金3万5千円)設立。08年(同41)7月,帝国大学理科大学(現・東京大学理学部)教授池田菊苗(1864~1936)が発明した「グルタミン酸塩ヲ主要成分トセル調味料製造法」に注目し,9月,池田博士の調味料製造法の工業化を引き受け,特許の共有者となり,試験的製造に着手。実弟の鈴木忠治(1875~1950)の協力を経て工業化に成功。事業化するため,一家の命運をかけて,製造工場を神奈川県逗子に建設。翌年5月に「味の素」の広告を『東京朝日新聞』に初めて掲載。当初は全く売れなかったという。「味の素」が社名として登場するのは,三郎助が死去した翌年の1932年(昭和7)10月11日,「株式会社鈴木商店」の商号を「味の素本舗株式会社鈴木商店」に改称してからである。

 

 

 


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