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「食と人物」今日はどんな日4月6日 タケノコが大好物だった戯作家で狂歌師の大田南畝(なんぽ)逝く

2015-04-06 11:28:01 | 日記

タケノコが大好物だった戯作家で狂歌師の大田南畝(なんぽ)逝く

 1749.4.19(寛延2.3.3)~1823.5.16(文政6.4.6)

  タケノコが出回る季節になったが,南畝(蜀山人<しょくさんじん>と号して狂歌史上不動の位置を占める)はタケノコに目がなかった。息子を入門させようと大筍をもってきた人に対して,「竹のこのこの竹の子の竹の子のこの子の末もめでたかるらん」とうたった。

  1794年(寛政6年),45歳のとき幕府の人材登用試験に首席で合格し,大阪銅座や長崎奉行所などにも転勤し,長崎ではロシアの特使レザノフ と会見している。75歳のとき登城の道での転倒が元で死去。

  才筆豊かな人物で,19歳で著した狂詩集には,平賀源内(1728~79)が序文を寄せている。江戸の狂歌ブームのきっかけを作ったとも言われる。なお,土用の丑の日に「うなぎを食べるとよい」と言ったのは南畝ともいわれる。

  辞世の歌は「今までは 人のことだと 思ふたに 俺が死ぬとは こいつはたまらん」とも「生きすぎて 七十五年食ひつぶし かぎり知られぬ天地の恩」ともいう。狂歌をはじめ,漢詩文,戯作,随筆などを収録した『大田南畝全集20巻』(岩波書店)がある。


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