2592=25×92で,この性質をもつ数字はほかにないという(『数の事典』)。
昭和35年度(1960)には193万9千トンに過ぎなかったが,農業の選択的拡大政策のもとで,4年後の39年度(1964)には300万トンを,その4年後の43年度(1968)には400万トンを,50年度(1975)には500万トンを超えた(35~50年:2.6倍,年率6.5%)。その後も増減を繰り返しながら増加し,平成8年度(1996)には過去最高の生産量を記録した(昭和35~平成8:4.5倍,年率4.2%)。その後,飼養戸数の減少や乳価の低迷などを背景に,減少傾向をたどり,20年度には800万トンを割り,26年度は,733万トンとピーク時の15.3%減となっている。
ところで,需要面を総務省『家計調査』(2人以上の世帯)で1人当たり(世帯当たりを世帯人員で除した試算値)みると,牛乳は減少傾向(平成12年:33ℓ→26年:26ℓ)にあるが,チーズ(同689g→946 g)やヨーグルト(同2,460円→3,782円)は増加傾向にある。