週間ブックレビュー

見始めたのは、５年程前くらい前だと記憶してます。
深夜に何気なくＮＨＫを見ていたら、
有名な作家が出演していたのです。
自分の思いを、隠さず司会者に語っていたのが、印象に残りました。

それまでは、作家とは文学に精通する先生で、穏和、
知的で社会通だと勝手に思い込んでいたのですが、
胸中に燃える思いや、葛藤、恨み辛み、辛酸などが渦巻き、
苦しい胸の内を、文章として吐き出す事で、
精神バランスを取り、ようやく生きているんだと判りました。

文学も芸術も根底では同じで、
日本人の謙虚さがそれを隠し、今まで
「心の内を表に出さなかったのだ」と判りました。

作品を読み解いて、察する力が無い自分が無知、無能だったと判り、
脱力すると同時に、作家の芸術性に引き込まれたのです。

依頼、早朝と深夜に放送している、
この番組がお気に入りになりました。

コメンテータが、お勧めの本も紹介してくれるので、
一応書店でチェックし、気に入れば購入してます。
概要説明と気にいった理由を話してくれるから、
便利に使えるし、作家に対して距離感が縮まり
親近感も沸く、この番組が好きです。