初老男のノンビリしたブログ

近所や周辺の事柄に対して、書き記して行きます。

美味しそうなアイス

2010年11月03日 21時01分05秒 | 芸術鑑賞!
人の建前と本音を見た気分になった出来事です。


老人化すると人は童心化するものです。
やがて惚けて死に至る。
順調と言えば順調な人生経過であるでしょう。


子育ての最中に、人の道、理を教える、道徳とは何であるかと指し示す。
これが大人に成る事だと、若い時分に言われた事があります。
博打しながら蟹を食べてたから、有り難みは無かったけれど心に浸みました。
大人になったから子供産んで育てたのではなく、一緒に成長したと実感のある重みのある言葉でした。



子供が育ち終えると人がどのような行動を摂るかは、今後の人格形成や生き様になるのだと考えます。
子育ての最中で大人になれないと、きっとモンスターペアレンツ、クレーマーのような情け無い人に成り下がるのでしょう。
しかし、人生後半に採るべき行為が何であるか、重要でありつつ、どうでも良い事でしょう。
ひとはひと、じぶんはじぶん。かんけいない。
これも生きる知恵ですね。



今日、ホール内で美味しそうにアイスを食べてた初老のご婦人。
ホール内は飲食禁止です、の言葉は上の空でしょうし、確信を持って実行してた行為です。
見咎めようかと思いましたが、余りに美味しそうに食べてたから止めました。
何故かと云うと自分もしたかった行為だからです。
自分でしたい行為を他人に強要するのを偽善と云うからです。
呆れるとか、イケナイとかより、悔しいと思った自分は同じ人種がからです。
聖書の一節にも、同じ行為を避難する人々を諫める逸話がありましたね。
それを思い出して、黙って見てました。
近くに子供さんがいましたが、きっと世の無常を知ったことでしょう。



自分の心配事は、そのご婦人が近い将来ホールの椅子よりお尻が大きく為るだろうと思う事。
二度と来られなくなるでしょうね。物理的限界点を越えるのは他者の責任では無い筈だからです。


特別も問題無くコンサート鑑賞も終わり、感動して帰ってきた自分。
アイスおばさんも、心もお腹も満足したのではないでしょうか。
携帯電話は一度も鳴らず、クラッシクコンサートの客のマナーの良さに及第点を付ける、今日の自分でした。