初老男のノンビリしたブログ

近所や周辺の事柄に対して、書き記して行きます。

仏像様に囲まれると

2013年01月25日 22時52分06秒 | 芸術鑑賞!

彫刻の展覧会の手伝いをしました。
自分の作品も展示します。
沢山の作品が並んだのです。


彫刻をしたいと思いながら、偶然に見つけた教室。
それが仏像彫刻の御教室なので仏像を刻む。
自分は仏像を作りたい派ではない。


仏像を作りたい、作らねばと思った訳では無いのです。


教室に参加される方々は、基本的に高齢者です。
中年世代は若者になります。
人生の終わりに向けて、何をするのかを自分に問う。
そんな趣がある訳です。




自分は油彩画も習っていますが、美術は何を表現するかです。
彫刻も同じですね。
自己表現をどれだけ表現できたか?
それが伝わるか?
そこに主眼がある。



ところが仏像彫刻は、自分が何であったかを悼む。
自己を慎んで形にして行く。
決まり事を守りながら進んで行く。
彫刻なのに彫刻じゃない。
もちろん仏師の方々は違いますけれどね。



そんな仏像に囲まれていると、異空間のような雰囲気がある。
包み込まれている雰囲気がある。
柔らかくて優しい場所。
初めての感覚に戸惑ったのです。
お寺や美術館で美に触れるのとは、異質のもの。
これは貴重な体験だなと感じました。



何事もやってみて感じる。
これが役者にとって大切な経験ですね。
芸術観も変わるのですから。