三婆集ったサンプリンセス

誰も自分のことを100%客観的に観ることはできないわな。
プライドがある、自己防衛が働く、自己愛により自分を見るレンズはいびつにならざるを得ない。
特に女性の場合は鏡の前で少しでも若く美しい自分を見出そうとする本能が働く。
しかし、我々も他人が見たら「ばあさん」以外の何者でもないんだろうねと昼下がりの「サンプリンセス」コチラ
に集まった仲良し三人組は頷き合いながら笑ったものだ。
来週の土曜日は、恒例で「源氏物語を原文で読む会」の新年会になるので準備の打ち合わせに寄り合ったのだ。
しかし、9割がたはとりとめのない雑談に費やされる。
「定年が60歳ってのもよく出来てるわよ、やっぱり知力、体力落ちてきて仕事から手を引く潮時ってことなのよ」
「若いきれいな男のこ見つけるとついにやけちゃうわよねぇ」
「それにしても民主党政治はどうなのよ」という調子である。好き勝手言いたいことを言う。
長い付き合いで気心がしれているから、踏み込んでならないところの加減はしながらも、辛らつなことも言い合う。
この空間はひとつの財産だとさえ思うが、いつかはバランスがくずれ、最終的には消滅の未来が待っている。
知らないわけじゃないのだけどね、自分が若くないこと、いつまでもこの世に留まっていられないことなど。
でも、だから何?人生を楽しむ法など無限大。若くてきれいなだけじゃ手に入らないものもゴマンとあるよ。
しょぼくれちゃつまらないな。写真はお昼に頂いた「サンプリンセス」の和風ハンバーグ。