カテゴリーが別なので1日ずらして源氏のレポートです。
賢木も終盤ですが、今回目新しかったのは、政治の実権が左大臣側から右大臣側に移って、おおむね左大臣側は何かくに軽んじられてる状況の中、面白くない左大臣は何度も辞表を提出して政治の世界から身を引こうとする場面が出てくるところですね。
政治の世界は100年、いや1000年変わらぬ権力争いの世界なのだなあとしみじみ感じてしまいましたワ。
もひとつ、意外な花が登場して少々驚きました。
薔薇(そうび)と読ませてますが、薔薇(ばら)が出てくるんですね。
もっとも、コチラは現代私達がすぐ思い浮かべてしまう改良に改良を重ねて花の女王として君臨している「バラ」ではなく、俗に言う「野ばら」あるいは「いばら」の様でして、そういうことなら意外でも何でもないということになるんですが。
それから韻塞(いんふたぎ)なる遊びが出てきて、これは、古詩の韻字を隠して詩意により、その文字を当てるというものなのですが、源氏と頭中将(現在は三位中将という地位です)の勝負でもちろんスーパースターの源氏の勝ち、頭中将は敗者として勝者である源氏を饗応(もてなす)するというシーンがあり、こちらはさすがに優雅な話じゃなあといにしえのゆとりあるスローライフを羨ましく思いました。
さて、今回の茶菓子は“朝顔の”上用饅頭でした。
隣の折り紙の箱は「こういうの好きでしょ?}と友人がもらいものを譲ってくれたもの。
好きというか、どうやってるんだろうと折ってみたくなるんですけどね。