楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

なってなって

2009-11-06 12:36:12 | 身近な生け花

娘は卒論のテーマに「方言」を選んだ関係もあって、今でも職場などで耳に入る方言に過敏に反応することがあるようである。
昨夜も夕食の席で、上司が使った「なってなってする客」という言葉に思わず口元をほころばしてしまったと娘が言うのだ。
「なる」は「大きな声を出す」という風な意味なので「なってなってする客」というのは「がなりたてる客」とでも言えようか。
大体徳島の人間は強調する場合は単純に言葉を重ねる癖がある。
「とても苦しくて」は「えらぁてえらぁて」になる。
この「なってなって」もイントネーションを変えて柿などの実が鈴なりになっている様を表す場合にも使うのだが(例えば、今年はミカンがようけなってなって、豊作じゃわといった具合)、普通に(夕べ、雷がなってなっておとろしかったわ=夕べ雷が何度もとどろき渡って怖かったらのよ)という風にも使う。
確かに「方言」というのは、研究すればそれなりに面白く奥の深い世界だろう。
特に文字にしてみると、当の県人でもおもっしょい。(面白い)
職場の同僚が子供に初めて携帯を持たせた際に「いんにょう」とメール文を寄こした時には吹き出したと言うのも思い出した。
意味は「今、帰宅途中だよ」というところ。
つい先日も自分で言った「ひんけたミカン=干からびたみかん」に(“ひんけた”って方言かな)と考えたことだったが、普段は意識せず、色々取り混ぜて喋っているんだろうね。
写真は赤い実の“なった”ピラカンサスの生け花。花器は水差しにも使えます。
コメント
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