NPO法人大雪山自然学校ブログ

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【大雪山国立公園・旭岳情報】大忙しな虫たち

2022-07-26 20:58:00 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2022/7/26(火)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】曇り
【気温】16℃
【風速】6m/s

朝には青空が広がっていた旭岳。

気温も上がり、蒸し暑ささえ感じるような陽気です。

少し風が吹くと涼しいくらい。そんな中、晴れた日はここぞとばかりに大忙しな虫たちが私の周りを飛んでいます。

マルハナバチやアブの仲間です。

「邪魔!どいて!」と言われているようですが、近くで仕事ぶりを見学しました。

第二展望台や夫婦池分岐から3mほど裾合平方面へ歩いたところは、イワブクロがたくさん咲き、ハチたちが活発に花の中に入っては吸蜜していました。

羽音がはっきりと聞こえ、花の咲くところにハチあり。存在感があります。

この薄いクリーム色のようなハチは、エゾヒメマルハナバチの働きバチ。

イワブクロも繊毛が映えていますが、フワフワ加減はハチたちだって負けてはいません。

これはエゾオオマルハナバチです。

花粉団子をつけていますね。

トンボ類も最近増えました。

ロープの上で一休みしていました。首をかしげると目をキョロキョロさせているように見えました。

ブヨや蚊を食べてくれる益虫です。とても助かります。

今年もトンボを見るようになってから虫に刺される回数がグンと減ったような実感があります。

 

園地内では、木の実も増えてきました。

クロウスゴの実です。

ブルーベリーの原種とも言われています。

第二展望台ではコケモモとガンコウランの実が一度に見られました。

コケモモの花は小さくて薄いピンク色の花です。

まだいくつか姿見の池園地で見られるので、よかったら探してみてください。

 

ミヤマリンドウはとても目立つ深い青紫色で、園地内では白やピンク色の花が多い中でアクセントをくれます。

駅から下山道分岐の間でたわわに咲いている箇所があって、何輪もが一斉に咲いており、とても目を引きます。

厚い雲に覆われた日、霧が濃い日、雨の日は花が閉じているものもあります。

ミヤリンドウが開いている時は、私たちも気持ちよく歩ける日。

日差しが強い日もあるので、サングラスもあるとよいでしょう。

服装は上着、歩きやすいズボン、スニーカー、帽子がおすすめです。

雨の日や雨上がりのぬかるんでいる日は長靴があると安心して歩けます。

長靴は姿見駅のカウンターでお貸ししています(¥300)ので、どうぞご利用ください。

 

 

登山道・裾合平の情報です。

※登山の装備でお出掛けください。

チングルマは全体的には散り始め〜綿毛になってきました。

裾合平手前では一部蕾〜満開でみられ、お客さまも楽しまれていました。





コエゾツガザクラ、エゾコザクラも群生がきれいです。


裾合平へ行くまでに3ヶ所雪渓あり、1ヶ所は傾斜です。
 
足元に気をつけて登山を楽しんでください。

 

 

旭岳自然保護監視員:宮原・木下

 


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