【大雪山国立公園・旭岳情報】変わりゆく主役たち

【日付】2018/7/31（火）
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】晴れのち曇り
【気温】～21℃
【風速】～4m/s

過ごしやすい気候の続く旭岳です。
連日お伝えしています通り、チングルマは散って綿毛になったものが日々増えています。
そこに割り込んだミヤマリンドウはほんの１～２輪でも存在感があります。

姿見展望台からロープウェイ方向に下る階段の脇ではまだチングルマが楽しめました。

昨日も紹介したシラタマノキには蟻がお邪魔していました。

淡いグリーンのバイケイソウもは開花しないシーズンもありますが、今年は無事に咲いてくれました。

名の通り秋の花、ミヤマアキノキリンソウが着々と数を増やしており、散策路内の各所で楽しめます。

散りつつあるエゾイソツツジですが、場所によっては開花したばかりのものも見受けられます。

エゾオヤマリンドウもゆっくりと登場の機会を待っています。


第五展望台と石室の間にあった池はすっかり干上がってしまいました。


ロープウェイ姿見駅ではヒグマ目撃情報に絞った地図を掲示しています。
こちらもご覧のうえ、引き続き安全な散策・登山をお楽しみください。

旭岳自然保護監視員：安藤邦博

【大雪山国立公園・旭岳情報】夏から秋へ、花から種へ

【日付】2018/7/30（月）
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】晴れのち曇り
【気温】21℃
【風速】5m/s

今朝もよい天気で、姿見駅も朝から21℃ありました。
ロープウェイが姿見駅に到着すると、涼しさに歓声が上がります。

チングルマは綿毛が増え、風に吹かれて気持ちよさそうです。


月曜ですが、今日もたくさんの方が散策や登山を楽しんでいました。


チングルマの花と、花が終わった綿毛が隣合っていました。


ハイオトギリが咲いてきました。


エゾノマルバシモツケの花が増えています。


ノゴマが美しい声で、あちこちで鳴いていました。


満月沼のほとりではチングルマの花が見られます。


雪が残るすり鉢池の淵では、ミヤマアキノキリンソウ（コガネギク）が増えてきました。


シラタマノキの花も増えています。


巡回していると、散策路脇の高山植物の上への投石が目立ちます。
石の下になった高山植物は傷んで枯れてしまいます。
池に投げる人もいますが、園地内で石を投げる行為はやめてください。


階段の途中で咲いていたイワブクロは、早くも花が終わり種ができつつあります。


散策路中央にある原っぱの遠いところに、オレンジ色が見えました。
拡大してみると、エゾカンゾウらしき花が咲いていました。


ジムカデも、リンゴのような形の種子ができてきています。


姿見の池園地では、マルハナバチが花を渡り歩き活動しています。
怖がっている方がいますが、人が攻撃しなければ刺してきたりしません。
また、お尻が白いセイヨウオオマルハナバチ（外来種）を見掛けましたら教えてください。
写真はお尻がオレンジ色のエゾオオマルハナバチ（在来種）です。


姿見の池にも残雪があります。


今日も主に姿見展望台で、カラスに食べ物を盗られる被害が多発しました。
愛の鐘や石室の上から狙っています。



盗られた食べ物や袋はゴミとなって高山植物の上に散乱します。写真はほんの一部です。
物を盗られないように、十分に注意してください。


シロウマチドリの花が咲き始めました。
地味な色ですが、よくみると数が増えてきています。


シラネニンジンの花も咲き始めています。


花はハクサンボウフウに似ていますが、ニンジンのような葉なので判別できます。


ミヤマリンドウはあちこちで見られ、固まって咲いているところもあり綺麗です。


ホソバノキソチドリも増えています。


午後から曇りになり、風が涼しくなりました。

ヒグマ情報
7/7以降、1合目～4合目間でヒグマの目撃情報が頻発しています。
※最新の目撃情報は7/26です。
下山道はしばらく利用を控えたほうがよさそうです。

●ロープウェイの運行状況
旭岳ロープウェイのホームページ

●登山道・探勝路などの情報
旭岳ビジターセンターのフェイスブック

●Facebook始めました
旭岳自然保護監視員のフェイスブック
旭岳・姿見の池園地、天人峡や東川町に関する情報をお届けしています。

旭岳自然保護監視員：羽馬 和美

【大雪山国立公園・旭岳情報】爽やかな暑さ

【日付】2018/7/29（日）
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】晴れ
【気温】~24℃
【風速】~6m/s

旭岳も夏真っ盛りです。

暑い日差しの中を涼しい風が吹き抜けます。

夏だなあとは思いつつ、チングルマの綿毛やミヤマアキノキリンソウが増えると、もう秋の気配も感じてきます。
チングルマは漢字にすると稚児車。かざぐるまのことです。

 

一方でまだ池の縁などに残る雪。

例年、このすり鉢池の雪は8月10日前後にはなくなります。

 

旭岳自然保護監視員：藤このみ

【大雪山国立公園・旭岳情報】夏の旭岳

【日付】2018/7/28（土）
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】晴れのち曇り
【気温】~21℃
【風速】~6m/s

本日は快晴で、風も弱く、夏らしく暑い一日でした。

今日のような条件だと、姿見の池には旭岳が映し出されます。

 

散策路内の花の様子も変わってきています。

今まで咲いていたチングルマは綿毛になっていきます。

 

姿見展望台の階段を下った先では、まだたくさんのチングルマが咲いています。

 

一部にしか咲いていなかったミヤマリンドウも、散策路内のさまざまな箇所で確認できました。

花束のように密集して咲いている所もあり、とても綺麗でした。

 

本日もヒグマの目撃情報がありました。

中岳温泉に向かう道中、大塚方面に大型のヒグマを発見したとのことでした。

中岳温泉方面に向かう方は、鈴を付けるなどの対策をお願いします。

 

旭岳自然保護監視員：橋本道太郎

【大雪山国立公園・旭岳情報】散策日和

【日付】2018/7/27（金）
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】晴れのち曇り
【気温】22℃
【風速】3〜4m/s

朝のうち姿を見せていた旭岳も、午後から雲の中に隠れてしまいました。
歩くと汗ばむ陽気でしたが、午後からは気持よく散策することが出来ました。
園地内、チングルマの花や綿毛、ミヤマリンドウ、ミヤマアキノキリンソウ、の花が目立ちます。
秋の気配を感じさせる、トンボが増えてます。

午前中の旭岳と姿見の池



チングルマの綿毛



ミヤマアキノキリンソウ



ミヤマリンドウ



旭岳自然保護監視員 : 三上 俊幸