NPO法人大雪山自然学校ブログ

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【大雪山国立公園・旭岳情報】静かな散策路

2019年10月31日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2019/10/31(木)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】曇りのち雪
【気温】~2℃
【風速】~15m/s
【積雪】1cm

今朝はロープウェイから霧氷が着いた木々が見られました。


姿見の池園地はうっすらと雪が積もり、霧に包まれていました。


階段の石が凍りついていて、とても滑ります。


前日に水溜まりだったところも再凍結してツルツルです。
ロープウェイから道具を借りて、氷を割る作業をしています。


氷は薄くて、割ると水が出てきます。
靴を濡らしたくない方はレンタル長靴をご利用ください。

姿見階段は意外と歩きやすい感じでした。


何もいないように見えますが、キタキツネやエゾシマリスの足跡がありました。




だんだん風が強まり、飛んできた氷や雪が顔に当たって痛いくらいでした。


そんな中、歩きながらタバコを吸っている人がいました。
国立公園でもどこでも、マナーを守りつつ楽しんでほしいです。


本来は10月末までにほぼすべてのロープを外し終わっているのですが、
近年は雪がなかなか積もらず、今年もまだ残していました。
が、明日からはどんどん外す予定です。

ロープがなくても、鉄ピンの列の外側には出ないでください。
高山植物を傷つけないようにお願いします。


今日は午後から事務所に戻り、ミーティングを行いました。
監視員の仕事もあと半月で終わりです。

旭岳自然保護監視員:羽馬 和美

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【大雪山国立公園・旭岳情報】また雪

2019年10月30日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2019/10/30(水)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】雪
【気温】-1℃
【風速】~14m/s
【積雪】~2cm

また雪が積もりました。
昨日の快晴が遠い昔のように、空気も地面も真っ白になりました。

植物たちはこの時期、氷漬けにされたり解凍されたり、よく平気ですね。

地面の下ではエゾシマリスが、姿見駅隣の池の中ではエゾサンショウウオが、冬眠を始めます。

旭岳自然保護監視員も、撤収作業を進めています。
整備されていく登山道と反比例して荒れに荒れていった倉庫を、何とか片づけました。

あらゆる物品をこの倉庫に押し込んで、もうすぐ解散します。
山にも人にも、たいへんお世話になりました。
ありがとうございました。
冬の旭岳では、ただ遊ぶ人になります。

 

旭岳自然保護監視員:藤このみ

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【大雪山国立公園・旭岳情報】 ぬかるむ散策路

2019年10月29日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

10月も残すところ数日となりました.朝夕の気温は冷え込み,旭岳は連日霜が降りております.池は凍り始め,太陽が出ている日は水面がキラキラ光っていて乱反射が綺麗です.

【日付】2019/10/29(火)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】快晴
【気温】~11℃
【風速】~12m/s
【積雪】0cm

霜の降りた散策路は,霜が徐々に融けぐちょぐちょぬかるんできます.特に本日のような散策日和な日には,長靴に目もくれないお客様がほとんどですが,靴を汚したくない方はレンタル長靴(1足300円)をご利用ください.11月より無料でご利用いただけます.

ここ最近,お手洗いで靴を洗っているお客様を見かけます.酷い日はトイレットペーパーが散乱していたり,手洗い場が土だらけです.詰まりの原因にもなりますし水には限りがあります.おやめください.
散策路の外に出ていたり,こういった行為をしている方に注意した際,人によっては「わかった,ごめんなさい.でも仕方ないでしょう」と笑って流されます.本当は悪いことだとわかってやっている方がいます.
悪いことに目をつむりこっそりする小さな罪.誰もが身に覚えのあることだと思いますが,塵も積もれば山となり・・・山に生息・生育している多くの命に関わる行為となることはやめていただきたいですね.

(今日はまだ汚れていないほうです・・・)

ヴンダーカンマーと呼ばれる世界中の珍しい事物を,分野問わず1つの部屋に集めた部屋が博物館の発祥だと言われています.興味のあるもの,綺麗なものを集めていたら100年後の未来に届くような大きな宝箱ができたんです.
現在の博物館には,多くの剥製などが展示されています.放っておけば土にかえってしまうものも,その命が生きてた証拠を残していて,これも何百年と未来に残る宝物になるかもしれない.
ここ旭岳には,誰が集めたものでもない宝物が数多く存在しています.博物館とは違う生きた物の楽園です.こういった環境があるからこそ博物館にも宝物が集まるのだと思います.
いつまでも,この旭岳がこのまま残りますように・・・

旭岳自然保護監視員:社本 麗南

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【大雪山国立公園・旭岳情報】 霜の降りた散策路

2019年10月28日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2019/10/28(月)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】曇り
【気温】~1℃
【風速】~7m/s
【積雪】~0cm

 

下から見たときに薄っすら白かった旭岳は雪ではなく霜が降りていました

 


水が流れている階段では、階段が凍りツルツルになっているのでスコップで氷を砕きます

 


霜柱は触るとすぐに崩れるので弱そうに見えますが、砂や小石を持ち上げてしまいます

 


空気中の水蒸気が葉に付着して凍り真っ白になっています

 


ブレているように見えますが風の方向に氷が成長しているだけです
新種の花のように見えますね

 


鏡池付近にいるときは晴れました
当麻岳方面も白くなっています

 

旭岳自然保護監視員:大塚 航平

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【大雪山国立公園・旭岳情報】So Much To See, In So Little Space

2019年10月27日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

 日付】2019/10/27(
【場所】天人峡温泉
【天候】曇り
【気温】~0℃
【風速】~6m/s
【積雪】0cm


So Much To See, In So Little Space 

The following photos all taken in less than 5m radius. At an altitude of about 1520-1530m. 


First let's see the scene.

Looks pretty normal right? Now let's take a closer look to the ground and see what's there. 


Kita Kitsune scat. Looks like it has been eating a lot of berries. 

 

Stone with Limonite, we think. 

 

Underneath the chishimazasa (dwarf bamboo), alpine vegetation fighting for nutrients and light.

Type of koke (moss)


kokemomo Vaccinium vitis-idaea


kokemomo Vaccinium vitis-idaea


Phyllodoce caerulea


There is so much to see in so little space ne



The next photo was taken about 20 meters below the above photos. Can you guess what tree this is? 

It's ダケカンバ or Betula Ermani aka Erman's Birch. This is at an altitude of about 1500m. 


 

 

 

Conservation Ranger/Guard Jeremy

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