息子の自転車事故で学ぶ

息子が自転車通学中に危険運転車に轢かれた。その後の保険会社や加害者の対応、決着など綴ります。時系列になってます。

交渉(14) チェックメイトです

2019-03-14 19:31:37 | 自転車通学

交渉(13)の続きです。

まさしく、云うところの2週間後、所長代理Kから着信しました。

以下です。




✕✕✕✕ さま

✕✕✕✕✕✕のKと申します。

平成29年11月✕日に発生しました交通事故におかれましては心よりお見舞い申し
上げます。今般のご返信にあたり、社外弁護士の見解確認等のためお時間を頂戴い
たしましたこと、ご容赦賜りますようお願い申し上げます。

お申出いただいた件につきまして、改めまして、事故当初の担当者・M✕の対応に
より、✕✕さまのご家族皆様にご心労をおかけいたしましたことを心よりお詫び申
し上げます。重ねてとなりますが、様々ご配慮不足等のご指摘につき、大変申し訳
なくお詫び申し上げます。

また、ご照会いただきました弁護士について、公正かつ適切な賠償や対応のために、
✕✕弁護士会所属 ✕✕✕✕✕法律事務所の✕✕✕✕弁護士をはじめとする社外の
弁護士に意見を確認しながら、ご対応させていただいております。

今後につきましては、事故の補償に向け、弊社を窓口としてお時間を頂戴できれば
幸甚ではございますが、ここまでのやり取りにおきまして、✕✕さまから様々な点
に関しまして貴重な思いやお考えを頂戴しておりますなか、円滑なお話し合いに向
けては、以前✕✕さまがご相談された弁護士が仰った調停等により進めていくこと
もあろうかと存じます。
弊社といたしましても、円滑なお話し合いに向け、窓口を前述の弁護士に委任しご
対応をさせていただくことを契約者の✕✕さま(=加害者です)と検討を進めておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

************************************************
✕✕✕✕✕✕✕✕保険株式会社
✕✕損害サポート部
✕✕✕✕✕✕✕✕保険金お支払センター
担当:✕✕✕✕
電話:0✕✕✕✕✕✕✕✕
FAX :0✕✕✕✕✕✕✕✕




初めの担当Mの不届きな対応を認めさせた事、保険会社の弁護士の所属と名前を聞き出した事、そして不遜な態度の加害者を(事実であればですが)土俵に戻した事、この3点で首尾は上々、私の目論み通りでした。

私は筋書どおりの返事を、すぐ送信しました。

以下です。





✕✕✕✕ 様
ご返信いただき、ありがとうございます。
弁護士の問い合わせにご返答いただき感謝いたします。
インハウスにつては、姓名所属は明らかにできないようですが了承いたしました。

今回頂戴した✕✕様からのメールにて、

お申出いただいた件につきまして、改めまして、事故当初の担当者M✕の対応に
より、✕✕さまのご家族皆様にご心労をおかけいたしましたことを心よりお詫び申
し上げます。重ねてとなりますが、様々ご配慮不足等のご指摘につき、大変申し訳
なくお詫び申し上げます。



とあります。
これらの文言が貴社と✕✕様の本意であるのでしたら、文書にて戴けますでしょうか。
レターヘッド付きの用紙、責任ある方の役職名・御姓名の明記と署名・押捺をお願いいたします。
上記の文言が、単なる社交辞令や御為ごかしでないのであれば、難しいことではないと思いますが如何でしょうか。

また貴社の初期対応について、老婆心ながら申し上げますと・・・
『担当のM』と名乗る人物の暴言に恐怖を抱いた被害者の母親が、本店のお客様デスクに担当を替えていただきたいと相談し、デスクが本件を貴支店に差し戻した際、貴支店が再度『担当のM』から当方に電話させたことも、その結果、被害者の母親が『担当のM』からセカンドハラスメントを受け、貴支店に対する不信感を深めた訳ですから、上司としては非常識で不適切な対応だったのではないでしょうか。

そのほか皆までは書きませんが、 平成29年11月✕日の『担当のM』からの電話だけが全てではないことを申し添えます。

梅澤 雅之




これでチェックメイトです。

Kは幾らなんでも、私の要求する文書を送って来る事はないでしょう。

もし私が謝罪を入手すれば、それをもとに”本丸”である保険会社の代表取締役を訴えるであろうことは、Kにでも分かることです。

しかし内堀は突破しました。

次は城内で暴れます。

助っ人(=弁護士)が出てくるのは想定内です。









交渉(13) 子供の使い?

2019-03-13 14:53:02 | 自転車通学

交渉(12)の続きです。

先の私のEメールに、所長代理Kからの返事が来ました。



✕✕✕✕ さま

✕✕✕✕✕✕のKと申します。
平成29年11月✕日に発生しました交通事故におかれましては心より
お見舞い申し上げます。

ご多用のところご返信賜りましてありがとうございます。ご照会いた
だいた件につきまして、社外弁護士にも確認したうえでご回答申し上
げます。従いまして2週間ほどお時間をいただけますでしょうか。
✕/✕✕までにご回答申し上げます。

取り急ぎのご回答となり大変申し訳ございませんが、何卒ご理解賜り
ますようよろしくお願い申し上げます。

************************************************
✕✕✕✕✕✕✕✕株式会社
✕✕損害✕✕サポート部
✕✕✕✕第二保険金お支払センター
担当:✕✕ ✕✕
電話:0✕✕✕✕✕✕✕
FAX :0✕✕✕✕✕✕✕




私は以下のように返信しました。




✕✕✕✕K様
承知いたしました。
お心遣い、有り難うございます。

✕✕✕✕





相変わらず、私のメールへの返信には2週間というスパンを要し、即答ができないのです。


ペリーに開国を迫られた江戸幕府じゃあるまいし、何故、『所長代理』という肩書を持ちながら自分で何も決められないのでしょうか。

2週間あれば、今の世の中はどうとでも変わります。

これじゃ、まるで『子供の使い』です。



かりにもKは一流保険会社の”所長代理”です。

保険会社の社員で、経験豊富なスペシャリストと思います。


私は、交通事故なんて初めての素人ですが、いつも早ければ即返信、遅くとも24時間以内には返信しています。


日本の保険業界には、しばらく前からかなり外資が入ってきていますが、ま、これじゃ当然かもしれませんね。(私は門外漢ですが)






交渉(12) 保険会社に宣戦布告!

2019-03-12 18:18:59 | 自転車通学

交渉(11)の続きです。

私は所長代理Kに以下を送信いたしました。





✕✕✕✕(=K) 様

御返信を戴きまして、有り難う御座います。

御返事の内容は把握致しました。
此度のK様の仰る事は、私見として、貴社ウエブサイト上で公開するガバナンスやコンプライアンス等、特に✕✕✕氏(=保険会社の取締役社長です)のトップメッセージとは整合性に欠けるのではと感じまして、半年ぶりに貴社サイトを閲覧させていただきました。
ところがサイトは一新されており、デザインも変わり、組織や人事も変わり、✕✕✕氏(=保険会社の取締役社長です)のメッセージも、社外を意識した文面から、どちらかと云えば社内向けの内容に変更されておりました。
私のような部外者にさえも、総じて危機管理等の国際感覚を考慮した良くできたウェッブサイトという印象を受けました。
しかし、これで✕✕✕氏(=保険会社の取締役社長です)に陳情するという私の選択肢のひとつが消えたと分析するのは、早計かもしれません。
以上余談ではあります。


さて、本題でございます。

K様のメールからは、早急に金銭で解決したいという意思を汲みとれます。

ですが、この一連の齟齬をきたした原因は、 平成29年11月✕✕日、貴社の『担当のM』と名乗る人物が電話してきて、必死の思いで息子を看病している母親を(上申書に書いた通りの文言で)恫喝し、侮辱し、不安と怒りを与えた事に端を発しています。
(K様から7月✕✕日に頂戴したメールにも、『資料は精査した』とありますのでご存知かと思います。)
この事実は、そちらにも音声データがあるでしょうからご確認ください。
私としましては、この件を有耶無耶のままにして、金銭の話などはなかなか受け入れ難いのであります。

何故なら、息子の心身のダメージは今現在ほぼ癒えておりますし、金銭、お金は元々天下の回り物です。
しかし、私ども夫婦にすれば、大事な息子を傷つけられた上に、母親が看病している最中、見ず知らずの人物から電話がきて、根拠のない暴言を吐かれました。
被害者の母親を侮辱し、傷口に塩を塗り、私ども一家の尊厳に唾を吐きかけられた思いがいたしました。

私共も並の人間です。
哀しいことに、憤怒の情を昇華し受け入れることは簡単ではありません。
この件における、K様の御意見や御高配を賜ることは可能でしょうか。

それから、K様からの先のH30.✕✕/✕✕やH30.✕✕/✕✕のメールに、『複数の社内弁護士』とか『社外弁護士(の意見)』との記述がございます。
御存知のように我が国には約4万人の弁護士がおり―――そのうち何人がアクティブか分かりませんが―――弁護士の見解は各人各様です。
K様が✕✕✕✕✕✕の所長代理として、弁護士の文言を引用するのであれば、ソース(source)を明確にするため、その方たちの姓名と所属(弁護士会)をお知らせ願えますでしょうか。
特に〈社内〉弁護士であれば、その告知は(私には)当然のような気がしますし、後学の為にも是非知っておきたいです。

とりあえず以上を、宜しくお頼み申し上げたいのですが、K様がもし自分の仕事は金銭の交渉だけで、以外はその任にあらず、という事であれば無理にとは申しません。
お忙しいところ、お読み下さり有り難うございます。

✕✕ ✕✕




このメールを送った時点で、私は所長代理Kを土俵際に追い詰めたと思いました。

Kは前回同様私のメールにまともに答えないだろうし、自らの保身のため、今後は弁護士に下駄を預けると確信しました。

これで、保険会社の3人の『担当者』は全員撃沈です。

『担当者』と名乗った以上、最後まで任を全うすべきではないか、と私は考えます。

自分の仕事に於いて、「そんな小さな”覚悟”も持てないのなら、辞めちまえ!」、と思う私はオカシイのでしょうか。


昔の植木等の歌じゃないですが、『サラリーマンわぁ~ 気楽な家業とぉ~ きたもんだ!』







交渉(11) 逃げ腰になったK

2019-03-11 15:51:50 | 自転車通学

( 交渉(10)の続きです )

大手保険会社:所長代理Kからの私への返信は、1週間を過ぎても届きませんでした。

私はメールを再送しました。

それからようやく、Kから以下のようなメールが来ました。





✕✕✕✕ さま

✕✕✕✕✕✕のKと申します。

平成29年11月✕日に発生しました交通事故におかれましては心よりお見舞い申し
上げます。今般のご返信にあたり、社外弁護士の見解確認等のためお時間を頂戴い
たしましたこと、ご容赦賜りますようお願い申し上げます。

ご照会いただいた件につきまして、弊社は加害者の示談代行をするという立場上、
個別の回答は差し控えさせていただきたく存じます。弊社の役割は、事故現場・状
況を確認し、それらを踏まえて責任割合等について検討のうえ、加害者の賠償責任
に基づいて補償させていただくものだと考えております。ご理解賜りますようお願
い申し上げます。
上記につきましては、社外弁護士にも妥当性を確認させていただいております。な
お、その際に社外弁護士からは、「事故現場・事故状況を踏まえた過失割合等の客
観的な評価するということは裁判所の役割である」との意見もございました。

つきましては、繰り返しとなり恐縮ではございますが、先般よりお願いしておりま
す事故に関する補償に向けてご協力賜りますようよろしくお願い申し上げます。な
お、先にご案内の今後の進め方やご準備いただく資料のご不明な点等につき面談に
より直接ご説明のお時間を頂戴できればと幸いに存じます。引き続きご検討賜りま
すようお願い申し上げます。

************************************************
✕✕✕✕✕✕✕✕保険株式会社
✕✕損害サポート部
✕✕自動車✕✕保険金お支払センター
担当:✕✕✕✕
電話:0✕✕✕✕✕✕✕✕
FAX :0✕✕✕✕✕✕✕✕





私の問いかけには答えていない(答えられない?)し、内容も支離滅裂です。

『弊社は加害者の示談代行をするという立場上・・・・弊社の役割は、事故現場・状
況を確認し・・・・・個別の回答は差し控えさせていただきたく・・・・加害者の賠償責任に基づいて補償させていただくもの・・・』、ナンセンスです。

更に、この短い文章内でさえ整合性がありません。

よほど疚(やま)しい事があるのでしょうか、要は起きた事故(事件)や過失割合にさえ目を向けず、『かかった費用の領収書を出せ(払うから)』と云うのが、前回のメール同様の、所長代理K の、このメールのポイントです。



事故直後、最初の担当Mは『そちらの息子さんが勝手に転んだ』『悪いのはそっちだから加害者に責任はない』『費用は一切出さない』と電話で云いました。

事故から数か月後、次の担当Hは、『過失割合6:4で自転車が悪いから・・・・治療費は払わない・・』と決めつけた文書を寄こしました。

そして今回の所長代理Kのメール文は『カネは払うから明細を出せ』です。

同じ事故(事件)に対する同じ保険会社の言い分が、なぜこうもコロコロ変わるのでしょうか。

この事を、私は本社に内容証明で問い合わせようかと思いましたが、そこまで追い込んでは可哀想なので止めました。

チコちゃんなら、『ボ~ッと生きてんじゃね~ぇ!』となるでしょう。


それからもう一点。

所長代理Kは、以前からそのメール文の中に、度々『社内弁護士』だの『社外弁護士』を(意図的なのかどうか)ちりばめます。

自分が、”所長(代理)"という大そうな肩書を持っているなら、自分の見解をなぜ自分の言葉で伝えて来ないのでしょうか。

おそらく、”弁護士”という言葉を出せば、私がビビるとか、畏れ入ると考えているのかも知れません。

普通の被害者であれば、そうかも知れません。

しかし私には、「この事故(事件)に関しては、誰よりも調べたし、誰よりも詳しい」という自負があります。

知り合いの弁護士や警察官にも相談しました。

この事件では、保険会社の飼い犬や、そんじょそこらのロイヤーとやりあっても、負けない自信があります。


また保険会社社員や弁護士は、自らの保身とカネの為に動きますが、私は、家族のために真実を追求しているだけだからです。

何年掛かってもいいですし、それに何よりも、私の背中をあの道路を利用する無数の”弱者”が、押してくれていると思うからです。

小学生、中学生、高校生、勤め人、お年寄り・・・・。

毎日、何千人もの弱者が、ウチの息子と同じように、危険運転の車にさらされているからです。

だから私は引かないし、妥協もできないと思うのです。


(長くなりましたので、上のKのメールへの私の返信は、次回とさせていただきます。)






ワルを憎んでも仕方ない

2019-03-10 13:01:41 | 自転車通学

平成29年11月の事故のあと、私は〈交通事故証明書〉を入手し、加害者の住所と加害車両の情報を得ました。

そして加害者の家(公営団地)を突き止め、近所の駐車場の車を見つけました。

あらためて我が子をやられた憎しみが、沸き上がりました。


目には目 ・・・・やり返す・・・・復讐・・・・




しかしその感情を何とか抑え、後々の為の証拠画像として、加害車両のフロント部分の破損個所を撮るだけに留めました。



それから月日を経るにつれ、“罪を憎んで人を憎まず” ではないですが、「加害者を憎んでも仕方ない」と思うようになってきました。

人はほとんどが真っ当な善人ですが、少数の大ウソつきの悪人もいます。

それはもう、世の中の仕方ない事のひとつとして、哀しい事に確かなことです。

そういう奴を相手にして、怨みと共に生きても良いことはないでしょう。

諦めないにしても、関わりあうことは避けようと考えました。



いっぽうで、保険会社は違います。

“業務”とは云え、加害者の嘘を敢えて鵜呑みにして加害者を擁護し、事実から目を背け、弱者である子供、被害者とその家族をいたぶる。

そこには企業倫理は無いし、人の世の”義”の欠片も無いと判断しました。



これは許されることではないと、私は思います。

交通事故には、『事故』もあり『交通犯罪』もあります。



事故なら民事、犯罪なら刑事ですが、日本の警察は"民事不介入"という掟(世界的に見れば特殊です)があります。


何の力もない私が保険会社とやりあっても、それは相手にとっては些細なことでしょう。

向こうには、社会的地位と権力・財力があります。


また人によっては、私の拘りは子供が不幸にあった『憂さ晴らし』や『カネが目当て』と思う人もいるかも知れません。

想像は勝手ですが、私はお金に困っていません。

どちらかと云えば、貧しい暮らしかも知れませんが、お金に執着心を持ったことはありません。



大それたことでしょうが、私が保険会社を相手に戦う理由は、弱い者いじめがキライだから、権力をカサに着る輩が大キライだからです。



世の中が拝金主義になって久しいです。

社会の中で、様々な弱者は、いま受難の時代のような気がします。



私は人が幸せであるためには、お金は少しあれば良いと思っています、反論は多々あるでしょうが・・・・