息子の自転車事故で学ぶ

息子が自転車通学中に危険運転車に轢かれた。その後の保険会社や加害者の対応、決着など綴ります。時系列になってます。

事故から88日目

2019-01-30 08:30:38 | 自転車通学


2018年(*注)2月10 日土曜日、中学校・部活とも休みですので、朝、息子(被害者13歳)を心療内科に連れていき治療を受けました。


2018年2月12日、(この日は)祝日で道路が空いているせいもあり、息子は、事故後初めて自転車に乗って学校(部活)に行きました。
(出がけに自転車通学を薦めてみると、意外にも息子は同意しました。)

事故から約3か月、88日目となっていました。


・・・・しかし、その翌日からは、また往復2時間の徒歩通学に逆戻りでした。

朝、真っ暗なうちに約13キロの通学バッグを背負い、4キロの道を歩き登校し、真っ暗になってから帰宅する毎日です。





近年は、『外傷後ストレス障害(PTSD)』とか、『トラウマ』とか、私の若い頃には無かった表現というか言葉で、”心の傷”が科学的に研究されています。

しかしこの分野では、医学的に且つ法的に、日本は欧米先進国に大きく立ち遅れていると思いました。

民事の交通事故など、日本では身体の後遺症は考慮されても、事件や怪我による心の後遺症はほとんど認められないし、ケアーされないという事らしいです。

死ぬほど恐ろしい目にあったとしても、

(身体の傷が癒えた後)心の傷でごく普通な日常生活が困難になっても、

その結果、失職したり、自殺したくなるほど苦しんでも、

そしてたとえ子供でも・・・・


私共両親は、息子の事故から多くのことを学びましたし、今でも学んでいます。

別に裕福な暮らしを求めてはいません。

家族が一緒に食べる食事があって、普通に笑って泣いて、子供たちを育てて、一緒に成長していきたい。

そんな”普通の庶民”の暮らしを続けたいだけです。





*注 実は息子が車に撥ね飛ばされたのは、2017年11月6日の事でして、今までの記事にある日付は2017年と2018年です。

つまりこの事故は、いまだに解決していません。
思うところあって、経験談として公知するべく、数か月前にブログを立ち上げさせていただきました。
交通事故はいつ誰にでも起こり得る事で、『交通事故に遭わない』と言い切れる人はいないと思うからです。




保険会社の二人目の担当者

2019-01-23 10:55:44 | 自転車通学
二人目の保険会社の担当:H氏は、電話の印象では、一人目のMより若い人でした。


そのせいかも知れませんし、担当者交代を希望した私どもへの警戒心のせいかも知れませんが、前任者の方針をそのまま引き継ぎました。

私共は、事故に対する保険会社の見解をレターで欲しいとお願いし、送付してもらった。

その内容は酷かった。

事故調査会O氏の報告内容の中から、保険会社がいいとこ取りしたのかも知れませんが、事故現場の特殊な道路状況や事故発生時間の混雑具合、被害者が転倒した原因などには触れていません。

H氏にも前任者のMにも、それ程云うなら、現場に行って事故現場の実情(=危険性)を通学時間帯に見てみて欲しいとお願いした。 

そうすれば、あんな危険な道路で通学自転車の車列を追い越すことが、どれだけ無謀な行為か即座に判るであろうから。

しかし、大手の保険会社という地位に胡坐をかいているのか、動きませんでした。

3度ほど電話してきて、『どうなりました?』とおざなりのセリフを云うだけで、当方は子供の病状が心配でそれどころではなく「もう少し待って欲しい」と返事すると、不快感をモロに表わした口調に変わりました。

総じて、誠意ある対応とは言い難いと感じました。


このようにして今まで、何人の弱者が泣き寝入りしたかと思うと、行動を起こさずにはいられません。



保険会社の M

2019-01-20 06:35:13 | 自転車通学


保険会社の当初の担当 M は、事故から2日後に最初の電話をよこした。
 
電話にて、取り敢えず怪我が重篤な状態でないと知ると、被害者(息子12歳)の母親を何度も馴れ馴れしく『おかあさん』呼ばわりし、加害者の話以外に何の根拠もなく『お宅の息子さんが勝手に転んで、車の前に飛び出したのだからウチに責任はない』と言い放った。

(Mは事故を見たわけでもないので、保険契約者である加害者の話のみで結論付けた。)

人にもよるだろうが、このような事案で、見ず知らずの人からまるで押し売りのように、『お母さん』呼ばわりされ、挙句の果ては調査会社の調査に関連して恫喝まがいの言葉。

そして、頭部打撲、頚椎捻挫、手足の外傷・打撲(←みつわ台総合病院の診断書による)の怪我を負い、全身の傷み、吐き気、めまい、頭痛を訴える、顔面蒼白の息子を看病している母親に、電話をかけて言うべき言葉ではない。

更には、母親が急遽事故当日の仕事を休んで、救急搬送車に同乗したことまで非難した。

車に撥ねられた12歳の息子に、付き添いたいと思わない母親がいるだろうか。

また後日には、Mに不信感とある種の恐怖を憶えた母親が、保険会社に電話して担当を替えて戴くようMの上司にお願いすると、すぐそのM本人から電話があった。

今度は打って変わって、自分に引き続き担当させてほしいと哀願口調に豹変した。

呆れてしまったが、当方はMと話すのは嫌と言っているのに、再度M本人に電話させる保険会社の対応も常識を疑う。



息子が車に轢かれた日の状況

2019-01-16 10:44:45 | 自転車通学

事故当日、被害者(息子中学1年生)を含む同校の自転車通学生徒が6人、一列になって、当該道路の東側車道を南進していた。
アパート敷地前にあるカーブミラーの柱を避けるため、前の人から順々にセンター側にふくらんだ。
息子が前車の軌跡をなぞり中央線側にふくらんだ時、何らかの理由で転倒し、加害者の車両のバンパーに衝突した。

保険会社からのレターに有る様に、加害者は被害者を含む中学生の自転車の車列を追い越そうとしていた。
車道幅(車道外側線から黄色の実線のセンターラインまで)は268センチしかない。
自転車の幅(ハンドル幅約60センチ+肘などの突き出し幅=計約70センチ)から残された車道を計算すれば、200センチしかない。
それに対し、加害車両の車幅は169.5センチ、これはドアミラーを含まないので実際の車幅は約200センチとなる。

つまり、現場道路の幅を鑑みれば、被害者がカーブミラーの支柱ギリギリを通過したとしても、且つ、加害者の車両が、被害者の自転車との側面車間距離を1センチもあけずに追い越したとしても、黄色のセンターラインを越えずに追い越すことは困難である。
交通法規上、黄色のセンターラインの意味は"追い越しのためのはみ出し禁止"(路上駐車のクルマなどを避けるために、はみ出すのは可能)となっている。

したがって、仮に被害者の自転車が、安全のためカーブミラーの柱から10センチの余裕をみて通過したとして、加害者車両が追い越しの際、適切な横方向の車間距離をとっていたとしたら、追い越し行為はセンターラインを大きくはみ出すはずで、道交法違反となるし危険極まりない。
事故発生時、現場は通勤・通学時間帯で混雑していたのであって、加害者車両は、被害者の自転車を、後方から煽るように追い越そうとしたことは想像に難くない。
前項の、加害者車両が被害者自転車を押したために転倒したというのは推論ではあるが、状況を慮れば、必ずしも否定はできないのである。
(加害者の車が、事故現場で通学自転車の車列を追い越そうしたという事は、保険会社からのレターにさえ明記されている)
また、加害者が西3番通りから出てくる車両に目を奪われたり、携帯電話やその他を操作していたりして、前や横を見ていなかった可能性なども無いとは言えない。

事故を見ていない以上、詳細をここで解き明かすことは出来ないが、状況を分析すればするほど、私の頭には、"危険運転”もしくは"傷害致傷"という疑惑が浮かんでくるのは止むを得ない。
繰り返しになるが、事故は、3つの公立学校の狭い通学道路の一番狭い地点で、朝の通学時間帯、混雑の最中に起きている。

一歩間違えば、大惨事になっていた可能性さえ充分あるのである。




この事故を保険会社は、なんの根拠も証拠も示さず、『被害者(=ウチの息子)が悪いから・・・』と電話でも文書でも言い切りました。

以下は、(友人知人の警察関係者からの伝聞で)最近分かったことですが、保険会社とは(全てではないとしても)そういうものらしいです。
加害者に至っては、『自分の非を認める加害者は、滅多にいない』そうです。

結果として、被害者は泣き寝入りするケースが多く、調停や裁判でゴネル被害者には、保険会社も折れるのが一般的だそうです。

また加害者を追求し罰したければ、証拠を揃え刑事裁判するという、高いハードルを越えないといけないとの事です。





心の傷・・・

2019-01-14 06:54:48 | 自転車通学

青森転地も正月も、記憶とストレス障害(PTSD)の回復に効果なく、13歳になった息子(被害者)を通っている心療内科に連れて行きました。

別の治療法(薬を処方をしていただけないか)を相談するのが目的です。

医師の曰く、『中学生の子供だし、できれば薬による治療は避けたい』との事で、電気治療(赤外線温熱療法)を継続するとの旨。

『1週間に一度受けて欲しい』と云われた。






外から見える身体の傷はとっくに治っているのに、心の傷は見る事さえできない。

自転車に乗ることを怖れて、相変わらず重い通学バッグを背負い片道4キロの徒歩通学を続けている。

真っ暗なうちに家を出て、真っ暗になってから家に帰って来る。

本人は口に出さないけど、相当疲れがたまっているようだ。

頚椎のダメージが関係あるのかも知れないが、集中力にかけ、話をしていても記憶力に問題があるような気がする。

どうしていいか、分からない。