息子の自転車事故で学ぶ

息子が自転車通学中に危険運転車に轢かれた。その後の保険会社や加害者の対応、決着など綴ります。時系列になってます。

交通事故は、ウソがまかり通る

2020-04-12 09:14:00 | 息子の交通事故
(久々の投稿となります)

見た方もいらっしゃると思いますが、先日TVで、『交通事故鑑定士』とかいう人達が、交通事故のウソを暴き、事故の真相を追求するという特番をやっていました。


偽装事故とか、虚偽の証言とかが多く、曰く『交通事故は、ウソがまかり通る世界』だそうです。

番組に出てきた鑑定士たちは、被害者サイドに立つ、言わば正義の鑑定士の面々でした。




ウチの息子が轢かれた時は、保険会社の依頼により、”事故調査会社”の調査員が出てきました。


その人物は、加害者側に有利な”調査結果”を導き出すべく、事故のショックで記憶をなくした息子を脅し、誘導尋問で追い詰めてきました。


加害者有利の結論を出そうと試み、その通りにしました。


後で分かったことですが、その調査員が所属する『事故調査会社』とは、保険会社が出資して作られた、保険会社の子会社同然でした。


彼の給料は、加害者側である保険会社から出ているようなもので、当然のことながら忖度だらけ、公平とは程遠い『調査』でした。



真実はひとつしかないわけです。


家族が事故に遭って、落ち込んで気が弱くなっても、自分が間違っていない、正しいと思ったら泣き寝入りしないようにしてください。


保険会社や、その子分達に騙されないよう、言いなりにされないように、戦うべきだと私は思います。


交通事故の多くは『事故』などではなく、加害者と被害者がいる『犯罪』です。


“交通犯罪”です。




罰金は公平か?

2020-02-03 16:20:31 | 息子の交通事故

何十年も前、若かりし頃、『ネズミ捕り』に引っ掛かり、罰金3万円を払った事があります。


その時感じたのは(不公平)。


スピードオーバーした私が悪いのですが、3万円は、当時の私の一か月分の昼食費&お小遣いでした。


しかし、収入の多い人やお金持ちにとっては、3万円は大した金額ではないでしょう。


同じ違反の罰金であっても、”重さ”が違いませんか。


その時思い出したのは、それ以前に私が住んでいたある北欧の国の事でした。


私が下宿していた大家さん(職業:エコノミスト)がスピード違反して、罰金を(当時はユーロではなくマルカでしたが円換算で7万円程)払わされた時です。


彼曰く、『自分は収入が多いから、罰金の額も多めになるんだよ』。


つまり、かの国では収入により罰金額を決定していました。


そちらの方が、『罰』の公平感があるように思いました。


なぜなら、違反点数やその他の刑罰が、罪の重さにより公平に決まるのであれば、同じ罰金額ではマズいような・・・・。


様々な税や負担金、公的援助金なども、収入によって金額を決定している事が多いからです。


保釈金なんかでも、財産や収入の過多で額を決めるのではないでしょうか。


まぁ、賛否両論あるでしょう。




ちなみに、かの国では今だにそうなのか検索してみますと・・・・やっぱりそうでした。


以下それらのURLの一例です。








フィンランドのスピード違反罰金は収入によって1千万円罰されることも!?


https://kiitos.shop/blog/archive/speed-fine-in-finland-is-dependent-on-your-income.html


(本文をコピー ↓)
日本で車を運転する際にスピード違反すると一般的に罰金が数万円程度になるでしょう。
しかし、フィンランドでは「誰でも同じ痛みを感じてもらう」ため、罰金は「収入によって変わる」のです!

フィンランドの交通違反の罰金で歴史記録がいくらか知りたくないですか?
本記事ではフィンランドの交通違反に関する罰金システムを紹介して最後に歴史記録の交通違反罰金金額を明らかにします!
※ユーロ=130円


フィンランドで交通違反の罰金金額は収入によって変わる


フィンランドでの運転スピード上限が下記の通りです。
住宅区など:時速30キロまで
市街区内:時速50キロまで
市街区外:時速80キロまで
自動車専用道:時速100キロまで(冬季は80キロまで)
高速道路:時速120キロまで(冬季は100キロまで)
※容認範囲が10キロで、上記の速度制限を10キロまで超えても大丈夫だそうです。

そして、上記の速度制限を時速12~15キロ越えた場合、罰金が一律170ユーロ(約22000円)です。
上記の速度制限を時速16~20キロ越えた場合、罰金が一律200ユーロ(約26000円)です。

しかし、速度制限を時速20キロを超えてしまうと、罰金はその人の収入によって変わります。


どのように収入から罰金が計算されるでしょうか?


速度制限を時速20キロを超える場合、罰金は「日平均収入」×「罰金日数」で決められます。

例えば、速度制限時速30キロの住宅区で60キロで走った場合、超過スピードが30キロで、該当する「罰金日数」が「18日」です。
月収2000ユーロ(約26万円)で一人の子供を扶養する場合、1日分の罰金が26ユーロとなり(約3400円)、18をかけて罰金合計が468ユーロ(約61000円)
しかし、月収6000ユーロ(約78万円)で一人暮らしの場合、1日分の罰金が95ユーロとなり(約12000円)、18をかけて罰金合計が1710ユーロ(約22万円)と膨らみ上がります!

極端な例ですが、例えばある月収12000ユーロ(約156万円)のとてもお金持ちの一人暮らし男が郊外で車を飛ばし、高速道路で時速170キロまで飛ばした場合、罰金合計金額が「日平均収入195ユーロ」(約25000円)×「罰金日数28日」=5460ユーロ(約71万円)です!
そうです。これが一回のスピード違反の罰金です!


罰金の上限と下限について

フィンランドでは、このような「日平均収入」×「罰金日数」で決められる罰金は交通ルールに限らず、様々な小規模犯罪や法律違反にも適用されています。
一回の罰金は上限120日数ですが、複数の違反が同時にあった場合、最高合計240日数となります。

もちろん、収入がなければいくら法律違反しても罰金ゼロというわけではありません。
最低限の「日平均収入」罰金は6ユーロです。(約800円)
しかも、「日平均収入」や「罰金日数」にかかわらず、一回の罰金は最低115ユーロとなります。(約15000円)

なので、収入が低いから罰金もとても低くなるわけではありませんよ!
交通ルールなどはちゃんと守りましょう!


フィンランドでスピード違反で1千万円以上の罰金も!?
ニュースでも報道されたようにある大富豪がフィンランドでスピード違反してとても巨額な罰金が科されました。

一つとても有名な例はノキアの役員がヘルシンキ市内で速度制限時速50キロの場所で時速75キロで走ったことで罰金されたことです。
彼は日平均収入の14日間分の罰金が科され、合計11万6千ユーロ(約1千5百万円)でした。

彼が1999年にノキアの株の売却などで得られた収入が約18億円に達したからです。


収入による罰金は公平でしょうか?


とても難しい質問ですね。

お金持ちの人々にとってもちろん不公平に感じるでしょう。
人によっては莫大な努力をしていたからかもしれませんし。

しかし、一般市民はそう思いません。
なぜなら、一般市民でも、貧乏な人でも、お金持ちの人でも、アクセルを踏む前にアクセルを踏まないことを選ぶことができるはずです。
アクセルを踏んでから罰金に文句を言うこそ不公平だと一般市民が思っているようです。

ちなみに、この制度はフィンランドですでに1921年(独立して僅か3年後!)から始まっており、現在スウェーデン、デンマーク、スイス、ドイツ、エストニア、マカオなどの国や地域でも導入されているそうです。








事故じゃなく、犯罪

2020-01-26 14:04:45 | 息子の交通事故
もし、とつぜん殴られたり、包丁で刺されたりとかしたら・・・・・?


怪我の程度にもよるでしょうが、〈驚く〉〈怖くなる〉〈反撃する〉、いずれにしても、誰しもがパニックを起こすであろうことに、疑問の余地はありません。
(死んでしまえば、お終いですが)


加害者は自分の成した事の責任を問われます。


逮捕、起訴、罰金、懲役、執行猶予、賠償金。


傷害致傷、傷害致死とか言われる罪状だと思います。


ところが車を使って(=運転中)他者を殺傷した場合、多くは『過失』という2文字が付き、実刑にならないどころか、起訴さえされません。


何故ならそれは、『暴行』や『殺人』ではなく、(不思議なことに)『事故』と言われてしまうからです。


この状態が車社会になって以来、現在まで続いていましたが、やっと最近になって改善されつつあります。


飲酒運転は無論、あおり運転、スマホ運転、居眠り運転、よそ見運転、信号無視、ペダル踏み違え、危険運転・・・良いわけないです。


それらは、『過失』なんですか? 『事故』なんですか?・・・・正直言って私には理解できないのです。


警察、検察、裁判所の人たち、一度、自分が被害者か被害者家族になってみれば、その理不尽さが分かります。


(賠償)金も大切でしょうが、ほとんどの被害者とその家族が一番望むのは、加害者を罰することだと思います。


目には目じゃないですが、赦されるならば、できれば自分で、加害者を同じ目に遭わせてやりたいくらいなのです。




明治以降、敵討ちや仕返しは禁止されています。


それをすれば犯罪行為です。


“犯罪被害者給付金”を始め、いくつかの(経済的)救済はあります。


しかし、メディアが取り上げたか、或いは余程の『事故』でない限り、交通犯罪の多くの場合、加害者は裁かれず、被害者は泣き寝入りなのが現状ではないでしょうか。








受験生になりました

2020-01-18 07:39:25 | 息子の交通事故
2か月ぶりの更新で畏れ入ります。


事故から2年と2か月、被害者=息子は(高校)受験生。


今日は一校目の受験日です。


息子が車にやられたのは、2017年(平成29年)11月、既に丸2年2か月が経過しました。


以下は回想ですが・・・・


外傷が治っても、事故のPTSDによる恐怖心で自転車に乗れなくなった長男、心療内科の治療の甲斐あってか、半年後にはどうにか自転車通学ができるようになりました。


それも束の間、ちょうど事故の1年後にフラッシュバック症状を起こしてしまい、また片道1時間の徒歩通学に逆戻り。


以来、現在まで一度も自転車通学していません。


学校には行っていましたが、休みの土日は家に引きこもりがちになりました。


恐らくこのまま中学は卒業でしょう。


心の中に爆弾を抱えてしまったような ・・・本当にPTSDとは恐ろしい後遺症です。


事故後下がった学業成績もあまり戻らず、親としては、どんな高校に入れるのか不安です。


人を憎むのはいけない事ですが、ひと言の謝罪もなく、保険会社に丸投げし、何事も無かったように暮らしているであろう加害者を、今でも怨んでいます。








『被害者』にもワルが

2019-11-17 17:59:51 | 息子の交通事故
近頃は『オレオレ詐欺』だの『フィッシング詐欺』だの、頻繁に目に耳にします。


それらに比べれば、交通事故を利用した保険金詐欺は、知名度も件数的にも少ないでしょう。


私も息子の事件(=事故)が片付くまでは、その内実は知りませんでした。


私共家族の体験をブログに綴り始め、”交通事故”というジャンルを調べるにつれ、詐欺案件がそこそこ存在する事に気が付きました。


“災い転じて福となす”じゃないですが、これ幸い?と、医療費・修理費・慰謝料・休業補償など、保険金の過剰もしくは虚偽の請求による詐欺行為。


もう、昔からある『当たり屋』と言われるシノギだけではありません。


最近目立ったニュースでは、【2回の事故で6千万円…家族ぐるみで保険詐欺、14人が画策した悪知恵】なんて(←下のURL)、かなりあくどい事件もありました。


https://www.sankei.com/west/news/180221/wst1802210004-n1.html






一般論として、保険会社が詐欺被害に遭わないように用心し、被害者を疑う気持ちも分かります。


なるべく保険金を払いたくないという、企業としての損得計算も分かります。


ですが、ほとんどの割合を占める真の被害者にまで、疑いの目を向け、あれこれ画策するのはどうかと思います。


”性善主義”一辺倒が通用しない、世知辛い世相ではありますが・・・・






自動車の自賠責と任意保険は、私を含め、ほとんどの人が掛け捨てと思いつつも、継続して掛け金を払っています。


それは、今年も加害者にならずに良かったと思う安心料だと思っているし、そのおカネは、被害に遭った方のお役に立っていると思うからです。


詐欺犯に大金払ったり、保険会社を太らせるつもりで契約しているのではないのですが・・・・。