息子の自転車事故で学ぶ

息子が自転車通学中に危険運転車に轢かれた。その後の保険会社や加害者の対応、決着など綴ります。時系列になってます。

地裁の調停 (2) 『調停』とは?

2019-03-31 07:06:00 | 自転車通学

調停委員の一人が口をあけました。

(私としては、先に私が書記官に送った文書と参考資料の束を見てもらえたかどうかが、まずは気になっていました。)

 
調停委員の話した要旨は・・・


・(私の送付した書面は)見たということ。

・調停は”裁判”ではないので司法判断はしない。つまりは言い分もあるだろうし、ハラも立っているだろうが、調停は解決に向けての話し合いをする場であり、双方とも歩み寄るべきだということ。

・事故や、その後に起きた事などの有無や、是非を争う場ではない。



大雑把に云って以上ですが、始めに被害者当人である中学生の息子を心配する言葉をいただき、私どもの苦労も察し、労わる言葉を戴きました。

まぁ相手はプロですから、その辺はソツがないのかも知れませんが、(今までの事がありますので)とても嬉しかったです。



実は私は、送付した書面の文中に、ひとつの質問を入れておきました。

その質問の答えが聞ければ、『全部読みました』という言葉は、ある程度信用できると想定していました。



何しろ送った書面と添えた資料は、厚さ3センチです。

我ながら云えば、素人の域を超えた量です。

それを専門家である調停委員がまともに読んでくれるか、一抹の不安があったのです。


そして調停委員は、自らその質問にも応えてくれました。

つまりは、彼らは私の主張を書いた書面を読んでくれたのは確かで、私としてはそれだけで目的の半分は達成したと感じました。

『読むのは当たり前じゃない?』と思うかも知れませんが、そうとも言えません。

何故なら、書面はA4で40ページ以上で参考資料と証拠も多く、そうとう時間を要します。

現に保険会社の”担当者”たちは、『読んだ』と言いながらまともに呼んでいなかったし、今まで相談した弁護士たちも、(時間が限られているとはいえ)多くは斜め読みさえしなかったのです。


ところで、私の「その質問」とは何かですが、長くなりましたので次回とさせていただきます。





✕✕地裁の調停 (1)

2019-03-29 13:24:21 | 自転車通学

民事調停の呼出日、平成30年11月✕日朝、私ども(=両親)は✕✕地裁のドアの向こうに入りました。

金属探知機をくぐり、指定された”相手方待合室”で待ちました。

先客は無く、ガランとした広さを感じました。

(この部屋が混みあう事はあるんだろうか?)



これから起こることが、どういう段取りか想像しながら待っていました。

指定時間が過ぎてすぐ、掛かりの方(調停委員の一人)が呼びに来て、調停室に入り着席しました。

直ぐに調停委員が3人(男性二人、女性一人)来て、向かいの席に着席し自己紹介を受けました。


緊張はしていましたけど、私どもは悪い事は何もしていないのです。

むしろ『悪い事』をされた方なわけで、一片の疚(やま)しさもあるわけ無く、これから起こることは楽しみでさえありました。







交渉(19) 弁護士と調停に反論

2019-03-26 17:10:03 | 自転車通学

前回の交渉(18)の続きです。

裁判所の呼出状には、約40日後の日付が”調停日”として指定されていました。

従って、私の調停委員への準備書面(=法律事務所の申立書への反論)の期限は、3週間先と目途を立てました。

予想通りの展開で、私は既に書類は整えてありますから十分な日数です。

ただ送付は、調停日の10日前まで待ちました。



そして満を持して、裁判所に書留郵便にて送付した書類は、以下にリストを記します。





1.上申書

私が記したA4サイズで26ページ。
事件発生からその後の経緯と、私が集めた証拠に基づく事件の分析です。

これは、保険会社の担当と保険会社本社の重役に、既に送付しています。
従って弁護士事務所も承知な内容ですが、もし調停に提出すれば、加害者と保険会社が不利になります。
ですから、法律事務所と弁護士方は裁判所には出しませんから、こちらから送りました。


2.上申書の追加

こっちは今回、相手方弁護士が調停に出した申立書(13ページ)に対する反論です。
A4サイズで7ページです。
相手方の申立書があまりに子供騙し、幼稚で根拠に乏しい内容でしたので、書きあげるのに手間は掛かりませんでした。
相手の幾つかの申し立てを、私の調査証拠をもとに全て否定しました。
県警のウェッブサイトの統計データも、かなり役に立ちました。


3.そのほかに、参考資料として以下を同封しました。



①.周辺地図 
自宅、学校、通学路、事故現場を含む地図を、図書館で借りた地図帳をコピーして継ぎ合わせて自作した、A3サイズです。                 


②.事故地点略図
事故後に巻き尺を持って現場に通い、自分で測量して作成した図面です。
加害者の追い越しが如何に無謀であったか、一目瞭然です。                


③.保険会社のH氏からのレター
保険会社が、事故を調べもせず、(加害者と共謀したのか?)出鱈目な過失割合を決めた証拠です。
            

④.調査会社:(株)✕✕✕:O氏自筆の聞き取り原稿の画像
調査で面談したとき写真を撮りました。
事故による怪我と記憶喪失で苦しむ被害者(息子:12歳)を質問攻めにして、作為ある誘導質問で、でっち上げた調書です。            


⑤.他日の事故現場画像(抜粋)
事故現場の自転車通学風景を撮影して、添付しました。
写真は、文章より説得力があります。
事故現場の危険性、車に怯えながら子供たちが自転車通学する様子が、一目瞭然です。             


⑥.交通事故証明書
相手方も証拠として提出していますが、縮小されていた(悪意?故意?)ようで、車が後ろから衝突して息子が転倒し、バンパーで撥ねられたという事実の記載が、読み取れないモノでした。
ですので実物大を送付し、上記の上申書の反論の中で、事故の経緯を明記しました。               


⑦.診断書(✕✕✕✕✕総合病院)
救急搬送された病院の診断書です。         


⑧.診断書(✕✕小児科・眼科・心療内科)
事故後が原因で、PTSDを発症したとハッキリと書いてあります。    


⑨.✕✕✕中学校ー平成30年度 自転車通学者会資料
当該通学路の自転車通学が、如何に厳しいルールを自転車と生徒に課し、管理されているかという証左です。
       


⑩.某政党のポスティングチラシ
当該道路の危険性が、17年前から市議会で問題視され、このたび拡張工事が行われることが決定したという、某政党の宣伝チラシです。
実際は、この政党のみならず、当該道路の危険性は、党派を超えて長年憂慮されていました。
文中に『あまりに危険な道路』という記述もあります。          





以上を裁判所の書記官宛に、呼出状の返信として書留で送りました。

封筒の厚さは3センチになりました。


多分ですが、ここまで徹底した書面を提出した被害者(の親)は中々いないんじゃないかと思います。

少なくとも自分の立場や資格、そして『商売』としての収支に捉われる弁護士には、出来ないことです。

私は人の子の親です。

子供の為なら、このくらいは朝飯前です。








交渉(18) 簡易裁からの照会書に対する回答書

2019-03-25 20:18:18 | 自転車通学

前回の交渉(17)の続きです。


加害者と保険会社の代理人として、法律事務所の弁護士が申立人となり、地裁に調停を依頼しました。

その地裁から来た封書の中に、”照会書"がありました。


これは言ってみれば、医者の初診の際の問診カード?のようなもので、いくつかの質問がありました。

相手方の訴える内容を認めるかどうかとか、今まで相手方と会った事があるかどうかとか、

調停による解決を希望するかどうか、という質問状です。



既に事故から約1年経っています。

私は事件を散々調べ分析して、「ウチの息子には非は無い=加害者と保険会社に100%非がある)」と確信していましたので、回答に迷うことはありませんでした。

調停であろうが裁判であろうが「ドンと来い」の心境でした。

そして、回答の他に厚さ約3センチの文書、証拠、資料を同封いたしました。

(長くなるので、詳細は次回書かせてください。)












(交通)犯罪です

2019-03-24 20:26:57 | 自転車通学



車が世に溢れるようになって久しく、人は『交通事故』と呼びます。

しかし、『事故』もあるでしょうが犯罪、すなわち『交通犯罪』と云うべき事故もあると思います。

高速道路であおって事故を誘発させたとか、幅寄せして路肩から落としたとか、飲酒運転で事故ったとか、赤信号で無理に突っ込んだ、一時停止を無視して交差点事故とか・・・・キリがないです。

“事故”というあたかも天災のような言い方ですが、かなりの確率で、交通事故には(交通)犯罪が含まれていると私は考えています。

私見ですが、それらは車という凶器を使った、器物損壊、恐喝、暴行、傷害であり、殺人です。

加害者と被害者、当事者同士、弱者と強者、言い方は様々でしょうが、どちらか一方に、或いは双方に“悪意”があったとしたら、それは事故でなく犯罪と云うべきです・・・私見ですが。


このブログのテーマですが、朝の通学時間帯、ヘルメット着用の通学自転車で、狭く混雑した道路の端を、一列になって進む中学生の車列を、後ろから跳ね飛ばすのは、犯罪だと私は思います。


そして、顧客だからと、なんの証左もなく跳ね飛ばした運転手を擁護し、被害者を鞭打つ保険会社は、まともではありません(皆が皆、そうではないでしょうが)。

できるなら関わりたくない人達です。

しかし、、おそらく彼らは今までずっとこういう事をしてきたわけでしょう。

泣き寝入りすれば、また次々と犠牲者は出ます。

大勢に変化は無いかもしれませんが、私は黙りません。