日本銀行の黒田東彦総裁のもと2013年に開始された量的・質的金融緩和(異次元緩和)が4日で10年目に入りました。異次元緩和は、安倍晋三首相(当時)の経済政策アベノミクスの柱のひとつです。物価が2%上昇するまで金融緩和を続けるというものです。日銀が金融市場で国債や、大企業の株式で構成する投資信託(ETF)を買い、資金注入してきました。潤ったのは、大企業と富裕層ばかりです。さらにいま超低金利政策が円安 . . . 本文を読む
15日に公表された2021年10~12月期の国内総生産(GDP)は物価変動の影響を除いた実質でコロナ危機前の水準を下回りました。感染「第6波」に見舞われた22年1~3月期はまたマイナスが予想されます。ガソリン、食品などの値上がりによる家計への打撃も深刻です。生活や中小企業の営業への支援強化とともに、国民の所得を向上させる経済改革が差し迫った課題です。
成長できない日本の弱さ
21年10~12 . . . 本文を読む
私と資本論
マルクス自身の研究の発展史を反映した『新版 資本論』の第1分冊、第2分冊(全12分冊、新日本出版社)が昨年(2019年)発売され、今年も隔月で刊行されます。「私と資本論」をテーマに識者に『資本論』についての思い出をつづってもらいました。
「しんぶん赤旗」2020年1月8日
新版『資本論』の紹介
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特集・新版『資本論』
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菅義偉政権が発足して1カ月余り、臨時国会での論戦が続いていますが、深刻な新型コロナウイルス危機の下での日本経済の低迷を再生する手段も見通しも示されていません。2019年の消費税増税に続くコロナ禍によって、日本経済は低迷し、消費が伸び悩み、労働者の雇用や中小企業の経営も苦しさが加速しています。
安倍晋三前政権の経済政策「アベノミクス」を継承・発展というだけで、雇用にも経営にも再建の具体策がない菅 . . . 本文を読む
菅義偉首相が安倍晋三前政権から引き継ぐとしている「アベノミクス」の「第1の柱」は大規模な金融緩和です。日銀も、「異次元緩和」と呼ばれる金融緩和政策の継続を決めました。異次元緩和によって日銀による財政赤字の穴埋めがかつてなく進み、株価のつり上げなど金融にゆがみが生じています。反省のない継承一辺倒は日本経済をさらに危うい道へ導きます。必要なのは行き詰まった金融政策の転換です。
株価つり上げ格差を拡 . . . 本文を読む