絵師・イラストレーターの絵を描く能力を筆頭に、絵に限らず「デザインする能力」って万能だよなぁ…というよりかは、スマートフォンによる綺麗な映像が当たり前になった現代においては、そうした「魅せる能力」が多くの局面において必要とされており、習得していることが強みであり、未習得であることが弱みになると普段から強く思わざるを得ない。
ゲームデザインをする過程でも、ビジュアルがプレイ感に及ぼす影響は非常に強い。例えば、とあるカードの絵は見事な画力で描かれているが、テキストやそのカードの強さがヘンテコだったり面白おかしいものであれば遊んでいて退屈しないことだろう。カードをめくるたびに期待を持って過ごすことができる。
とあるイラストレーターによる自分好みのイラストがあったとする。その人が描いたキャラクターの絵はたったの一枚で静止画だ。構図や姿勢は決まっていてそのキャラクターが動く姿は想像の中にしかない。あんな口調で喋ってこんなふうに走ったり戦ったりしたらかっこいいだろうなと思ったところで、そのイラストレーターが新たに描くような状況にならなければ、実物をお目にかかる機会はおそらく訪れない。
しかし、もし自分にそのキャラクターを一定の精度で模写できる能力があったとしたら?
鳥山明のドラゴンボールや荒木飛呂彦のジョジョは数えきれないほど多くの漫画家やイラストレーターにとって定番のお題になっている。もちろん著作権を侵害しない範疇で、編集社の企画だったりというものである。自分がキャラクターへの愛情ゆえに模写する場合はそのほとんどが自己満足や承認欲求を満たすためのものになるだろう。好きなキャラクターを生み出してくれた作者への感謝でもある。
俺は好きになるキャラクターが人より偏っていて、認知度が低かったり人気が少なかったりするキャラクターを好きになる傾向がある。なのでそのキャラクターが動画になったりゲームになったり漫画になったり、という機会に恵まれないことが多々ある。
そうした時に、もし自分に画力があれば!と何度思ったことだろう。
画力に限らず、動画編集・MMD・MAD・プログラミング・作曲・etc・・・。
能力の有無はともかく、自分はそうした創作活動によって得られる喜びが多い側の人間なのだろうと思う。何かに感動したあと「自分でもやってみたい」と思ったりするタイプなのだ。そう書いていた瞬間思ったことなのだが、それはつまり創作物に対して惜しいところを感じたり、もっと多くの可能性があると感じることができる能力なのでは?と思った。それだけなら誰しも持っていることだろうが、そこから延々と想像や妄想を繰り返すことがとても好きだという人間はまた絞られてくるだろう。
自己完結な日記になってしまったが、とにもかくにも、創作活動というのは本当に良いものだなぁとつくづく感じたのであった。
おわり