絵本の時間

小学校で よみきかせをしています。
毎週月曜日の朝の読書の時間は、
読み手にとっても 心温まる時間です。

卒業式

2008年03月24日 | 本の紹介
今日は 子どもたちの学校の 卒業式です。 6年生たちが、心もからだも成長して 巣立っていきます。 自分の子どもでなくても、「卒業」という言葉には 感慨深いものがあり いろいろな気持ちが交錯します。 過去を懐かしんでみたり 子どもたちの未来を 喜ばしく想像してみたり。

卒業生たちの 今の「将来の夢」は 必ずしもその子たちの未来の青写真ではないでしょう。 みんながみんなJリーガーにはなれないし、オリンピックには全国のツワモノが競い合うのです。 弱いものの味方のお医者さんになるのも、行列のできる店のパテシエになるのも、世界的なピアニストになるのも それはそれは大変な努力と苦労と支援と・・・様々なものが必要になってもくるでしょう。
その夢が 明確な職業でなくてもいいと思います。 「いい人」でも「お嫁さん」でも「社長」でも。
それでも 子どもたちに夢が必要なのは 歩き出す道標になるから。 1歩踏み出すのは なかなか時間がかかるものだとしても、こちらへ進もう!と 体の向きを変え、心の準備はできるものです。 そうしたら、隣で手をとってくれる大人がいるかもしれないし、向こうで手招きをしてくれる先輩がいるのかもしれません。

その道は 途中で立ち止まることもできるし、方向転換もできる道です。振り返ることだってできます。

その 道は 確かに 輝かしい。  ご卒業、おめでとうございます。


     『ピアノ調律師』   M・B・ゴフスタイン

デビーは、両親を失い おじいさんの元で暮らすことになります。 おじいさんはとても腕のいいピアノ調律師。 デビーのことを ピアニストにしようと考えますが デビーには 他の夢がありました。 それは、おじいさんのような 立派なピアノ調律師になるという目標です。

コメント (2)
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