絵本の時間

小学校で よみきかせをしています。
毎週月曜日の朝の読書の時間は、
読み手にとっても 心温まる時間です。

絵のえほん<クリスマス>

2008年12月24日 | 本の紹介
字のない絵本や 字の少ない絵本を よみきかせする(?)とき
とても とても 緊張します。
簡単に言えば ただページをめくるだけのことなのですが
口を開かない《間合い》の時間 ・ ・ ・ それはそれは大切な気がします。

先日の クリスマス前のよみきかせに選びかけた 字のない絵本。
美しい絵を 教室で見るより もっと近くで見てほしいと思い
やはり・・・ と やめてしまいました。

昨年のクリスマスに 買い求めた本です。

 天使のクリスマス  ピーター・コリントン/作
煙突のない家に、サンタクロースはどうやって訪れてくれるのでしょう?
なるほど・・ こんな天使は きっときっといてくれるに違いないのです。
サンタクロースの表情に、子供たちに見つからないように苦労していることもわかる
ユーモアも含まれた 美しいおはなし。

今年 買い求めた1冊は

  聖なる夜に  ピーター・コリントン/作
同作者の やはり 字のない絵本。 「天使のクリスマス」より、少し大人っぽい内容です。
クリスマスの夜、おばあさんのなけなしのお金を バイクに乗った青年に奪われてしまいます。
それでもおばあさんは 教会の中で荒らされた聖人たちを 整えてあげ
そして 雪の中で倒れてしまいます。 さて、その夜に起こった<Miracle>は・・
優しい心と正しいおこないは 美しい聖なる夜を運んできてくれるのです。 

絵を見るだけでも あっと息をのむ瞬間があります。 ほっと安堵する時があります。
心の中に灯りがともるような あたたかさ。
クリスマスを待ちわびる時間は 決して贅沢ではなくとも こころ豊かに過ごしたいものです。


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12月 15日

2008年12月15日 | 今日の本
今朝の冷え込みは この冬いちばん? 霜がザクザク、雪でもないのに真っ白な世界でした。

2学期のよみきかせは 今日でおしまい。
楽しい冬休みを過ごしたら、また3学期に元気な顔であいましょうね。


1年1組 (N・I ) 「とぶ」って、ただただ飛ぶノウハウのお話で淡々としてるのに・・・子どもたちには、その魅力がよーく伝わるようです。楽しんでくれました。続く2冊のクリスマス仕様のお話は、静かにきいてくれました。「わたしクリスマスツリー」は、クリスマスツリーになりそこなったモミの木が、優しい動物たちのお陰で立派なクリスマスツリーになれたし、「クリスマスにはおくりもの」では、サンタさんにプレゼントを用意する優しい女の子がいて、どちらもほんわかあたたかい気持ちになれましたね。


  
     『と  ぶ』        『わたしクリスマスツリー』     『クリスマスにはおくりもの』


1年2組 (T・H) 「わんぱくだんのクリスマス」では、サンタクロースがいるかいないかを論議する3人がでてきます。「いない」と思ってる男の子が登場すると、教室から反論する声も聞こえましたね。みんなのサンタさんは、小さくなっていないかな? 「さいしゅうれっしゃのあとで」は、『冬』という季節が順に描かれていて、季節感たっぷりのお話です。こんなふうに季節が移り変わるなんて、風情がありますね~。雪だるまがぎっしりの車両、かわいらしかったです。


 
   『わんぱくだんのクリスマス』      『さいしゅうれっしゃのあとで』


2年1組 (K・F&Y・K) 「歯いしゃのチュー先生」は少し長いお話ですが、静かに聞き入ってくれたようです。口の中にチュー先生がいるにもかかわらず、口を閉じたキツネのひとこと「じょうだんですよ」には、先生が「ブッ!」と吹いてくれました。 「ねんどぼうや」は、読み手さんはすっかり暗記してしまっていて、顔の前にページを広げて、絵を存分に見せてくれます。でも、きっとそんなことにも気づかずに、子どもたちは聞き入り・見入ってくれているんですね。


 
  『歯いしゃのチュー先生』          『ねんどぼうや』



2年2組 (K・I ) 「はたらきもののあひるどん」は、ページをめくるごとに「かわいそ~」「きたなーい」と感想が飛んできて面白かったです。続く2冊では、12ヶ月をそれぞれに楽しんでみました。「あのね、サンタの国ではね・・・」のあとは、「みんなの名前はリストに載るかな~?」と先生におどかされてしまいましたね。「チキンスープ・ライスいり」は、テンポのよさに、やはり「ライスいり~♪」と声にしてくれました。


  
 『はたらきもののあひるどん』    『あのね、サンタの国ではね』  チキンスープ・ライスいり



3年1組 (K・N) お休みの子が多く(17人!)、休み中の話をしているうちに、開始が遅れてしまいました。 「あ」は、針金で作られた人形が、コップやポットの真似をしてみたり、楽しく遊ぶ様子が描かれています。小さい写真ですが、じっくり見て、よーく笑ってくれました。3年生だし・・と長い絵本「としょかんライオン」を読んでみました。静かに聞いてくれました。わたしたちの図書館では、ライオンには会ったことはありませんが、冬休みに図書館にも行ってみてくださいね。

 
       『 あ 』          『としょかんライオン


3年2組 (A・H) 「そろそろ年末だし、引き出しの片付けもするよね、何が入ってるかな~?」と読み始めてみました。「ねずみ~!」という声にどっと笑いが起こりましたが、そのあとは楽しそうにきいてくれました。 落語絵本の「ちゃっくりがきぃふ」では、「おもしろいおっさんがやってきたで」のところで笑いが起こり、その後は売り声の度に笑いながらきいてくれました。楽しい15分が過ごせたかな~?


 
 『ひみつのひきだしあけた?』   『ちゃっくりがきぃふ』

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本当の友達

2008年12月11日 | 本の紹介

小学校で読んだ本の記録をしていますが 合間に本の紹介もしています。

今日は 埼玉県すいしょう図書(
)の中から。

   
『ぼくらが作った「いじめ」の映画』 文・今関 信子/解説・尾木 直樹


本を知った当初 とても興味が湧いたけれど 手にするのを戸惑っていました。
当たり前ですが 内容が よくわからなかったから・・・。
少し 怖い感じもしたのです。

学校のクラブ活動で 先生とともに映画を作った子どもたちが
その映画を作ることによって学べたこと、それから
その映画を観たことで ひとつのことを深く考えるきっかけを得た 同じ学校の子どもたちの
心の変化が描かれています。

いじめたり いじめられたり その役を疑似体験することで
子どもたちには 心の歪みを感じる気持ちが生まれてきます。
リハーサルでは「死ね」と書けたのに 苦しくてそう書けずに
やっとの思いで 「しね」とひらがなで書いた女の子。
「貧乏!貧乏!死ね!死ね!」とはやし立てるはずだったのに
「貧乏!貧乏!」と連呼するしかできなかった男の子。
もしも 疑似体験ができないなら それを補うのは「想像力」。
これに尽きるように思います。

大人になってからでも ほんの少しゆっくり目を閉じるだけで
子どもの頃の当時を思い出し 「うん、あるある」「そうなんだよね」「悪いってわかってた」と
子どもの心に思いを寄せることができる気がします。
大人らしい正義や 強くあれ・負けるなと思う気持ちは 
なんだか 少し乱暴すぎるようにも思えてくるのです。

この映画は 『絶対だめ』というタイトルで撮り始められましたが
撮り終えた今、『本当の友達』というタイトルに変わっています。

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12月 8日

2008年12月08日 | 今日の本
12月になり このところ ぐっと気温が下がってきました。
読み手の私たちは 肩が固まり 手のひらをカサカサこすり合わせているばかりですが
朝のランニングでは、半袖で走ってる子もずいぶんいましたね~。
元気!元気!!この調子で 冬休みを迎えられるといいですね。

嬉しいニュースもありました。
読み手のお仲間が ひとり増えそうですよ♪
幼稚園児の弟さん連れだということを 気にされていたのですが
「その子もこの小学校に来るんだし・・・」と 一緒の入室を 校長先生が快く承認してくださいました。
嬉しい、嬉しい。校長先生、ありがとうございました。
「うちのお母さんが みんなに読んでくれる」と嬉しい気持ちの子どもも
またひとり 増えそうです。

1年 1組 (K・I ) 今日は、お友達のお母さんの見学もあって・・・少し緊張したかな~?
読み手にとっては・・・久々の大人の聞き手に、しっかり緊張しましたよ。
1冊目の「はたらきもののあひるどん」は、いちいち返事する「グワツ」の声に、笑い声が洩れていました。
「12月には何がある?」と尋ねると「クリスマス~♪」  先週は、翌日の持久走が頭から離れない子もいましたが、終わってしまえば、あとのイベントと言えばやはりクリスマスみたいですね。クリスマスツリーにスープ皿が下がっていたのを笑っていましたし・・・一緒に「チキンスープ・・・ライスいり~!」と楽しみました。

   
     『はたらきもののあひるどん』   『チキンスープ・ライスいり』

1年 2組 (K・F&Y・K) なんとなーく ざわざわした中で始まったため、きつねが登場する頃にやっと聞く姿勢になった感じもありました。チュー先生、食べられないかな~?って楽しんでくれたでしょうか?
「ゆきおんな」は  もう暗記するくらい何度も読みました。こちらでは まだ雪は降りませんが、雪を見たらこの少し怖い(?)おはなしも思い出してくれると嬉しいです。


    
    『歯いしゃのチュー先生』       『ゆきおんな』
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12月 1日

2008年12月01日 | 今日の本

今朝は 臨時の職員会議がありまして、担任の先生不在の教室です。
机は後ろに下げられていましたが・・・。
子どもたちがどんなふうに聞いてくれるのか、ちょっとドキドキの私たちでした。

1年 1組 (K・N) 最初はちょっと散らばって座っていた子たちも、「真ん中に寄ってね」と言うと、今度はぎゅうぎゅうにくっつきあって集まってくれました。「なんに かわるかな?」は、字のない絵本です。それぞれに想像しながら、「船!?」「トラックだっ!」と声にしてくれました。2冊目では「赤ちゃんが行ってる!」と、ページを繰るたびに聞こえます、クマ狩りなのに、ねぇ。「トンちゃん」は、よく笑っていましたね。
早く教室に入りすぎて、時間が余ったので「わにわにのごちそう」も。夏休み前に「わにわにのおふろ」読んでもらったの、覚えてたかな~?


     
 『なんに かわるかな?』  『きょうはみんなでクマがりだ』『トンちゃんってそういうネコ

 
『わにわにのごちそう』


1年 2組 (A・H) 「ロージーのおさんぽ」は、文章があまりない絵本です。1組の文字のない「なんにかわるかな?」と同じ作者・ハッチンスの本ですね。絵を良く見て、想像しながら楽しんで欲しいと思います。お話が進むにつれ、段々と笑い声が増えてきました。
「ネコのジンジャー」では、いいタイミングでため息や言葉が聞こえてきました。お話の内容を楽しんでくれている様子が感じられました。

    
『おつきさまってどんなあじ?』  『ロージーのおさんぽ』      『ねこのジンジャー』


     『ねこのかぞえうた』


2年 1組 (K・I ) 「はたらきもののあひるどん」は、よ~く楽しんでくれましたね。怠け者の主人に仕返しに行くところは「怖い~!」って。確かに、夜中の真っ暗闇に、家の中に牛が忍び込んだら怖いよね。
「12月は何がある?」と訊くと、やはり「クリスマス~♪」の声。(本当は「持久走!」とも。明日だもんね、持久走大会。みんな頑張って!!)2冊目では、サンタクロースの12ヶ月を覗いてみました。3冊目も、1年を振り返ってみました。各ページで「チキンスープ・・・」と読むと「ライスいり!」と声を合わせてくれて、嬉しかったです。戻ってこられた先生も「ライスいり!」。ありがとうございました。

    
 『はたらきもののあひるどん』    あのね、サンタの国ではね・・・
  チキンスープ・ライスいり


2年 2組 (Y・K&K・F) 1冊目の「歯いしゃのチュー先生」は、少し長めだけれど、とても楽しいお話です。食べられちゃう?大丈夫?と、一緒にハラハラしながら聞いてくれました。2冊目の「ねんどぼうや」は、この展開ですから、さすがに少し怖かったですよね?途中、山羊がでてきた辺りから流れが読めてきたようで、安心できたでしょうか?戻ってこられた先生が、「え~っ!!」って驚いてくれるので、みんなも気持ちを楽に聞けましたね~。

 
 『歯いしゃのチュー先生』    『ねんどぼうや』

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