
イギリスの丘陵地帯に描かれた 巨大な白馬の地上絵。
この古代ケルト人による地上絵を知った著者が 「なぜ この地上絵が描かれたのか」を紡いだ物語。
この物語は まさにこの地上絵のように美しく 感動的なものでした。
実は 中ほどになるまでは なかなかお話に乗ることができなかったのですが・・・
じりじりと打ち寄せてくる 感動の波に 心動かされずにはいられませんでした。
民族の存亡をかけて生き、友情を持ちつづけ 死をもって生をなす強さ。
心打ち解けることは許されない敵対する部族の長と 生きる世界が違っていたならば友情を育めた
であろう悲しさも、すべて 主人公の潔さによって 美しい光を放っているようです。