風が強く吹いている

『風が強く吹いている』　三浦しをん／作

自分自身が年齢を重ねるごとに　マラソンや駅伝といった競技に　面白みを感じるようになってきた。
ずっと同じ場面を淡々と映すテレビ画面が退屈だった昔が嘘のように。
どうしてなのか？　その長い道のりに　いろんなドラマを感じられるようになったからかもしれないと思う。

ほとんどが　陸上経験がないという素人集団で　箱根駅伝出場を目指す青春小説。
人数も　10人ギリギリの弱小陸上部。ボロアパートでの共同生活。
そんな大学生たちが　つながり助け合いぶつかり合いながら　「頂点」を見るために走る。
登場人物たちが個性際立っていることも一因であるけれど、彼らの信頼関係・言葉にできない心の機微
が深く感じられて面白く、自分自身「走る」ことを知らない悔しさまで感じるほど。
それぞれが負っている背景からも　いろんな歪を感じる中で、仲間を信じること・待つこと・守ることが
各々のやり方で習得されていく様は、単に陸上競技という枠に留まらず、深い人のつながりを感じること
ができる。　泣けない場所で　泣きたくなり　まったく困ったものだった。
練習の辛さも　箱根の区間ごとのランナーの気持ちも走り方も　あくまで想像でしかないのにドキドキして
しまい、走り終えることが残念でならなかった。
反面、早く結果を知りたい！　「頂点」は見えたのか？　と気になったのも事実だけれど。

風は　そんなに気持ちいいものなのか・・・　襷の重さはそれを繋いだ者にしか理解できないとしても
なんとも読み応えのある　お話でした。
児童書を読むことが多く、なかなかイマドキの人気作家さんの作品には手を出しづらいのですが、
リクエストを出して待った甲斐もありました。
なんとか新年までには読み上げたいのに、遅遅として進まない読書ペースが疎ましかったのも束の間。
彼らが本番を迎え　箱根路を疾走し始めると　テレビの前から離れがたくなるような気持ちで、あっという
間に　読了してしまい、もったいない気分。


映画化　（*）

１２月 １４日

慌しくたくさんの行事でにぎわった２学期、あと少しで冬休みを迎えます。
朝のよみきかせも　今日でいったんおしまいです。
今月から４年目を迎えている私たちの活動も、数えてみると１０００冊以上の本を読んでいました。
来年　３学期を迎えるときには　また新しい本と子供たちとの出会いを　たくさん用意していたい
と思います。　　
あたたかくお迎えしてくれて　ありがとう。　たくさん笑って　楽しかったですね！

１年　１組　（N・S）

　　
　　　　『いのちのまつり』　　　　　　　　『じゅうにしのおはなし』　　　　 『へんしんプレゼント』

１年　２組　（A・H）

　　
　　　　　『ねっ すてきでしょ』　　　　『ぐりとぐらのおきゃくさま』　　　　　　　　『ぼく』



　　　　『おーい みえるかい』

２年　１組　（Y・M）

　　
　『うんちしたのはだれよ！』　　　　　　『おとうじゃ、ないって』　　　　　　　　『さむがりやのねこ』

２年　２組　（N・I ）

　　
　　　　　　　『しろとくろ』　　　　　　　　『ぐりとぐらのおきゃくさま』　　　『はっぱをつかまえて！』

３年　１組・２組　（K・N）

　
　『からすのパンやさん』　　『ウラパン・オコサ』

６年　１組　（K・I ）

 
　　『ゆきがふったら』　　　　　　　　　　　『きょうとあしたのさかいめ』

６年　２組　（Y・K）　　　

   
　　　　　『ぬ～くぬく』　　　　　　　　　　　　『ゆきおんな』　　　　　　　　　　　　　『かようびのよる』

６年　３組　（R・K）

　　
　　　　『りんごのおじさん』　　　　　　　　『おかあさんのパンツ』　　　　　　　　　『ゴリオとヒメちゃん』


　『くだもの なんだ』

12月 ７日

１年　１組　（N・I ）

　　
　　　　『はっぱをつかまえて！』　　　　　　　『こびととくつや』　　　　　『まどから☆おくりもの』

１年　２組　（K・N）

　　
　　　　　　『風の子 しりとり』　　　　　　　　　　　　　『おかえし』　　　　　　　　　　『がまんのケーキ』

４年　１組・２組　（Y・M）

　　
　　　　　『クリスマスのつぼ』　　　　　　　『うんちしたのはだれよ！』　　　　　『さむがりやのねこ』

４年　３組　（R・K）

　　
　　　　『子リスのアール』　　　　　　　　　『うんこ日記』　　　　　　 『くだものなんだ』


　　　　　『おかあさんのパンツ』

５年　１組　（A・H）

　　
　　　　『歯いしゃのチュー先生』　　　　　　　　『しってるねん』　　　　　　　『どっちがピンチ？』

５年　２組　（N・S）


　　　　『注文の多い料理店』