絵本の時間

小学校で よみきかせをしています。
毎週月曜日の朝の読書の時間は、
読み手にとっても 心温まる時間です。

やさしいきもち

2008年03月19日 | 本の紹介

学校で読んだ本を記録していますが、合間に本の紹介もしています。小学校高学年~大人まで読める本を中心に読んでいます。 よろしければ、ご参考までにどうぞ。


私は 子ども時代の覚えてる絵本より 大人になって知った絵本の方が、断然多いのです。もう子どもの頃の感性で絵本を感じることは できなくなっています。 当たり前のことですが それが淋しいような気が  ・・・しないでもないです。 
そんな中で、単純に とても優しい気持ちにさせてくれるやさしい絵本を1冊。

   『ブルッキーのひつじ』 M・B・ゴフスタイン/作 谷川俊太郎/訳

ゴフスタインは、最近知った作家さんです。 そう、ちょっと大人っぽい大人になってから。
ブルッキーは、ただただ すごく好きなだけなのです。 この ひつじのことを。 大好きだから、何を歌っても、何を読んでも「メエメエメエ」で構いません。 だって ひつじですから。 それでも、何を言いたいのかは 感じることはできるのです。 なぜかって、それは 好きだから。  シンプルにシンプルに愛情を示すということを、こんな少しの言葉で表すことができるんですね。
私は 息子に読んでもらうのが 大好きです。


   *  *  *

この「ブルッキーのひつじ」から、インスピレーションを得て曲が作られていました。
私が、もう20年も近く前に聴いていたアーティストが、1993年に送り出したCD。中には遊佐さんのこんな想いとともに、12のやさしい
曲が詰まっていました。

レコーディングの最中にも、世の中ではたくさんの悲しい事件が起きていて、新聞やテレビのニュースを見るたびに、こんなふうになるために生まれてきたのではのではないのにと、何度も強く感じました。
だから私は、人の心の優しさや、てのひらのぬくもりを歌っていたい。 (歌詞カード内の文章より)

                         遊佐未森 『momoizm』 

何をしなければならないとか こうあるべきだとか これは決してしてはならないとか 声高に叫ばなくても 一人ひとりが みんな隣にいるたったひとりに優しい気持ちを抱くことができれば 悲しい事件も つらい気持ちも ゼロに近付いてくれるのかもしれません

 

コメント
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