山道に入るとそれまで饒舌に話していた同乗者の口数が極端に少なくなった。
と聞くと
『熊が出てきたら大変だから見張っている』と言う。
『?熊も車が怖いから道路には出てこないんじゃないかな』
『猿も木から滑り落ちるのたから、熊も崖から転げ落ちる』
『まあないとは言えないけれど、車の中に居れば安全だよ』
『車と同じぐらい大きい熊が転がり落ちてきたらどうするか考えながら見張っている』
思い出したのは、夜の歌舞伎町を数人で歩きながら駅に向かう途中で一人がポツリと漏らした言葉。
『夜の歌舞伎町歩くときは殺されても仕方ないと思いながら歩いている』
、、、、マジか?
怖そうなお兄さんと目を合わせないようにしたり、派手な服装して大声出しながら歩いたりはしないようにはするけれど、殺されても仕方ないってどんだけの覚悟しながら待ち合わせ場所に来たん?
確かに熊よりは襲われる確率高そうだけれど、、、
私が無防備すぎるのだろうか?
その傾向はある気もするけれど、、、
『君子危うきに近寄らず』のレベルの違いにあらためて気付かされるたのであります。