悠翠徒然

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本日のおけいこ

2017-08-15 18:17:51 | Weblog
といっても、和翠塾は夏休みをいただいておりますので、介護施設での出張お稽古でした。

今日は塾生さんにお手伝いいただいたので、とても助かりました!

ありがとうございました。

終戦記念日に何か書こうと思ったのですが、明日に持ち越す事にしました。

構想が詰めきれないのが原因です。

明日頑張ります!


黙祷

2017-08-15 12:13:58 | Weblog
戦争で亡くなった方々の鎮魂を祈り、不戦の誓いをたてて黙祷をしました。

極東アジアはとても危険な状況下にあります。

朝鮮半島だけでなく、日本列島も大きな戦禍に巻き込まれる可能性があります。

なんとか戦争を避ける賢い方法を探し出して欲しいと、切に願うばかりです。

終戦の日に書かねばならない物があるはずです。

構想は出来ているので、あとはじぶんの中から引きずり出して、夕方書いてみるようと思います。









不思議な靴屋さん

2017-08-15 07:01:30 | Weblog
信号待ちのとき、ふと目に止まった靴屋さんがとても不思議な感じでした。

陳列されている商品のほとんどが、長靴。

つまり、長靴屋さん、、、

ここから私の妄想が一気に広がることに(笑)

雨の予報が出た前日と雨が降る前までしか営業しない、長靴屋さん。

確かに需要がある特需日だけれど、ちょっと偏屈そうな店主は、雨が降り始めるとなぜか急いでシャッターを下ろしてしまうのです。

それは、濡れた長靴を見たくないからなのです。

雨の日用に作られた長靴ですが、店主にとってはその長靴の特化された特長より、フォルムと防水性の高い素材が放つ光沢がたまらなく魅力的なのです。

故に、そこを曇らせてしまう雨は、店主にとって点 天敵。

陳列された長靴たちをよく見れば、片方しか置いていません。

陳列数を増やしたいからかと思いきや、そうでもなさそうです。

もう片方は、乾燥剤を沢山入れた箱にしまいこみ、除湿機やエアコンで湿度を管理された奥のバックヤードにきちんとしまいこんであるのです。

道路に面した店は、全面ガラスになっているので、店内をくまなく覗くことはできるけれど、入口のドアはすこぶる小さく、昔の住宅によくあった裏木戸ぐらいの大きさしかありません。

客の出入りを観察すると、ドアチェックはとても強力な設定になっていて、ドアはとにかく閉まろう閉まろうとするのです。

ドアを手前にひいてはいるには少々力が必要なので、非力な女性だと入りにくいのです。

そんな時は店主が飛んできて、ドアを開けてあげたり、他の荷物を持っていれば代わりに持ってあげたりと、江戸時代の旅籠屋ばりに中々サービスが良いので客は悪い気にはなりません。

しかし、店主が飛んできて、ドアのです開け閉めを手伝う理由は、顧客へのサービスではありません。


雨の予報が出た前日か、当日雨が降る前までしか営業をしない長靴屋さんなので、店の外は常に湿度が高い。

もたもたしている客の出入りで、店内の湿度をあげたくない一心なのです。

長靴をそんな環境の変化にさらしたくはないけれど、営業日も一日中長靴を見ていたいので片方だけは出している、、、、

、、、休業日は?、、、、

そう、奥のバックヤードからもう片方の入った箱をそろりそろりと持ってきては、真新しい白い手袋をはめた手で、神器を取り扱う神主のようにうやうやしく取り出して、陳列された片方に添えるのです。

数時間かけてようやく長靴を並べ終わると、シャッターに背を向けたところに椅子を置き、そこにゆったりと座り、長靴を見渡しながら鑑賞しているのです。

鑑賞用の照明ですから、熱で長靴に影響を与えない高級なもので、色も自然光に近いものです。

照明の当て方も凝っているので、それぞれの長靴がとても美しく見えるのです。

商品がより魅力的に見える様になっているので、店が開いている曇天の日は、店自体がとても輝いて見えるし、そこに引き込まれていくように、客はどんどん入っていくのです。

店主は湿度が高くなる事に渋い表情をしながら、それぞれの長靴について説明いるのですが、マニアックすぎる説明にも客は閉口した表情は見せません。

なぜなら、陳列された長靴の美しさに目を奪われて何も聞こえない状態力です。

靴なのに履きもせず、しばらくうっとりとした表情で見渡した後、一つの長靴に目を止めたあと、

『これ、いただくわ』

店主がバックヤードに入り、もう片方の長靴を持ってくるのですが、例のうやうやしい取り扱い方も、客にとっては嬉しいパフォーマンスにしか映りません。

持ってきては陳列している片方を箱に入れ、きちんと綺麗な包装紙に包んで、これまた綺麗な紙袋に入れて客に手渡すのです。

『お釣りは結構』

と言われても、店主の表情は別れを惜しんでいるかのようで、とても暗い。

暗いけれど一応商人なので
『ありがとうございました』は言う。

けれどその後に
『大事にしてやってくださいまし』
と、目の前の客に聞こえるか聞こえないかぐらいの小さな声で、頭を深く下げたまま付け加える。

なぜそんなに深々と頭下げるのかといえば、店主はその時、買主の靴をじっと観察し、長靴を大切にしてくれる客であるかどうかの最終判断をしているのです。

説明をするやり取りの中で、長靴を売るにふさわしい客かどうかを判断し、適格だと認識してから商品を渡し、金銭も受け取ったあとなのに、自分の判断が間違っていなかったことの最終確認をしたいのだと思います、、、。

『大事にしてやってくださいまし』
と言う言葉を聞き取る客もたまにはいて、少し怪訝そうな表情にはなるけれど、とても美しい長靴を買った嬉しい気持ちが勝っているのか、どの客も気にしていない様子で、重めのドアをニコニコと押して店を後にするのです。

もちろん出るときも店主は、全力で手伝います、、、。

でも、試しに履く事もしなかった長靴を、履くことはできるのでしゃうか?

そう、その店で長靴を買った人は皆、空調の行き届いたお部屋に、片方だけ飾る事になるのです。


妄想が広がりすぎました(笑)

まだまだこの先があるのですが、『注文の多い料理店』ばりの展開をしてしまいそうなのでやめておきますね。


長靴を長く見つめていると、魅入られてしまうかもしやませんよ。

お気をつけくださいましね。