今日のミーティングで、秋の競書課題を決めます。
早いなぁ、、、、
色々とやってきたはずの今年も、もう七月終盤です。
終わってみると、何をやってきたのかよく思い出せません。
馬鹿なんじゃないの?(笑)
競書は同じ課題を塾生全員が一ヶ月半の期間で書き、競い合う昇級試験です。
参加は任意ですが、年に2回しかない昇級チャンスでもあり、楽しみにしておられる方々もたくさんいらっしゃいます。
もちろん、書技の優劣だけでなく日頃のお稽古での姿勢も評価させていただいております。
結果に満足の方もいらっしゃれば、そうでない方もいらっしゃるのは世の常。
明確な評価方法が公開されていない事と、『創』に掲載されている写真では、書技優劣の違いが分かりにくい事が原因なのかもしれません。
しかし、現物を比較すれば、即分かるものなのです。
級によって求められる臨書は、形臨、意臨、背臨の三種類あり、それぞれに墨の濃淡、潤渇、筆勢、空間の筆意、落款のバランス、などを駆使して自身を表現できているかどうかまで、私は拝見させていただいています。
要はバランスとタイミングの必然性です。
完成されたお手本を見て書く臨書なのですから、ゼロスタートではないのです。
だったらそこに書き手のバランスとタイミングの必然性を見つけなければなりません。
なぜその言葉を選んだのか、から考察する必要があるのです。
それをとことん読み込んでから墨をすり始める流れが必要なのです。
私は競書作品に、日頃のお稽古の成果を足して、優劣を判断します。
お稽古の成果には書技だけではない部分の成長も含まれますし、そこも書道が担う役割だと考えてます。
お稽古する目的は、書技上達だけではありませんからね。
将来的にはAIが書技を数値化して評価する時代が来るかもしれませんが、私の考え方とも違います。
分からないうちは未熟なのです。
だからこそ成熟を目指し、稽古に励み、分かるようになった時、上達したことを実感できるのです。
暑い夏が終わりを迎えるころ、競書が始まります。
お楽しみに〜