最近話題の『サイコパス』について、興味深い記事が出ていました。
まず『サイコパス』の定義を記事から抜粋しました。
[1]どんな人格か
「攻撃的」「平然と嘘をつく」「道徳心が欠如」「他人に共感しない」「他人を操る」などの特徴を持つ人格を指す心理学用語。男性に多い(女性の2~3倍)と言われる。
[2]サイコパスとそうでない人との線引きは?
明確な区分はない。「程度の違い」であり、誰でも“サイコパス的なもの ”を大なり小なり持っているとも言える。
[3]犯罪者か?
サイコパス的な心理傾向は、犯罪者でない普通の人のなかにも見られる。最近の研究ではCEOなど社会的地位が高い人にその傾向が高い比率で見られることも明らかになった。
[4]長所はあるか?
「冷静で感情を抑制できる」「今の瞬間に集中できる」「勇敢で恐怖を感じない」「不安や抑鬱など逆境に強い」「口が達者で説得力がある」など。
[5]なぜCEOに多いのか?
サイコパスの「長所」は、企業CEOに求められる能力と重なる面が多い。
[6]CEOになる人と犯罪者になる人との違いは?
サイコパス的な特徴のうち、「身体的攻撃性」や「衝動性」などについて、CEOは犯罪者より低い。
[7]社長がサイコパスだったらその会社はどうなるか?
ビジネスの環境変化に対して強いリーダーシップを発揮するが、倫理や社会的責任を放棄したり、無謀な投資や不正会計を招いたりする危険性もある。
[8]著名人では?
ケネディ元大統領やクリントン元大統領はサイコパス的特性が顕著であるという研究結果がある。
以上が、記事による『サイコパス』の定義です。
『サイコパス』=『犯罪者』というイメージがありましたが、CEOや政治家に多いんですね。
というか、『身体的攻撃性』や『衝動性』がなければ『サイコパス』は『躊躇なく決断できる人』と言うことになります。
ただ、その決断が法律や社会通念を破ったり、道徳性に欠ける事もあるわけです。
大義のためには犠牲を厭わず、と言ったところでしょうか。
強いリーダーシップは非常時には頼もしいのかもしれませんが、自分がその対象となる可能性があると思うと怖いですね。
こんな表も載っていました。
調査中だとのことですが、サイコパス度が高い職業の方が、年収が高い傾向にありますね。
それは強いプレッシャーにさらされる頻度が多いからではないかと言われているようです。
確かに、相手の気持ちになっていては仕事にならない職業ばかりのように思えます。
和翠塾に通う塾生のほとんどは、『サイコパス性』の低い方ばかりでしょう。
『サイコパス性』が低いのに、強い決断力を求められる職業や地位についている方は、心の病気にかかりやすいでしょうね。
そうならないためにも、書道という清涼剤は役に立つと思うのです。
特に純粋で無垢な子供たちと触れ合うことは、大きな意義がありますね。
もちろん、純粋な心を持った大人とのふれあいも心が洗われます。
私の置かれた立場に、感謝の気持ちでいっぱいです。
人間には幾つもの側面があるものです。
しかもそれが絡み合った状態で、時と場合によって浮き出てきたり隠れてしまったりするものです。
それをコントロールできるのは『サイコパス性』ではないでしょう。
前頭葉の判断です。
つまり、理性です。
人間が人間たる理由はそこにあると言っても良いでしょう。
それは持って生まれた能力をコントロールする、教育や経験が育むものです。
そして前頭葉を刺激するには指先を動かすことが、医学界では肝心だと言われています。
それは人間が進化の行程でつかんだ宝物でしょう。
二足歩行になり両手を使うことが出来るようになった我々の先祖は、指を使って物を作ったり作業して行く中で、前頭葉の発達をさせ、相手を思いやる『心』を獲得したのです。
それは仲間の死者を弔い墓を作ると言う行為にあらわれました。
便利な道具を作り、狩りをして料理をする。
野生動物や自然界から身を守る住居をつくり、そして仲間の死を悼み、墓をつくる。
それは人間にしかできない事です。
それは指先を使うことで獲得した『心』です。
書道は指先を使う芸術です。
常に前頭葉にある『心』を刺激して、成長させてくれます。
日本に書道がある限り、日本人は『心』を失わずに済むと、私は信じています。
全ての日本人に富士山の姿を。