罪が成立する4つの段階
多くのクリスチャンが、誘惑と罪の違いを知りません。 誘惑と罪に対する説明がヤコブの手紙にあります。
ヤコブの手紙1章14、15節です。
「 人が誘惑に陥るのは、それぞれ、欲に引かれ、さそわれるからである。 欲がはらんで罪を生み、罪が熟して死を生み出す」
皆さん、欲とは何ですか?
欲とは、神様の意志と合わない心です。私たちの罪の本性とその力に誘惑され、引きずられるのです。では誘惑とは何ですか? 外からの刺激です。それに心が引きずられるのです。内面的に引かれなければそこには誘惑はありません。罪を犯す前に誘惑を受けて、引かれる段階があるのです。しかし多くのクリスチャンが、惹かれること自体が罪だと言います。「誘惑があっても私は引きずられません」と決心しても、そのような刺激があること自体が罪だと考えています。 もちろん私たちの本性には、罪の傾向があります。しかし、聖書は本性自体を「罪」と呼ばず、「誘惑」と言います。 罪はその次の段階で成立します
「欲がはらんで罪を生み、罪が熟して死を生み出す」
誘惑の根源である「肉の欲、目の欲、持ち物の誇」(1ヨハネ2:16)は、誘惑された人がその誘惑を受け入れない限り、罪にならないのです。
罪の成立について示した表です。聖書的に罪が成立する4つの段階があります。
罪が成立する4段階
人間の心の状態 |
イエス・キリスト |
原罪説 |
|
1段階 |
堕落した本性を持つ |
私たちと同じ人性を持たれた |
罪の成立 |
2段階 |
魅力を感じる(誘惑、試験) |
魅力を感じる(誘惑、試験) |
罪の成立 |
3段階 |
誘惑を受け入れる。欲がはらむ (目に見えない)罪の成立 |
一つの罪の思いもなかった (み言葉で誘惑を追い払う) |
罪の成立 |
4段階 |
行動に移す➡目に見える罪の成立 死を生み出す |
一つの罪も犯されなかった |
罪の成立 |