□アダムとエバの子孫が受け継いだのは何か?
①第一に罪に対する傾向を受け継ぎました。
私たちはじっとしていれば、自然に神様ではなく罪へ向かう罪の傾向を持った本性を持って生まれました。
②二番目、罪の結果である第一の死を持って生まれました。
アダムの罪によって蛇の毒は致命的なウイルスのように人間の本性の中に注入されました。 しかし、神様はキリストを通して再生させるワクチンを人類に供給されました。
アダムとエバが罪を犯した後、世の中には悪が存在するようになりました。 寿命が尽きて死ぬ肉体的な死、すなわち第一の死を人類にもたらしました。 聖書はこの死を眠り(sleep)と表現しています。 また、罪を犯した結果、永遠の滅亡(第二の死)が定められました。しかし、イエス様が罪の刑罰を代わりに受けられたので、アダムとエバは第二の死は避けられるようになりましたが、罪の結果生じた第一の死は受けることになりました。 同様にキリストを救い主として受け入れて救われたすべての人たちも、罪の結果生じた第一の死は避けられません。
救いは全人類にただで与えられたものですが、「自分の持ち物をみな売りはらってそれを買いなさい」とも言われています。聖書は矛盾しているのでしょうか?それは行いによる義ではないでしょうか。実はそのように考えている人は、罪に勝利することが不可能な人なのです。罪を犯さなくても罪人だというなら、私たちにどうして自由意志が必要なのでしょうか!
私たちが罪に勝利して、イエス様の品性を表す生き方ができるようにされたのは、イエス様の偉大な生涯と十字架の死によったのです。
私たちが罪を犯すと、イエス様の赦しが必要になりますが、同時に罪を犯さないためにもキリストの救いの力が与えられる必要があります。人が罪を犯さなくなるということは、これ以上神様からの赦しが必要なくなることですが、それはイエス様が必要なくなるということではありません。なぜならイエス様の役割は、罪を赦すこと以上に、罪に勝利させてくださる力を与えることだからです。
このように誤った罪の概念を持つと、キリストの人性だけではなく、信仰の方向が全く間違ってしまいます。