天地わたる手帖

ほがらかに、おおらかに

颱風やどこに軒借る河原人

2019-10-12 19:07:20 | 身辺雑記

府中市よりかなり下流の多摩川。
府中市から稲城市へわたる是政橋付近で川幅が約400m。水の流れる幅は通常150m。
この映像だと450m幅の濁流。川いっぱいの水である。


14時45分いきなりスマホが妙な高い音を奏でる。
見ると府中市からの勧告で、市の南部に居住する高齢者は避難せよという。その5分後にまたスマホに高鳴り今度は避難先を伝える。おおかた逃げる先は小・中学校である。
自宅から小学校へ移動してはたして大丈夫なのか。屋根が飛ばされる率は個人宅のほうが高いが、水が襲った場合は、体育館はだめで2階以上の教室へ行くのか。
府中市の中央部の標高は約60m。府中市北部のうちあたりが標高70~80mくらい。国分寺へ行くにも国立へ行くにも下るからこのへんでは一番高い。武蔵台にも避難勧告が出たとしても逃げる場所はこのへんにない。

15時のテレビを見るとよそは相当量の雨が降っているようだ。部屋にじっとして俳句など書いていたのだが外の雨の音をほとんど感じない。隣の屋根を静かに雨が流れているていど。いつ颱風は上陸して凄い音を立てるのか、ここは台風に忘れられたのかと妙な気分。
箱根の川は濁流が躍っていて橋にかかりそう。橋脚が持たないほどの激流になっている。多摩川も映してくれる。多摩川は川いっぱいに水となっていて河川敷の野球場、サッカー場を覆ってしまっていてわずかに得点ボードが見えるていど。
濁流いっぱいの多摩川を見たいのだがじっと我慢する。外出すれば階下にいる妻に見つかる。
明日の午後、雨がすくなくなってから見に行く。台風の落としてくれた胡桃は流れてしまったか。

15時56分、今度は国分寺市から避難勧告が入り、それは府中市より簡単で各地小学校か流通経済大を指示する。流通経済大は隣の丘(国分寺さんち)と同様、あたりで一番高い。
16時16分、国土交通省から勧告。青梅の調布橋あたりが氾濫水位に達したという。
17時14分府中市からも多摩川が氾濫する可能性があるので避難をと。片町は3丁目が該当し片町1丁目(ぼくがつとめるアパート)は免れた。
つまり多摩川が決壊すれば府中本町駅付近まで水が来るという予想。このへんは標高60m以下ということか。
18時23分に家が揺れる。強風かとおもいきや地震であった。おいおい、颱風と地震が一緒じゃかなわんぜ。


多摩川と合流する寸前の浅川(おととい)

おととい胡桃を拾った浅川流域は氾濫しそう。黄色いコスモスは水没したであろう。森番の丹精している花壇その他も濁流の中であろう。彼はよもや今日川端へ出て来なかっただろうな。
そして河原に住まいを持つ人々は今いずこか。河川敷は無料だが常に水の心配がある。川岸の高層住宅の1階のガレージに一夜の宿を借りているのか。そうそう雨に濡れない場所はない。

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