走れ!優柔不断児

優柔不断なオヤジの戯言。

平々凡々なオヤジが少しだけ頑張るjogやマラニック、日常の出来事について語ります。

防府読売マラソン2019年

2019年12月17日 17時40分31秒 | イベント・大会


11月15日(日)「防府読売マラソン2019年」大会に参加してきました。
この防府読売マラソンは今回初めての参加となります。
歴史ある大会で以前は福岡でもTVでリアル放映していたのを覚えています。(現在は生中継ではなく大会当日深夜に録画放映されています)
この大会を走ってみたいと思ったのはちょうど1年前のことです。昨年この大会に参加される方々を応援しようと小倉駅から防府まで約100kmを約20時間かけて5人で歩いて行きました。そして真剣勝負に挑むランナー達を見てかっこよく勇ましく感じました。自分も走ってみたいなぁと。
そして7月29日エントリーのクリック合戦に運よく当選し出場権を得ることができました。
11月に開催された下関海響マラソン、福岡マラソンに続いて今季3本目の大会です。今シーズンのフルマラソン公式大会への参加はこれが最後です。
それなりに格式がある大会なので何としてでも完走したいという気持ちが今までのどの大会よりも強く感じました。
目標は、まず制限時間内(4時間以内)での完走。できれば3時間40分台前半で。あわよくば自己ベスト(3時間38分)を更新したいなぁと思って臨みました。




当日の受付時間は9時から11時までとなっています。間に合うように当日の朝に新幹線で向かいました。新山口まで行き在来線に乗り換え、防府駅へ9時14分に到着しました。


防府駅から会場のソルトアリーナ防府までシャトルバスが運行していました。待ち時間なくすぐ乗車でき約15分で会場へ到着しました。






受付を済ませ会場の体育館が控え室となっているので移動し着替等準備をしました。

ゼッケンNoは2897です。過去のタイム記録を事前に申請提出しますが早い順位にNoが振られます。最終が3100番台なので最終寄りのNoです。当然スタートブロックもこのNoで細かく区切られています。

この大会の良い所はスタート直前にスタートブロックに整列すれば良く、何十分も前から並ぶ必要がありません。もちろん自分のブロックの少しでも前に整列したいのであれば早くから並んだ方が良いのですが早く並んでも遅く並んでも10mも変わらないため時間ギリギリまで控え室でストレッチなどを行っていました。
スタート20分前になり外へ出て10分くらい動的ストレッチを行ったりWSを数本行ったりしました。
10分前にスタートブロックに入りました。整列地点からスタートラインまで100mくらいでしょうか。

参加者は全部で3,400人くらいでしょうか。招待選手として大会3連覇を狙う川内優輝選手などトップアスリートも一緒に走ります。
スタート時刻の12時2分となり、号砲が響きました。拍手が沸きます。




なかなか前へ進みません。スタートラインは先に見えていますがゲートの幅が狭いため(2車線分程)詰まっています。福岡マラソンのときはCブロックスタートでしたが38秒でスタートラインを超えることができたので、今回も1分もかからないだろうと思っていました。ところが1分49秒もかかってしまいました。昨年までは陸上競技場スタートだったのが今年から表の道路に変わったことも影響しているようです。他の方も予想以上に時間がかかったと言っていました。

まぁ仕方ないです。あせらずに最初からオーバーペースにならないようにと言い聞かせて走り出しました。



最初の1km(スタートラインを超えてから)4分58秒。集団の中なので5分半位かと思っていましたが全体のペースが速いこともあり意外と良いタイムで進むことができました。

無理な追い越しはせず、ほぼ周りのペースに合わせて走って行きました。
4km地点で最初の給水所がありました。本日快晴で気温は少し高めの14℃あります。まだスタート間もないので暑くもなく寒くもなくといったところですが早めの給水を心掛けました。
5km地点ラップ24分13秒。平均4分51秒/kmペース。
普段の練習でもこんな速いペースでのPRやっていなかったので飛ばしすぎかなと思いましたが大丈夫そうです。

再び8km地点で給水を摂り、10km地点の計測マットを越えました。この5kmのラップは23分46秒。平均4分45秒/kmでした。先月の福岡マラソンでは5分ちょうど位だったので少し速いペースで進めています。
沿道では地元の方々の暑い応援、そして地元福岡からもたくさんのラン仲間が応援に駆けつけてくれています。同じ方々に途中4回出会い、ハイタッチをして元気をもらいました。本当にありがとうございました。

その後15km地点のラップは24分1秒、平均4分48秒/km。20km地点では24分2秒、同じく平均4分48秒。自分でもびっくりするくらい順調すぎるペースで走れています。
問題はここからです。11月の下関海響、福岡マラソンとも20kmから25kmの間で足に痛みや違和感が出てスピードダウンしてしまいました。特に下関海響の時は足の付け根(股間節)が“カクカク”になりロボットみたいな走りになり前半の貯金を食い潰す結果となってしまいました。福岡マラソンではテーピーングやサポーターをしたお陰もあり股間節は大丈夫でしたが膝に痛みが生じ、やはり後半は5分半くらいのペースに落込みました。


↑井ヶ瀬さん写真ありがとうございました。

中間地点を1時間43分10秒(グロス)で過ぎました。その先で折り返した先頭選手とすれ違いました。あれ、川内は先頭ではない、7番手位を走っていました。そして25km地点のラップ24分10秒、4分50秒/km平均でした。たのむ脚よ、このまま持ってくれ、35kmまでいや30kmまでこのペースで走ることができますようにと祈りながら走りました。この頃になると少しずつ両膝に痛みを感じてきました。いつものことです。まだまだ耐えられる痛みなのでそのままのペースで進みました。

折り返してすぐの30km地点、ラップ24分33秒、4分55秒平均でした。まだ4分台で走れています。今までこんな経験ありません。サブ3.5が頭をよぎりました。もしかしたら行けるのでは。いやいや、そんなに甘くはない、できるだけ今のペースを保つようにしよう、同じくらいのペースで走っておられる方の後ろに付き、引っぱってもらうこととしました。早い方には置いて行かれ、自分のペースが少し速いかなと思った時は前へと出てを何度か繰り返しながら何人かに引っぱってもらいながら進んで行きました。

特別暑い訳ではないのですが喉が渇きました。全部で8箇所給水所がありますが、27km地点の次は34km地点までありません。ここがきつかったです。この間に給水所がほしかったです。飲むだけでなく膝に水をかけ気を散らしたかったです。

35kmまで来ました。ラップは24分42秒、平均4分56秒/kmです。まだ5分を切れています。
この頃からサブ3.5を強く意識し始めました。頭の中で計算してしまいます。残り5分20秒平均でいければ間に合うなとか皮算用が始まりました。幸い脚はまだ持っていますが、明らかに前半のペースより落ちてきているのが体感で分かります。腰を高く、腕を下げず90度に保ち、笑顔で走ろうと意識して進みました。元気があれば35kmからスパートをかけようと思っていましたがそんな余裕はありません。とにかく今のペースをできるだけ落とさないよう走るのが精一杯でした。

そして40km地点。ラップは25分26秒、平均5分5秒/km。ついに5分台に落ちました。いやここまできて5分5秒なら上出来です。過去にありません。ここまで3時間16分42秒(グロス)です。残り2.195kmを13分でいければ3.5達成できます。無我夢中でした。“3.5、3.5”と唱えながらゴールを目指しました。残り1kmの表示を過ぎたとき3.5を確信しました。最後のコーナーを曲がり競技場の入口が正面に見えました。競技場の入口で応援してくれていたヒロ君、ナミさんにハイタッチしながら“3.5、3.5”と叫んでいました。夕日に照らされた競技場を最後の力を振り絞って4分の3周してゴールしました。

グロス3時間27分45秒、ネット3時間25分56秒という結果でした。
自己ベストを約11分更新して初めてのサブ3.5を達成することができました。







信じられないです。記録更新に向けての特別なトレーニングをした訳でもありません。30kmどころか20kmのPR走も1回もやっていません。ゼーゼーハーハーの追い込む練習も1回もやっていません。相変わらず普段のチンタラJOGと11月の下関と福岡マラソンを走ったくらいです。
普段のJOGも6分20秒位から入り、せいぜい上げて5分0秒くらいまでです。練習では4分台で走ったことは1度もありません。よっぽど運が良かったのでしょう。奇跡としか言いようがありません。

自分なりに良かった点と反省点を振り返ると

良かった点
①今までのどの大会よりも絶対完走するという気持ちが高かったこと。
②少しでも良い体調で臨もうと約3週間禁酒したこと(厳密には途中3日ほど飲んじゃいましたが)
③好天に恵まれたこと。寒さに弱いので今回のように少し暑いくらいがちょうど良かったです。
④最後までほぼ同じペースを保つことができたこと。

反省点
①事前にもう少し身体を絞りたかった(1.5kg位減量したかった)
②地元の応援して頂いた方たちにもっとありがとうを言えば良かった。
③苦しい時こそ笑顔を意識したがあまりできなかった。

最後にいつもながらですが
「大会関係者の皆様、沿道から熱い声援を送って下さったたくさんの方々、本当にありがとうございました。」
そして「家族のみんな、今日も一日好き勝手やらせて頂きすみません、そしてありがとう」

皆様本当にありがとうございました。