季節的には秋になったと言っても暑さが続いている。今朝も、時折雨模様となったりしているのに暑くて堪らない。家の中では、上半身裸のバンツ姿で過すことが多い。みだしの句は小林一茶のもので、赤貧に喘ぐ自分に向かって「なあーに、生まれた時はハダカだったじやないか。今さら何を不足を言うのだ。生きているだけで充分じゃないか。」と言っているのではないかと考えたい。
そんなことを考えていると、ジャニーズの新社長に東山紀之氏が就任するらしいと文春が報じるようだとのニュースを見た。希代の性異常嗜好者であり、辣腕のプロデューサーであったジャニー喜多川氏の作った芸能事務所がどうなろうが、そんなことは大したことではないが、特別調査チームが、同氏による百を優に超える多数のアイドル志望の青少年に対しての性加害を認定したのにも関わらず、また、同事務所と利害関係で結ばれたマスコミの責任についても言及されたにも関わらず、「タレントには責任は無い」との論理で、同事務所所属のタレントを使い続けると大手のテレビ局が表明したのには驚いてしまった。今まで、ワイドショーで、本当にどうでも良いような不倫とかの芸能人のスキャンダルを散々流していたのにも関わらず、ジャニーズ問題については、ようやく形だけ取り上げるようになったものの、テレビ局の本音は、同氏による性加害の噂は知りながら、それでも同事務所のタレントを番組に使ってきたという自らの責任を棚上げにしようとしているとしか思えない。
東山氏についても、同氏が性被害の当事者であったかどうかは別にしても、他のジュニア達が被害を受けていたということを知らなかったということは、あり得ないと思うが、果たして、7日の会見で本当のことを言うのだろうか。マスコミも東山氏もそうだが、心の中を裸にして真実を語って欲しい。今更、隠そうとしても無駄になるだけだろう。
「性に関することは恥ずかしいことで、人に知られてはいけない。」という観念は、特に我々日本人に幼い時から植え付けられた固定観念であるが、生れてから死ぬまで、全く性に関する行為をしないという人がいるのだろうか。そう考えた時、例え、犯罪的性嗜好異常者の被害に遭っていたとしても、人々は、同情こそしても、それで被害者を責めたり、貶めたりすることは明らかに間違いだろう。そもそも性行為について、自ら人に見せびらかそうとしない限り、人に何らかの原因で知られたとしても恥ずかしいことではない。ほとんど全ての人が多かれ少なかれしている行為なんだから。
性被害者も、何等恥じることなく、被害を受けたことによって心の中にトラウマが生じたりして生活上に不利益をもたらしていることを堂々と主張して、謝罪と補償を求めるべきだろう。また、もし、ジャニーズ事務所ぐるみでジャニー氏の行為の手助けをしたり、黙認していたとするなら、その時は、刑事告訴も検討すべきだろう。
なお、この件の被害者が警察に相談しても門前払いのような扱いを受けたことがあったとも聞く、過去の時代のストーカーやDV事案でもそうだったが、警察が、この種の事案を扱いたがらないというのは事実なんだろう。かといって手口分類では、鶏姦という分類も過去の時代にはあったように聞いたこともある。男女を問わず、青少年に対する強制わいせつ行為は犯罪であったし、鶏姦も立派な犯罪であろう。2000年頃、警察改革ということが、しきりに言われていたが、木原事件での警察キャリアの動きと言い、警察改革が徹底出来ていないことが、まだまだ多いように思う。