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conscience

my diary

運転免許証のICチップについての馬鹿話

2023年09月16日 | 日記
 強度近視に乱視があるので、眼鏡をかけていても車を運転することに不安を覚えていて、次の免許証の更新はしないつもりでいる。しかし、徳島県という公共交通機関の不便な田舎にいると、車の運転は必須であり、妻も高齢化していくことからも、どうしたものかと将来に不安を覚えている。
 さて、ネット検索していると、運転免許証をレンジでチンして、ICチップを破損させる人がいるという情報があった。なんでも、ICチップが監視用のアイテムと誤解しているらしい。『そんな馬鹿なこと』と思ったが、それでは免許証のICチップの意味は何かというと、ICチップの導入当初は、確か、『運転免許証の偽造防止を目的としており、将来的には金融機関等での免許証での身元確認時に必要となる。』との説明がされていたようだったが、それでは、07年の導入時から、今まで、果たしてこのICチップが本当に役に立ったというのだろうか。金融機関で身元確認に免許証を提示するようなことがあっても、未だにICチップの読み取り機を各金融機関が備えて偽造免許証かどうかを確認している気配は無いし、 警察官が職務質問時にICチップの読み取り機で偽造された免許証かどうかを確認していることも聞いたことは無い。確かに、読み取り装置そのものは警察署に行けばあるかもしれないし、交通機動隊などのパトなら備えているのかもしれないが、免許証へのICチップ導入時に聞いた説明程には利用されていないと見るのが本当のことだろう。でも、SNSで一部流れているような監視用という噂は荒唐無稽の話と思う。日本では、Nシステムなどで車両の監視システムは主要道路にはあるが、運転免許証のICチップに個人の動向を監視出来るようなシステムは無い。日本よりも監視大国である中国でも、道路などに設置された顔認証カメラや、スマホで個人の追跡・監視はしていているだろうが、免許証に埋め込んだICチップを監視手段として利用するようなことはしていないだろう。私の個人的な感想であるが、その当時、行政のデジタル化を進めるという方針が内閣で決まり、しかし、省庁別な発想しか考えなかった警察庁は、様々な理屈をつけて、一早く運転免許証にICチップを埋め込んでさえおけば、将来的に、免許証のICチップを健康保険証などの情報の記憶にも利用させ、そのことによって他省庁にIC化の面で先に立てると考えたのかもしれない。(穿って考えれば、運転免許証のIC化には何千億円もの予算が必要であり、それによって関係業界にも予算が回り、警察キャリアの天下り先確保にもつながると考えたのかもしれない。)しかし、今では、マイナンバーカードが出来て、逆に免許証ではなくマイナンバーカードの方に健康保険証や免許証などの情報を記憶するようになろうとしている。
 阿波の狸話ではあるまいし、運転免許証自体に狸が潜んでいるという話は聞かないが、IC化を進めたことによって、お札に化けた狸がいたのかもしれない。
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