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conscience

my diary

嘘(ダークパターンだけではない)

2025年09月07日 | 日記
 昨日は「ダークパターン」という、ウエブサイトやアプリで「広告」「表記」「デザイン」などにより、消費者にとって不利な決定に誘導する手法のことについて記してみたが、このような手法は、多かれ少なかれ、テレビコマーシャルなどを含め、通販業者の多くが使っている可能性がある手法でもあり、それだからこそ、行政が、それをダークパターンだと一般化して規制をかけることが難しいとも言える。せいぜい、消費者に対して、このような手法があるので騙されないようにと注意喚起し、結果として消費者の自己責任に転嫁しがちだとも考えられる。
 それとは少し異なるが、政治家やキャリア官僚達が良く使う手法にご飯論法というものがあり、東大話法という手法もあるとされる。ちなみにウイキペディアwikpediaによると、

 ご飯論法(ごはんろんぽう、ごはん論法)とは、提喩を用いることによって質問に正面から答えず、論点をずらす論法。「朝ご飯は食べたか」という質問を受けた際、「ご飯」の意味を故意に狭い意味として解釈し、例えばパンは食べたにもかかわらず、「ご飯(米飯、白米)は食べていない」と答えるように、質問側の意図をあえて曲解し、論点をずらし回答をはぐらかす手法である。

 東大話法(とうだいわほう)とは、元東京大学東洋文化研究所教授であった安冨歩が著書『原発危機と「東大話法」』(2012年1月 明石書店)で提唱している用語であり、この用語について、安冨は『東京大学の学生、教員、卒業生たちが往々にして使う「欺瞞的で傍観者的」な話法』と定義している。
 概説
 安冨は、福島第一原子力発電所事故をめぐって、数多くの東大卒業生や関係者が登場し、その大半が同じパターンの欺瞞的な言葉遣いをしていると考えた。彼は原発がこの話法によって出現し、この話法によって暴走し、この話法によって爆発したと考察し、まず「名(言葉)を正す」ことが必要だと考えた。
 東大話法の基本は、「常に自らを傍観者の立場に置き、自分の論理の欠点は巧みにごまかしつつ、論争相手の弱点を徹底的に攻撃することで、明らかに間違った主張や学説をあたかも正しいものであるかのようにして、その主張を通す論争の技法であり、それを支える思考方法」 というものである。
 「東大話法」は言葉を使ったハラスメントのひとつである。この話法は東京大学の教授や卒業生だけが使う技術というわけではないが、使いこなせる能力を有する人物は東大に多く集まっていると安冨はいう。学者、官僚、財界人、言論人に、この話法の使い手や東大話法的思考をもつ人が多い。権力の集まる場所にいる人の多くが東大話法を操っており、その技術が高い人が組織の中心的役割を担う、これは国民にとって大変な不幸である、と安冨は述べている。 

 今の政治の混乱は、長年に渡る自民党を中心とした政治が、ご飯論法や東大話法を駆使し、自らの当選を第一にして、選挙民に、自らの有能さと、中央権力からの利益配分をアピールするかということで、政治家達は当選してきたものの、一方で、このような政治家が増えることで、我が国の政治・経済・防衛などに必要な対策がなおざりにされ、財務官僚を中心とした官僚達に対しても適切な政策目標や指示を与えてこなかったことから起こっているもので、工業生産力で我が国を抜いて一帯一路などを掲げて世界中に覇権を唱えつつある中国の急速な台頭の一方で、我が国では、少子高齢化と労働力不足、首都圏一極集中と地方の衰退、貧富の格差と正規・非正規労働者間の格差などから国力が低下しつつあって、そのような中で、我が国の政治家・キャリア官僚達の自分達のことしか考えないような自己中心的行動が、最早、国民に見透かされつつあることから政治的混乱が生じているとも言えるのではなかろうか。アメリカのトランプ大統領を生んだのは、米国経済の停滞と貧富の格差の増大の社会状況があり、それに対して主として学歴の高くない白人労働者などが支持したことが大きいとされているが、それと裏腹で、同じようなことが、資源の無い島国で工業製品を輸出することで経済を支えて来た我が国でも、形こそ違っていても、起こりつつあるように思えてならない。
 消費者として、生活者として、我々の周りには、悪質商法や特殊詐欺などを展開するグループや、格差の拡大や国力の衰退を放置し、自己の当選を第一にしてきた世襲政治屋達、だらしない政治家を良いことに自らの出世と天下りを主たる目的に行動してきたキャリア官僚達の集団がいる。安倍政権の30年間、様々な評価があるが、人口の急速な減少、地方の衰退、中国と比較した工業生産力の縮小、実質賃金の減少と貧富の格差の増大という負の遺産が生じたことには間違いが無いだろう。
 考えてみれば、テレビの一般家庭への普及や、アイドル文化の誕生、ゲーム世代や、スマホやネットによるコミュニケーション文化などは、我々の政治や社会に対する関心を薄めさせてきたとも言える。政治を国民に取り戻すことなど、今更不可能なのかもわからないが、様々な騙しのテクニックの存在を認識することで、せめて、何が身の回りで起ころうとしているかぐらいは知りたいものだと思っている。
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ネット購入に潜む罠、ダークパターン

2025年09月06日 | 日記
 私は、「ダークパターン」という言葉を最近まで知らなかった が、地元の消費生活センターが発行している情報紙で知り、調べてみると、国民生活センターの発行している国民生活とか、NHKのクローズアップ現代でも「知らないうちに損してる!?ネットショッピングの“落とし穴”」として昨年4月に取り上げられていたことが分かった。そういえば、私自身もネット購入を利用しているが、思い当たることが多いので、改めて、クローズアップ現代についてウエブ上で記載された記事を参考に以下のように記してみた。なお、我が国では、従来から、事業者などに対する過度な忖度が政治・行政に存在し、悪質商法などに対する適切な対策が遅れ、消費者の自己責任に任せるような消費者行政が行われてきたのではなかろうか。

(NHKクローズアップ現代2024年4月3日放送を参考)
 ネットショッピングで「安いと思ってクリックしたら実は定期購入だった」「退会したいのに、なかなか退会方法に辿り着けない」そんな被害を訴える声が相次いでいる。消費者を意図しない買い物に誘導するウェブデザインは「ダークパターン」と呼ばれ、いま世界的な問題に。実際に誘導された消費者や、ダークパターン作成に携わったデザイナーなどを徹底取材。知らないうちに損をしないためにどうしたらいいのか?実態と対策に迫る。
 消費者庁のホームページには、ダークパターンについて
「消費者が気付かない間に不利な判断・意思決定をしてしまうよう誘導する仕組みのウェブデザインなどを指す」とのみ書かれています。欧米では法整備が進む一方、専門家によると、日本では一部の悪質なものを除いてダークパターンを包括的に規制する法律はありません。
 OECD(経済協力開発機構)は2年前に出した報告書で、ダークパターンを7つの類型に分類しています。
① 強制 
 ユーザー登録や個人情報の開示を強要する、など。 
② インターフェース干渉 
 事業者に都合のよい選択肢を事前に選択している、視覚的に目立たせている、など。「定期便で購入」を赤く大きく目立つように、「ひとつだけ購入」は小さく目立たないように表示し、定期便を購入するよう誘導しています。
③ 執ような繰り返し(ナギング) 
 通知や位置情報の取得など事業者に都合のよい設定に変えるように何度も要求する。 
④ 解約やプライバシーに配慮した設定に戻すことなどを妨害する行為 
 サービスを解約しようとしても解約の方法がわかりづらかったり煩雑であるなど、解約やプライバシーに配慮した設定に戻すことなどを妨害する行為。 
⑤ こっそり(スニーキング) 
 取り引きの最後、気付かないうちに手数料を追加する、トライアル期間後に自動で定期購入に移行する、など。 
⑥ 社会的証明 
 ほかの消費者のうその感想や行動などを通知する。画像では、「自分以外の多くの人が見ている」という情報を表示して、人気があるかのように見せかけて予約するよう誘導しています。
⑦ 緊急性 
 うそのカウントダウンタイマーや、在庫が少ない、需要が高いなどの表示。
画像では、カウントダウンタイマーや「今だけ」の表示で焦らせて「今買わなければ」という気持ちに追い込んでいます。


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gooblog で、最後に言いたいこと

2025年09月04日 | 日記
  goo blog に投稿可能な最後の日が近くなってきた。顧みれば、私は、自分の気分によって様々なことを投稿してきたが、自分のストレス解消以外に何の意味があったのだろうかと反省している。しかし、おそらく、私は、このblogが閉鎖されても、noteなどの他のサイトに投稿を続けるかもしれないが、少しは他の人の参考になる投稿を心掛けたいものだと、今になって改めて考えている。

 70歳を過ぎ、特に最近になって、何故、自分の人生がこうだったのだろうかと思うことが多い。私は、幼い頃から、母から、内弁慶と言われていたように他人と接触することが苦手だった。この為、小中高と進学するにつれ、孤独を深めてゆくばかりで、今から思うと、中学校の先生の中には、それに気づいて、私に対してクラブ活動に参加するようにと、同級生を通じて働きかけをしてくれた先生もいたようにも思うが、そんな誘いかけを突然されても、思考停止して相手に何の反応も返さなかったこともあった。自分勝手な姿勢は、歳を経るごとに強まって行ったが、それでも、人並かどうかは分からないが、結婚もして、40年間仕事も続け、定年退職してからは、過去の蓄えと年金で生活している。今では、親戚との付き合いも少なく、子どもがいないせいもあって、夫婦二人で世間的には孤立して生活しているように見えるかもしれない。(何故か、最近になって民生委員と名乗る婦人が一年に一回訪問してくるようになったが、)でも、今更、他人に体裁の良いことを言って仲間入りをしようとも思っていないし、退職後は、人と接するストレスから解放されて、ある意味では、居心地は良い。

 私は、ある種、自分の認知が歪んでいると自覚している。放送大学に入学していたとき、好奇心から心理学の授業を選択したこともあり、私自身の認知の歪みについて、どう解釈したら良いだろうかと考えていて、最近、ネットの中で、アーロン・T・ベックというアメリカの精神学者の認知のゆがみの10パターンとか、認知のゆがみを直す方法とかを読んで、興味を覚えた。特に、認知のゆがみ10パターンのほとんど全てが、私に当てはまるような気がする。
 そこで、参考までに記してみたい。

【認知のゆがみ10パターン】
01 全か無か思想
  物事を白か黒か極論化して考える。
02 一般化のし過ぎ
  一度、自分に起こったことが、これから先もずっと繰り返されると思い込む。
03 心のフィルター
  ネガティブな色眼鏡をかけたまま世界の全てを見る。
04 マイナス化思考
  悪いことには、「やっぱり自分はダメだ」、良いことには「これはまぐれだ」と思い込む。
05 結論の飛躍
 ・ 心の読みすぎ : 確認せずに相手の心を深読みしてしまう。  
 ・ 先読みの誤り   : まだ起こっていないことを「きっと何々だろう」と決めつける。
06 拡大解釈、過小評価
  欠点・失敗を過剰に大きく捉える。
  長所・成功を極端に小さく捉える。
07 感情的決めつけ
  自分の感情を優先させて、物事から目を逸らせたり、決断を先延ばしさせたりする。
08 すべき思考
  自分や相手の行動に対して「すべき」「やらなければならない」と考える。
09 レッテル貼り
  人の価値を、その人の特定の性質や行動で決めつける。
10 個人化
  悪いことが起きたとき、理由も無く自分のせいにする。

 このような認知のゆがみを持つ私が、犯罪者にもならず、浮浪者にもならず、自殺もしなかったのは、偏に、めんどくさいことを嫌ったことに過ぎないし、自殺するには、ビビりであり過ぎたことに過ぎない。今は、年齢がいって、全てがシンドイと思うようになったせいかもしれない。このような私でも、人からされたことは不思議に覚えているもので、小学校の帰り道に傘で殴られたり、弁当箱などを隠されたり、体育の授業で仲間外れにされたりとした記憶は鮮明に覚えている。

認知のゆがみを直す方法
  1. 自覚する: 自分の思考パターンを認識し、どのような認知のゆがみがあるのかを自覚することが第一歩です。 

  2. 異なる視点を持つ: 物事を別の角度から考えてみることで、より多面的な理解を得ることができます。例えば、他人の意見を聞くことや、異なる情報源を参照することが有効です。 

  3. 気持ちを外に吐き出す: 感情を表現することで、内面的なストレスを軽減し、冷静に物事を考える助けになります。 

  4. 認知行動療法: 専門家の指導のもとで行う認知行動療法は、認知のゆがみを修正するための効果的な方法です。具体的な行動を通じて思考パターンを変えることができます。 

  5. 失敗の捉え方を変える: 失敗を成長の機会と捉えることで、自己評価を改善し、ポジティブな思考を促進します。 

  6. 振り返りの習慣をつける: 日々の出来事や自分の反応を振り返ることで、思考の癖を見つけ出し、改善する手助けになります。 

    これらの方法を実践することで、認知のゆがみを改善し、より健康的な思考パターンを築くことができます。自分自身の思考を見直し、柔軟な視点を持つことが大切です。
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すぐそこの未来における危機

2025年08月31日 | 日記
 共同通信社が全国の自治体に実施したアンケートで、「介護保険サービスの持続に危機感を抱く首長が97%に上った。」という記事を読んだ。理由は、現場の人手不足や費用の膨張ということであり、国や利用者の負担引き上げを検討すべきだという回答も85%を占めたとのこと。人口ピラミッドの中で大きな割合を占めて来た団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる中で、いよいよ介護保険制度そのものの維持が困難となってきつつあるのではないかとの危惧を覚えた。
 これを知って、考えれば、私の両親が認知症になったり、癌を患って緩和ケアの治療に移行した時に、福祉関係者に相談したり、介護保険制度のお世話になったりして、高齢者施設に入所出来て助かったことがあったが、もしかすると、前期高齢者となった私自身は、これ以上長生きしても、同様のサービスを受けることが出来ないかもしれないと思い段々と不安になってきた。

 これに限らず、今、我が国においては、経済成長や安全問題に限らず、近未来、せいぜい10年先、20年先を見通しても、不安を覚えることが多い。まず、この猛烈な暑さである。小川ローザというタレントが「オオモーレツ」と、ミニスカートが風に捲れる中でモンローばりに叫んでいた丸善のハイオクガソリンのコマーシャルを見たのが、確か1969年であったらしいが、私は、そのコマーシャルを見て、暑い夏に相応しいコマーシャルだと思い何故か記憶に残っていたが、その頃と比較すると、全国の平均気温は約2℃上昇しているらしい。気温の推移を気象庁のグラフで見ると、この30年間、明らかに右肩上がりとなっているので、何か恐ろしさを感じてしまう。単に、農作物が高温障害で不作になったり、海水の温度が変わって、魚が採れなくなるという以上に、最近、特に思い出すのは、数十年前にオーストラリアのエアーズロックに団体旅行で行った時、ガイドから、サングラスの着用や飲料水の携帯を勧められ、実際に付近を散策した時、肌に痛みを感じて、こんな直射日光のきつい中では住めないと思ったことである。厳しい紫外線が肌に良くないとか、老化が進むという以上に、何か本能的に、危険性が感ぜられて仕方がなかった。暑い夏場を経験し、「ああ、我が国もエアーズロックのような気温になってしまったのか」とも思うし、この暑い気候は今後も続いていくのだろうと考えてしまう。次に来るのは、南極や北極の海氷が融解することによる海水面の上昇であろう。そうなると、沿岸部では住めなくなる日が来るのだろうか。しかし、我が国の居住地の多くは、沿岸地域に立地している。徳島市などは、眉山から見下ろすと、街のほとんどが海近くの平地である。
 一方、国の検討会は、富士山が噴火したときのシュミレーションを発表したが、それによると、富士山で1707年12月の「宝永噴火」と同規模の大噴火が発生、15日間続いたことを想定したうえで、富士山周辺から関東にかけての各地で火山灰がどのように積もっていくか、時間ごとに計算していて、静岡県御殿場市付近では1時間に1センチから2センチ程度の灰が降り続き、最終的に1メートル20センチ程度にも達し、80キロ余り離れた横浜市付近でも1時間に1ミリから2ミリ程度の灰が断続的に降り、最終的には10センチ程度積もる見込みで、90キロ以上離れた新宿区付近では、噴火直後は灰は降らないものの、13日目以降に1時間に最大1ミリほど降り、最終的に1.3センチほど積もるとしている。富士山周辺では建物の倒壊など甚大な被害が出る他、離れた首都圏でも道路や鉄道、空港などに影響が出るだけでなく、さらに雨が降ると停電が発生するおそれもある。降灰の影響で道路や鉄道が不通となり、停電して、上水道施設にも影響が出るなどした場合、首都圏に住む人々は、政府が言うように、二・三週間分の水や食べ物を用意しているだけで、はたして命が助かるのだろうか。江戸時代の宝永噴火の時代では、江戸と言っても、政治的な中心というだけで、人口も今に比べると遥かに少なく、郊外は青々とした田圃であった。その上、経済活動は主に近畿圏が主であり、各藩もそれぞれ自立していたが、今は、首都圏に三千万人近くの人口が集住していて、経済・政治・行政・情報が集中していることから、 我が国全体の経済だけではなく、存続自体にも大きな影響が及んで来る可能性もある。第一、首都圏に住む人々は、二週間近く孤立して、水も電気もなく、コンビニすら開いていない中で暮らしていけるとでも言うのだろうか。他の地域に脱出していくにしても、道路や鉄道が不通となる中で、徒歩で降灰でぬかるむ道をどれ程の距離移動可能というのだろう。「それでも、あなたは、首都圏に住み続けたいのですか。」と、改めて、首都圏にお住まいの方々に問いたい。
 なお、富士山は依然として活火山であり、地下のマグマ溜まりの活動も確認されていて、宝永噴火から300年余り活動を休止しているだけだとのこと。

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尿管結石の思い出

2025年08月29日 | 日記
 私は、子供の時から偏食が激しく、そんな中でも、ほうれん草の卵炒めや、蜜柑などが好物で、そんな物ばかり多量に食べていた記憶がある。すると、中学生の頃であったが、排尿時に何とも言えない痛みがあり、また、激しい尿意が十分置きくらいにあり、何とも情けなく我慢できなかった覚えがある。その時は、近所の医者に行くと膀胱炎と診察されて、処方された薬を飲んでいるうちに収まってしまった。更に、大学の一年の時には、電車に乗っていて、突然気分が悪くなって吐いてしまったことがあったり、背中の方に痛みが出て血尿もあったりしたので、病院に行くと腎臓結石で、尿管に結石が降りてきていると診断されて、薬を飲んだり、結石の排出を促す為にと水やビールなども多く飲んでいたが、結石は排出されず、レントゲンを撮ると腎臓が膨れるようになってきたので、最終的に全身麻酔の手術で尿管から結石を取り出すことになってしまった。私はアレルギー体質なのか、そのギザギザの手術痕が今でも腹部にくっきりと残ってしまっていて、水着を履いて腹の手術痕を隠くすことは出来るが、サウナや露天風呂などに行くと人に分ってしまう。その後、何年も何の症状もなかったが、食べ物の嗜好というものは変えることが出来ず、相変わらず、蜜柑があれば、爪が黄色くなるくらい食べてしまうし、ほうれん草も好きでよく食べていた。すると、今から十数年前であるが、突然、血尿が出て、慌てて病院に行ってレントゲンとかCTとか撮ると、腎臓結石が剥がれ落ちて尿管に落ち込んでいると言われた。この時も結石を小さくする効果があるかもしれないという薬を処方され、一定期間様子を見ることになったところ、その後、結石が腹の中で動いているのか、チクチクとした動きが感じられ気味が悪かった。しかし、このままじっとしていると結石が降りてこないと思って、強いて階段を上り下りしたりして運動をしていたところ。一週間くらいしてから、排尿時に何かが閊えているような強い痛みを感じ、それでも頑張っていると数秒後に尿とともに石が便器の中に落ちたのを感じた。慌てて便器から石を拾い上げて見てみると、円錐形をした何かの糞の固まったような物であった。病院に行き、医者にそれを見せると、食べ物などの注意書きをくれて、生活指導をしてくれた。そんなことがあったので、それに懲りて、以来、好物であったほうれん草の入った食べ物は食べていないし、抹茶やチョコレートなどのシュウ酸の多いものは食べないようにしていて、今の所は、無事に過ごせている。しかし、今も、コーヒーが好きで飲まずにいられないが、これも良くないのかもしれないと心配している。
 今朝、ワイドショーを見ていて、汗をかくことの多い暑い夏場で、閉経の近い女性の尿管結石が多くなっているということを取りあげていたので、私の経験したことを、ふと、思い出した。
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