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conscience

my diary

ドキュメント映画「妖怪の孫」を視聴して

2025年08月27日 | 日記
 「妖怪の孫」という、岸信介氏の孫である安倍晋三元総理大臣に関する映画を見た。全般に、安倍晋三氏が、どのようにして権力者になったかということと、彼が国のトップであった30年間、経済が停滞し、彼の唱えていたトリプルダウンも起きず、実質賃金が伸びなかったことなどが描かれていた。また、憲法解釈についても、「現行憲法が国民を守る為に権力者を規制していることがおかしい。」と自民党の一部の有力者が、この映画のように本当に思っているとするならば、自民党の唱える方向での憲法改正は、主権者である我々国民にとっては、極めて危険なものである可能性がある。この映画そのものは、安倍政治を批判する目的で作られたとも思われるので、多少は、デフォルメされているとしても、故安倍氏の抱えていた闇の一部が明らかに描かれているように思えた。
 憲法改正について、私の意見を述べれば、憲法9条と武力組織である自衛隊の存在は矛盾しており、憲法解釈が権力者側の恣意的な意向で、これ以上変えられて運用されるのを防ぐ為には、憲法9条を改正して必要最小限度内での自衛権の存在と、防衛組織である自衛隊の存在を明記することが必要と考える。また、他国による核攻撃を含む大規模な軍事攻撃や、首都機能が停止するような大規模な自然災害等が発生した場合における、行政・立法機能の維持・補完手続きの為の条項の制定が不可欠であるとも考えている。
 ともあれ、憲法は時の権力者の横暴から国民を守る為に必要なものであり、政府・与党が、権力を守る為に国民を犠牲にしても良いというものではない。もし、一部の政治家において、権力者を守る為に国民を規制する為の手段として憲法を考えているなら、それは、大間違いのポンポコタンであるとしか言いようがない。

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検察庁への疑問

2025年08月26日 | 日記
 警察については、交番で道を聞いたり、落とし物を届けたり、運転免許の更新手続きに行ったりと接触することが多いが、我々が普通に生活していれば、検察庁やその関係者と接触するようなことは、まず無いだろう。ところが、最近のニュースを見ていて、検察庁が取り扱ったであろう事案について気にかかったことがある。
 まず、大川原化工機の事件である。

(Wikipedia参考)
 大川原化工機事件(おおかわらかこうきじけん)は、生物兵器の製造に転用可能な噴霧乾燥機を経済産業省の許可を得ずに輸出したとして、2020年3月11日に警視庁公安部外事第一課が神奈川県横浜市都筑区の大川原化工機株式会社の代表取締役ら3人を逮捕したが、杜撰な捜査と証拠による冤罪が明らかになった事件。代表取締役らは一貫して無罪を主張した。しかし保釈は認められず、その間に相談役は進行胃がんと診断され入院した。2021年2月5日、代表取締役と常務取締役は11か月ぶりに釈放されたが、7日に相談役は病死した(死因は胃がん)。数十回にわたり取り調べを受けた女性社員はうつ病を発症した。亡くなった相談役は、入院治療の必要があると弁護士が訴えたにもかかわらず、病気発覚以前からのものを含めれば保釈要請は計7回も認められなかったという。その一方で、捜査を主導した警部および警部補は事件後に昇任した。東京地方検察庁は第1回公判直前の7月30日に公訴を取り下げ、刑事裁判を終結させた。

 検察庁は、警察の言うがままに起訴するのではなく、独自に専門家や大川原化工機の関係者に事情聴取すれば、対象となった噴霧乾燥機が生物兵器転用の装置かどうかの警察側の主張に疑問を抱いたであろうはずなのに、おそらく十分な独自調査をしなかった可能性がある。また、拘留中に胃がんが見つかった相談役については、入院治療の必要があると8回も保釈申請を行ったにも関わらず、検察は頑固に認めようとしなかったと言われている。警察については、警察内部の制度改革等にも関わらず、未だに成果主義が残っているとも言われており、まして、事件検挙に十分慣れていないと言われる公安部主導の捜査であれば、検察としても、独自の視点での検討が必要であったと思われる。

 次に、神戸中央区で24歳の女性会社員が自宅マンションのエレベーター内で刺殺された事件であるが、この容疑者については、3年前に、路上で見かけて一方的に好意を抱いた女性に対して5か月間にわたりストーカー行為を継続し、オートロック玄関から女性の後に続きマンションに侵入して、女性がドアを開けた際に室内に押し入っていたとされている。3年前の事件は、警察は、殺人未遂で逮捕したはずであるが、どのような理由でか、住居侵入・傷害・ストーカー罪で執行猶予付きという軽い判決を下されていた。この事件での執拗なストーカー行為は、性的加害を目的としていた可能性もあり、また、道で見かけた女性を狙っていたところから、再犯罪の可能性も強いと思われ、検察として、おそらく執行猶予が付くであろう傷害等の罪に落として起訴した判断が適切だったのだろうか。過去の一般的な事件例がどうあれ、性犯罪加害者の再犯率等からしても、より重い罪で起訴すべきだったと考える。

 検察は、我々市民からすれば遠い存在であるが、だからと言って、警察の送検した事件を鵜呑みにして冤罪事件を生じさせたり、再犯性の強い犯罪について軽い罪で起訴したりするのではなく、検察庁が人員不足で、特捜を除いては独自の調査能力を持たないことは考慮するとしても、重要な事件については警察の調書について疑問を持って欲しいし、再犯の可能性が大きい犯罪については、一律に加害者側の立場に立つことなく、それを軽い犯罪に落として起訴すべきか否かを、独自の視点で判断して欲しいものだ。
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失敗とその原因

2025年08月23日 | 日記
 昨日、「雪風」という映画を見てきた。外は、真夏の気温なのに、映画館の中は冷えすぎていて、映画が終わって外に出ると気分が悪くなるほどだったが、映画そのものは良くできていて俳優陣の演技も巧であった。しかし、この種の映画を何度見ても、日本軍が勇ましかったというよりも、有能で勇気のある人々が、司令部の行った理不尽で非論理的な指令によって無駄死に追い込まれてしまったことが哀れだったし、反論を許さないという風土のようなものに反発を覚えてならなかった。

 第二次世界大戦では、日本の主要都市が焼野が原となり、原爆まで投下され、講和への最後の頼りとしていたソビエトにまで裏切られて満州や千島・樺太にまで攻め込まれて無条件降伏をしたが、その要因として、旧日本軍の抱えていた以下のような体質にあったとされている。

・多様性がなく、新しいものを受け入れなかった。
 日露戦争などの過去の成功事例に拘っていて、短期決戦、攻撃力重視の考え方に固執していたし、過去の延長線上の努力、改良は得意だったが、新しいものを受け入れる柔軟性がなかった。 

・ものの見方が固定化していて、失敗から新しく学び直そうとはしなかった。
 組織の人材に多様性が無く、新しいものが生まれにくい風土であったし、年功序列で昇進コースが決まっており、同じようなバックグラウンドを持った人材がトップに固まっていた。(失敗例から既存の考え方に疑問を持つことができなかったので、負けそうになっても、玉砕突撃一辺倒の戦法に固執していた。)

・組織的な共通のビジョンが無い。
 陸海軍で統率の取れた行動が出来ていなかった。また、中央からの命令を無視したり、察してくれと言わんばかりのあいまいな指示を与えたり連携が取れていない事態が多々発生していた。

 この体質というものは、戦後も、自衛隊などに一部受け継がれているとも言われているが、政治や企業にも受け継がれているケースがあるのではないかと思われる。例えば、アベノミクスが成功だったと主張している人々もいるが、安倍氏の行ってきたことを顧みると、非正規労働者が増えて失業率が改善したように見えたが、正規・非正規、大企業・中小企業間での所得格差が増加したこと。また、規制緩和などにより成長を目指すと言っていたが、我が国の一人当たりのGDPは2024年で世界39位と年々ダウンしている。この一点を見ても、安倍氏を中心とした自民党・公明党の与党が、この30年間やってきたのは、選挙の時に支持してくれる大企業などに忖度した経済政策であり、高所得者が増えることによって、その零れ落ちた利益の配分によって国民全体が豊かになったというのは嘘であったのではないかという強い疑問があり、安倍一強体制は、森友学園問題などで現れたように、首相の国会答弁に合わせて、キャリア官僚が公文書偽装指示という犯罪にまで手を染め、それを苦にした下級官僚が死亡しても知らない振りをするという、公務員の倫理感にまで影響するような問題があったが、未だに安倍シンパの評論家などには、森友学園問題そのものが捏造されたと言っている人もいるのが腹立たしい。
 
 物事の見方としては、科学的、論理的な事実把握により、自らに悪いことにも目を瞑らずに直視し、国家の存続と国民の平和で安全な暮らしを守るということに、政治家や官僚、マスコミは、目を向けて欲しい。そこでは、権力者への忖度という言葉は封印すべきだと考える。

 富士山が噴火した場合、降灰などの影響によって、東京都を含む広範囲な地域は多大な影響を被るというニュースがあった。東京一極集中は、首都直下型地震などの発生確率からしても、我が国全体の経済的な安全からしても、首都圏に居住する住民の安全確保の意味からしても、絶対に避けなければならないことではなかろうか。しかし、不利な事には目を瞑り、新たな考え方、例えば、首都機能移転などには、官僚や政治家達は本心では大反対していて一向に進まない。安全保障面でも、東京に、斯くも大きな経済・政治・情報機能が集中していることは、敵対国家にとって、東京に大きな破壊力のある弾道弾の一発でも命中させれば、日本の生命線を握ったことにもなりかねない。せめて、今後の極端な温暖化に備える意味でも、東北、北海道などに、首都機能の一部は移転すべきだと考えるが間違っているのだろうか。それとも、忖度ばかりしている政治家や官僚達には理解出来ないのだろうか。
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歳を取るということ

2025年08月22日 | 日記
 このところ、毎日のように失敗や記憶忘れをしている。昨日は、イオンラウンジでコーヒーのカップを倒してしまって極まりの悪い思いをした。妻からも毎日のようにお叱りを頂いている。今日は、シネマの予約をネットでしたものの、予約確認のメールをパソコンのアドレス宛にしてしまい、最近のシネマでは、入り口でQRコードを提示しなければならないのに、私のパソコンの印字装置が故障してしまってからそのままにしているので、QRコードの印字も出来ないと困ってしまい、スマホでQRコードの画面を写そうかどうかと迷っていたが、ふと、パソコンからスマホのメールアドレス宛に転送すれば何と言うことが無いと、ようやく気が付いたのだった。人の名前が出てこないのも毎日だし、乱視がひどくなって運転免許の有効期間は残っているものの運転していないし、仮に運転したとしても街中や高速道路上での咄嗟の判断が難しくなっていると自覚している。体力も着実に低下しており、半月前に階段を降りていて膝を捻ってしまって、ようやく軽くなら走れるように回復してきた。一昨日など、片道20分くらいかかる銀行まで自転車に乗って行ってきたが、暑さのピークである11時前くらいに行ったせいか、帰って来てから身体に力が入らなくなって、これが熱中症なのかと、しばらく横たわって休んでいた。

 しかし、人としての欲望や興味は、まだ枯れていないようだ。毎日、株価の動向に目を光らせていて、上場企業の情報や、売り時・買い時がいつかと情報を収集したりしている。人と接触したり話したりするのは気疲れしてしまうが、面白い小説などないかとネットで検索したりしている。YOUTUBEなども、昔、週刊誌を見ていた替わりとして見ていて、最近では、カズレーザーと二階堂ふみさんの結婚に興味を持った。トランプ大統領の、一見無茶苦茶な関税措置とか、ウクライナ和平へのプーチン寄りとも見える関与にも憂慮している。

 ヘレン・ヘイズという女優が、「年をとったから遊ばなくなるのではありません。遊ばなくなるから年をとるのです。」という言葉を残しているそうだが、全くその通りだと思っている。

 今日は、イオンシネマで「雪風」という映画を見て来るつもりだ。
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見抜く目を持つこと

2025年08月21日 | 日記
 カンボジアで捕まった21人の詐欺グループが移送されてきたとのこと。詳細はまだ分からないものの、21人は、警察官を装った振り込め詐欺の掛け子をしていたらしい。なんでも、大手の求人サイトに応募したところ、航空券を渡されてカンボジアに渡航し、中国系管理者の元で軟禁状態に置かれていたとのこと。
 大手の求人サイトに応募ということが事実であるなら、その求人サイト側の、人材募集業者に関するチェックが甘かったと言わざるを得ないが、私の十数年前の経験で言うと、地方の名の知れた求人雑誌に載っていた求人広告でも、実際に応募したところ広告に掲載されていた勤務条件と大きく異なっていたという苦情が寄せらることがあったと聞いたことがあった。
 まして、ネット詐欺が蔓延し、外国からも詐欺を仕掛けてきている今の世の中にあっては、巧妙な手口でお人よしの日本人を騙そうという情報が氾濫していると容易に想像される。昨今は、日本国内においても貧富の差が拡大し、貧困家庭に生まれた者は、生活維持に忙しい親などから、日常常識や、生きて行く上での注意も満足に受けることが出来ず、ネットを利用した詐欺などに安易に引っかかっているとも考えられる。
 また、ホストクラブは諸悪の根源であるが、若い女性がホストのスケコマシ的手口に引っかかって多額の借金を負わされて売春婦として地方の風俗店や外国にまで売られたりしているが、人身保護の観念に甘さの残っている我が国では、行政当局による適切な対応がなされていないことが多い。一種の賭博であるパチンコや公営ギャンブルが公然と認められており、ネットカジノも横行しており、ギャンブル依存症で借金苦となる若者も増えているが、某政治団体はIRという名前の公営カジノの開設を企図し、万博の隣接地では、今まさにその工事が進行中でもある。ギャンブル依存症の有効な対策も実施されていない現状で、ギャンブルが原因での生活苦の若者を増やそうという計画に思えてならない。
 そのような生活苦に陥った人々を狙い、ネットを通じて、有利な稼働先があると騙し、外国を拠点とする特殊詐欺の掛け子などを募集するグループがいる。一旦、カンボジアなどに渡ってしまうと、パスポートなどは取り上げられ、詐欺グループの拠点で軟禁状態に置かれ、中国人管理者などから暴力的支配を受けることになり、いわば、奴隷状態に置かれてしまって、逃げ出すことも出来にくい。場合によっては、人知れず殺害されてしまうこともあり得る。ホストに騙され売春婦に陥ってしまう女性も哀れであるが、ギャンブル依存症となって借金苦に陥り、ネットで有利な就職先があると騙され、外国に誘い出されて奴隷生活を送っている若者も哀れでならない。
 今の我が国には、巧妙な手口で近づいてくる詐欺師やリクルーターがいて、闇バイトだけではなく、普通の就職先と思っていた会社が、実は詐欺会社であったという例も多い。これも、近年の貧富の格差の拡大という社会情勢が大きく関わっている。セレブの家庭に生まれた子どもは、その後の人生においても、貧困になることはほとんど無い。東大生の親は、一般に高学歴で収入も多い。親ガチャということが現実となっている。

 ところで、このところの株価は大きく高騰しており、日経平均では史上最高値を記録し、その後、若干の値下がりはしているものの、ここ数か月で数百万円以上の儲けを出した投資家は多いことだろう。これも、余裕資金を株式投資に回すだけの余裕があるかどうかにかかっている。政府も新NISAなどを宣伝しているが、30年以上続いたデフレから、諸物価高騰のインフレが常態化してきて、利息の高い預け先を選ぶか、それとも、リスクを承知で株式投資を選ぶかの選択が必要とされてきている。投資も、先物投資とかリスクの高い商品は、大きな損失を出す可能性が高い、少しずつ、リスクの低い安定した投資が将来の生活の安定に寄与することになる。それと、経済評論家などの言に惑わされることなく、世の中の流れ、経済の流れを見抜く目を養うことだろう。
だから、私は、証券会社からの勧誘電話には原則として出ないことにしている。用があれば、当方から掛ける。相手からの電話は全て着信拒否をする。
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